アフィリエイト広告を利用しています
<< 2019年12月 >>
1
2 3 4 5 6 7
8
9 10 11 12 13 14
15
16 17 18 19 20 21
22
23 24 25 26 27 28
29
30 31
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年12月06日

シグマ内紛(十二月三日)





 まず、長年にわたってシグマのゴールを守り続けてきたブフタが、ベンチ入りメンバーにも入らなかったことに不満を漏らした。試合直後だったのかな、スポーツ新聞の記者に、自分がベンチ入りしないのは驚きだとか何とか言ったらしい。今シーズンは開幕前の怪我もあって出番を若手のライトルに譲ることが多かったのだが、最近は負けが込んでいることもあって、当初は第三キーパー扱いだったモンデクが試合に出ることが多く、不満を募らせていたのかもしれない。
 この件に関しては、超の付くベテランのブフタが大人の対応を見せ、後日謝罪の会見を開いた。それによると怪我でスラビア戦に出られないのはわかっていたけれども、ベンチにも入れないような大怪我だというのを認めることができなくて、あんな発言をしてしまったのだと言う。当初予想されたよりも大きな怪我で復帰まで時間がかかりそうだという苛立ちもあったのだとか。
 そして、あと何試合か残っている秋のシーズンに関しては、ベンチ入りせずに治療に専念して、春のシーズンが始まるまでに体調を完全にして戻ってきたいと付け加えた。この怪我云々が本当のことなのかどうかはわからないが、チーム内ではこれでこの問題はおしまい。選手に対する処罰話ということになったようだ。

 それは、もう一つのかつてのチェコサッカーの期待の星ピラシュが起こした問題が大きかったからでもある。ピラシュに関しても監督のラータルは、最近出場していないのを怪我が原因だと説明したのだが、ピラシュがその発言に噛み付いた。自分はどこ悪いところはなく、いつでも試合に出られる状態なのに出られないのは、監督のせいだとか何とか。
 これで以前からうわさになっていた、ラータルとピラシュの関係の悪化が完全に表に出た。その後もピラシュは、このままだとシグマを出るしかないなどと移籍を希望するような発言をして、問題を大きくした。それで、造反選手によくあるBチーム送りにされてしまった。チームが仕方ないとあきらめて、冬の移籍期間に移籍させるのか、反省を求めて夏まで在籍させるのかは、まだわからない。ピラシュを獲得したときには期待したんだけどねえ。その期待にこたえるような活躍はオロモウツでは見せていない。
 この件で興味深いのは、ほかの選手たちがピラシュを批判して監督擁護に回ったことだ。先週末のリベレツとの試合に勝った後、選手たちがほぼ総出で特別に記者会見を開いた。そこで、具体的に何をしたかは述べられなかったが、ピラシュが選手として越えてはいけないラインを超えたのが今回の騒動の原因であり、自分たちは監督を支持すると、キャプテンのベネシュが代表して語っていた。

 現在のシグマの最大の問題は、チャンピオンズリーグのスラビアと同様決定力である。得点力のあるフォワードが不在で、ベテランのネシュポルも、若手のユニスもほとんど得点を挙げていない。チーム内での得点王は中盤のプルシェクなのだ。そのプルシェクもいいときには、ほとんど何でもゴールに結びつけるのに、一度調子を落とすとゴールが遠くなる。そのプルシェクに変わる得点源の一つとして、かつて一瞬だけ輝いたピラシュも期待されていたのだけど……。

 今のシグマ・オロモウツの問題点は、かつてはチェコで一番とも言われた自前の選手を育てて戦力にする育成システムが、機能しなくなっているところにある。2000年前後のブリュックネルに率いられてヨーロッパ選手権を制したころから、U21代表にはオロモウツの選手、オロモウツ育ちの選手が何人も名を連ねているのが常だった。それが近年はUのつく世代別代表でオロモウツの選手を見かけることがまれになっている。
 この点で、批判されているのは現在スパルタで苦労している前監督のイーレクである。プルシェクやファルタ、ホウスカなどの廿代半ばの世代にいい選手がたくさんいて、廿歳前後からAチームで活躍してきた。イーレクはマンネリに浸りつつあったその選手たちを鍛え直して、シグマを二部から一部に引き上げ、一部でも上位を争うチームを作り上げたのだが、その代償として下の世代のチームから新しい選手を引き上げることがほとんどできなかった。

 その結果、シグマを離れて別のチームに移籍する選手や、最初からシグマを選ばない選手が増えて、シグマの若手育成力に問題が発生したのだという。現監督の息子も、期待の若手だったのだけど、Aチームでの出場機会が得られないのに業を煮やしてレンタル移籍を求めたなんて話もある。父親が監督になった結果、残留して、けが人が続出したシーズン序盤には出場機会が与えられていた。個人的にはあんまり好きじゃないんだけどねこういうの。
 ただ、中途半端に実績のある選手を連れて来て、戦力になるかならないかぐらいで終わるぐらいなら、オロモウツ育ちの若い選手を使ったほうが、先につながると思うのだけど。このままだと以前の残留することが目的のつまらないチームに戻ってしまう。経済面で問題を抱えていて、大きなスポンサー企業を見つけることが急務のチームなのだから、今の成績以上に将来性を感じさせる必要があるはずである。ラータル監督で大丈夫なのか。現時点では不安である。
2019年12月3日23時。










×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: