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2019年12月10日
ハンドボール女子世界選手権 v 熊本(十二月七日)
熊本は、以前男子の世界選手権も行なわれているし、日本の中ではハンドボールが盛んな県だといっていいのだろう。ただ、ラグビーのワールドカップの会場になっていたせいもあるのか、いまひとつ盛り上がりに欠け、観客動員でも苦戦しているようである。日本で行なわれる、この手のスポーツイベントが多すぎるというのもあるのだろう。年に何度も世界的な大会を観戦に出かけられるような時間とお金がある人というのは限られている。
ハンドボールの国際大会はしばしばフォーマットが変わって混乱することがあるのだが、今回は出場国24、そのうち13がヨーロッパの国である。これは本来のヨーロッパの枠である12に優勝国枠が1足されたものだろう。とはいえ、ヨーロッパ以外の国が優勝することなどありえないのだから、最初から13と考えてもいい。アジアは4ヶ国。3つの出場枠に開催国日本を入れて4となる。以下アフリカ3、南米2、北中米1、オセアニア1となるのかな。
前回はフォーマットが違ったとはいえ、かなり厳しいグループに放り込まれたのを、敗退確実の予想を覆してグループステージの突破を果たしたんじゃなかったかな。そうなると自国開催の今回はさらに上位進出をといいたくなるのだけど、ロシア、スウェーデンに勝てるとも思えないからなあ。ここはヨーロッパ代表でも下位の日本ががんばれば勝てそうなチームが入っていた方が、勝てれば二次グループに向けて勢いがつくという意味で、よかったかなあ。
アルゼンチン、コンゴに勝って、ヨーロッパの2チームに負けた時点で、中国が4試合全敗だったおかげで日本の一次グループ突破が決まった。正直あまり喜ぶ気にはなれかった。ハンドボールはやはりヨーロッパのチームに勝ってこそというところがある。今回は前回開催されなかった二次グループがあるので、さらに三試合、今度はヨーロッパのスペイン、モンテネグロ、ルーマニアとの対戦である。
一次グループでは同じく勝ち抜けたロシア、スウェーデンに負けているので持ち越せる勝ち点は0。二位に入って準決勝進出というのは非現実的である。願わくは、1試合でも勝って、ヨーロッパのチームにも勝てるということを示してほしいものだ。ロシア、スウェーデンとの試合の負け方を見るに難しいかなあ。チェコ代表が出ていない大会なので、そこまで注目して結果を追いかけているというわけではないけどさ。
一次グループ終了時点で、最大の驚きは、前回優勝チームのフランスがグループ4位で敗退したことだろう。このチーム二年前も優勝したとはいえ、不安定なチームだったから、ころっと負けてもおかしくはないという印象は持っていたが、さすがに一次リーグ敗退には驚いた。逆に韓国が無敗で勝ちぬけているので、久々の上位進出があるかもしれない。このチームに関しては北朝鮮の選手が追加になっていないことを祈っておく。
前回熊本で男子の世界選手権が行われたときには、グループステージで敗退したチームの順位決定戦は行なわれず、グループでの成績を元に順位がつけられて不満を感じたのを覚えているのだが、今回は普通の大会と同様に下位の順位決定戦も行なわれるようである。これでやっと日本で本来の形で世界選手権が開催されたといいたくなるのだけど、ハンドボールの世界選手権は大会ごとにフォーマットがころころ変わるので、これが本来の形だと言えるようなものがあるのかどうか。
久しぶりのハンドボールの話題なのに、気分がいまいち盛り上がらないのは、チェコ代表が出ていないからに違いない。1月の男子のヨーロッパ選手権にはチェコ代表が出場するから、もう少し気の入ったものが書けると信じたい。でも、テレビ中継はないのかあ。
2019年12月8日23時。
モルテン(molten) くまモン ハンドボール ヌエバX1300 直径14cm(0号球) H00X1300-KY 2019年ハンドボール女子世界選手権熊本大会特別デザイン球 |