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2017年11月10日

2018年大統領選挙立候補者1 ゼマン大統領(十一月七日)





 念のために復習しておくと(まだどこにも書いていないかもしれないが)、大統領選挙に立候補するためには推薦の署名が必要である。有権者の署名を集める場合には、五万人分以上の署名がい必要で、前回不正な署名が多いと判断されたことから、今回は署名を集める際に身分証明書を見せ、生年月日に基づいて生まれたときに与えられるマイナンバーみたいなものも記入することになった。
 政治家の推薦を求める場合には、上院議員は二十名以上、下院議員は十名以上の署名が必要になる。この数の差は、上院議員のほうが重んじられているからではなく、上院のほうが定員が少なく同じにすると上院議員の推薦での立候補が難しくなるからだろう。上院、下院で半分ずつ、つまり五名と十名なんて署名の集め方が認められているのかどうかはわからない。有権者の署名との組み合わせは計算もややこしくなるから認められてはいなさそうである。
 最終的には、有権者の署名のチェックなどを経て今月下旬に立候補者が確定するのだが、現時点で恐らく立候補が認められるだろうと考えられている人たちを紹介しておく。

 一人目は言わずと知れたミロシュ・ゼマン大統領で、今回は選挙運動はしないで選挙期間中も大統領の職務を全うするとのたまっている。ただその大統領の仕事というのが、外遊を除けば内遊、つまりはチェコ国内の各地方を訪問して、地元の人々と接して国民みんなの大統領であることを示すというものであることが多いから、大統領の職務自体が選挙運動になっているという面もかなりある。一回目の投票で一番多くの票を集めるのが現職の強みを生かしたゼマン大統領であることには疑いの余地はない。問題は上位二人だけが進出する二回目の決選投票で反ゼマン連合が結成された場合にどうなるかである。
 先月だったと思うけれども、欧州評議会でウクライナ政府に対して、クリミア半島のロシアによる併合はすでに実行され完結したもので、もはやひっくり返せないのだから、ウクライナはクリミア半島併合に対する賠償金を求めるような現実的な対応を模索したほうがいいというような極めて具体的な助言をしたことで、内外の批判を集めている。にっちもさっちもいかなくなっている現状を打開するには、あながち完全に間違た意見とも言えないとは思うけれども、欧州評議会であけっぴろげに言うべきことではないわな。じゃあチェコはプラハをロシアに売りつけるんだななんて、どこかピント外れな反論をされていたけど。

 下院選挙後も、バビシュ氏を首相に任命するために、もしくはバビシュ氏が内閣を成立させることができるようにあれこれ援護射撃をしていることで、反バビシュグループからも強い批判を浴びている。反バビシュと反ゼマンは重なる部分が大きいから、反ゼマンの数はそんなに増えてはいないのだろうけど。中立の外国人から見ても、それはまずいだろうと思うのが、バビシュ氏が組閣をして、その内閣が国会で信任を得られなかった場合にも、信任のない内閣として政府を運営していくことは可能だという意見である。さすがにこれにはバビシュ氏もそれは避けたいと言っているようである。
 チェコの憲法では、下院の総選挙の後、三回まで組閣と信任獲得を試みることができる。最初の二回は大統領が首班を指名し、三回目だけは下院の議長が指名することになっているらしい。だから、市民民主党が議長の座を求めて頑張って無駄な交渉をしているのだけど、それはここでは別問題。とにかく現在指名されたバビシュ氏の組閣と信任獲得が失敗に終わった場合、大統領は二回目の指名をする。別の人物を指名してもいいのだが、恐らくは再びバビシュ氏が指名されるだろう。二回目でもダメだった場合には、下院の議長になる人、現時点ではANOの下院議員が、これも恐らくバビシュ氏を指名する。
 大統領は、誕生した新内閣が下院の信任を得られなかったときには、「下院を解散することができる」と憲法には書かれているのだという。ゼマン大統領の指摘は、「解散しなければならない」ではなく、「解散することができる」だということである。つまり内閣が信任を得られなくても、下院を「解散しなくてもいい」のだと主張している。うーん。反ゼマン派が、大統領は憲法や法律を恣意的に解釈しすぎだと批判するのもむべなるかなである。
 最近のニュースでは、当初は連立を拒否する立場をとっていたSPDのオカムラ氏が、ANOと連立してもいいと言い出したり(バビシュ氏は嫌がっているようだけど)、キリスト教民主同盟の上院議員が連立与党に参加したほうがいいという発言をしたり、バビシュ政権を国会の信任付きで誕生させた方がいいという主張も出始めているので、来年までには収まるところに収まって、バビシュ政権が誕生し、バビシュ首相のもとで、大統領選挙が行われゼマン大統領が再選されることになりそうである。

 ところで、ゼマン大統領の健康問題も、大統領選挙の結果に影響を与えかねない。杖を突いて歩いている姿や、記者会見での話し方などが、これまで以上に疲れているように見え、一部では癌を患っているのではないかという説も出ている。もちろん大統領府ではそれを即座に否定して、反ゼマン派のでっちあげだと反論しているわけだが、本当に健康に問題があるのなら出馬は取りやめたほうがいいと思うのだけど。

 また予定より長くなったので、他の人たちについては後日改めて。
2017年11月8日19時。






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