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2017年07月23日

二重国籍の問題1(七月廿日)




 日本の法律では、成人の二重国籍は禁止されているはずである。日本人と外国人の両親の間に生まれた子供の場合には、成人するまでは二重国籍の状態が認められているが、二十歳になったら、どちらか片方の国籍を選択する必要があるというのが、これまで認識していた日本の二重国籍に関するルールである。

 今回の一連の報道で知ることができたのは、二十歳になってから二年間の猶予があり二十二歳までに国籍の選択をしなければいけないことと、その際に日本の国籍を選ぶだけではなくもう一つの国の国籍から離脱しなければいけないということである。


 それを見てあんまりいい気持ちがしなかったのは否定できない。サマースクールに来ていた同級生の中にもパスポートを二つ持っているのがいて、どんな得があるのか自慢げに語るのを聞かされたこともある。こちらは、もうむかついたとしか言いようがない。うらやましいと思わなかったといえば嘘になるが、むしろずるいと思う気持ちのほうが強かった。
 パスポートを二つ持つということは、ある意味アイデンティティを二つ持てるということである。スパイものや、ハードボイルドなんかで苦労して偽造したり、大金を積んで手に入れたりする二つ目のパスポートが苦労することもなく手に入るのである。しかも両方のパスポートで名前を変えられたりしたら最高である。これをずるいと言わずして、何をずるいというのか。

 二重国籍でパスポートを二つ持つこと自体を否定する気はない。法律で片方を選ぶように決められているからといって、絶対にそれを遵守しなければならないと言う気もない。二重国籍ならではの特権を享受するのもよかろう。ただその特権を当然のように考え、パスポートを一つしか持たない人間に自慢するのはやめてほしい。
 そもそも、二つパスポートを持っていることが周知の事実になってしまったら、いざというときに役に立たないではないか。それなのに浅はかにも自慢するなんてのはもう、アマチュアの仕事だとしか言いようがない。法律に違反しているのを自覚した上で、ひっそりこっそり二つのパスポートを使い分けるか、二つ目のパスポートは肝心なときまで秘蔵しておくべきものである。

 俺だって、今でこそ、もう二十年近く前の話だから、時効だとして自慢げに話してしまうこともあるけど、一度は支払った国民年金の掛け金の支払いを拒否していた頃は、自分から口にすることはなかったし、聞かれてもごまかすことが多かったぞ。年金への加入を強制ではなく任意にするように主張して政治活動でもしていれば、声高に叫んでいたかもしれないが、政治活動なんてものに時間をかけられるほど暇でもなければ、能天気でもなかったしさ。一応、年金がもらえるようになる年まで生きるつもりのない人間から金を巻き上げるのは不当だという主張はあったんだけれどもね。

 とまれ、本題に入る前の枕がまた長くなりすぎたので、今日の分は本題に入らないことにして、チェコの話をしておくと、2014年に法律が改正されるまでは、成人してからの二重国籍は原則として禁止されていた。しかし、日本と同様に二重国籍の状態を解消せずに、放置している人もかなりの数いたはずである。
 原則としてというのは、共産主義時代に亡命を余儀なくされた人たちが、亡命先の国籍を取っていた場合に、チェコに帰国してチェコの国籍の回復をした結果、二重国籍になるのは、帰国を促す意味でも求められていたと聞いたことがあるからである。もちろん亡命先の国が二重国籍を認めていることが前提であるけれども。

 それが、2014年の法律改正で、公式に二重国籍を合法として認めるようになり、ロシア人などで元の国籍を残したままチェコの国籍をとる人が増えたらしい。同時にチェコの国籍を取るための条件が厳しくなり、求められるチェコのの能力のレベルが上がったりしたんだったかな。

 元チェコスロバキア国籍だった人は、分離後どちらか片方を選択してチェコ国籍かスロバキア国籍かになっていたはずである。猶予期間はあっただろうけれども、チェコとスロバキアの二重国籍という人はすでにいなくなっているものと思われる。ビロード離婚とまで言われた分離の際の協定で、EU加盟以前から、普通の生活をしている限りはチェコの国籍でもスロバキアの国籍でも大差ない状態になっていたのだ。ただ選挙権、被選挙権は、また別問題なので、スロバキア出身のバビシュ元財相も現在の国籍は、チェコのはずである。

 こんな認識をもとに、今回日本で問題になっていたことについて考えてみようというのであるけど、以下次回。
7月21日13時。






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