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2020年02月08日
プシェロフ行き二度(二月五日)
ということで先週の月曜日、9時半過ぎにオロモウツを出る各駅停車に乗った。今回はオロモウツのチェコ鉄道の窓口で、急行に乗るのか普通に乗るのかを聞かれ、普通に乗ると言ったら、オロモウツ地方の時間決めのチケットを売ってくれた。この時間帯、急行の3分後に各駅停車が発車するので確認の必要があったのだろう。前回は窓口の人が慣れていなかったか、こんなチケットがあるという周知が徹底していなかったかのどちらかだろう。
駅に入ったところのホールの反対側に、オロモウツ市の交通局のチケット販売の窓口があって、オロモウツ地方交通機関連合のマークも張り出されているので、そこでも買えないか聞いてみたのだが、ゾーン70と71、つまりオロモウツ市内とその周辺のチケットしか扱っていないという答えが返ってきた。チケットの販売がちゃんとなされていれば、自宅から駅までのバスもこの地方の時間決めチケットで乗れるはずなのだけど……。
それで、時間つぶしをあきらめて警察へ向かった。時間より前についたらすぐに呼んでもらえるかもしれないという期待がなかったわけではない。当然その期待は裏切られ、こちらが必要とする生体認証のための部屋には、11時になって初めて担当者が入って行った。その後すぐに呼び出されたから、待ち時間は20分ほどだった。次は街でもうちょっと時間つぶしをして来ようと決めた。
カードに使う顔写真と、指紋を取られたのだが、二年前一枚目のカードをもらったときとは違って、右手と左手の人差し指だけだった。確認のためにそれぞれ二回、指紋読み取り用の機械に指を載せて、何枚か書類にサインをしておしまい。何か説明の書類をもらったけど、前回のと同じっぽいし、読むことはないだろう。って前回も読んでないけど。コンピューターの導入が進んだ結果、紙の使用量が増えたんじゃないかと思う場面の一つである。
手続きにかかった時間は、10分ほど。待ち時間を合わせても30分で終わってしまった。駅に向かってオロモウツ行きの電車を待つ時間も30分ほど。プシェロフ発の電車なので、特に待つこともなく乗り込めるからいいのだけど。この日は、前半分はすでにオロモウツ-プシェロフの表示に変わっていたが、後半の車両はフセティーン−プシェロフのままだった。当然前半の車両に乗り込んだ。
そして、今日、カードの受け取りのために再度プシェロフに向かった。同じ時間の電車で同じ時間に到着したので、時間つぶしのためにショッピングセンターのダタルトで、セット・トップ・ボックスというのを眺めていた。近々オロモウツ地方でも古いタイプの電波での放送が終了するので、新しいのを受信できる機械が必要なのだ。テレビはまだまだ問題なく使えているので、セット・トップ・ボックスで十分である。
見ていたら、お店の人があれこれ説明してくれて、ついついってわけでもないけど、勧めてくれたものを買ってしまった。特別な機能はいらないので、一番安いやつである。買ってから、故障したらどうしようなんて気づいたけど、ダタルトはオロモウツにも何軒もあるから、修理なんかの対応はしてくれるだろう。意外と小さくて余裕でカバンに入ったのがありがたい。
欲を言えばもう少し時間をつぶしたかったけど、そこは旧市街の外側を歩くことにして警察に向かった。気温はそれほど低くなかったのだが、風が強くて寒かった。雪もちらついていたような気がする。増水したベチバ川に架かる橋を渡るときには、帽子が風で吹き飛ばされないように押さえていなければならないほどだった。
警察署に着いたのは10時40分過ぎ、トイレを借りてから番号札を取った。そのとき、カードの受け取りという項目がなくて困ったのだが、試しにビオメトリカを選んだらちゃんと名前があった。慌てていたので本当に自分の名前だったかなと不安になったのだが、番号札にちゃんと名前が印刷されていて、一安心。なんで受け取りじゃないんだろうという疑問は受け取りの際に解消されることになる。
この日は、10分ほど待って、11時になる前に呼び出された。担当の人は、申請書を提出したときの担当者だった。回収される古いカードを渡すと、もう一度両手の人差し指を読み取りの機械に載せるように求められた。改めて本人の確認をする必要があるのだろう。だから、予約も受け取りではなくビオメトリカになっていたのだ。予想外のことだったので、一瞬右と左がわからなくなるというよくやる失態をやらかして笑われたけど、サインをいくつかして、全部で5分ぐらいで終わってしまった。
別れの挨拶として、また二年後にパスポートが新しくなるから来ますねと言ったら、楽しみにしてるよという返事が返ってきた。こういうやり取りができるから、年に一回ぐらいだったら来てもいいなあと思うのである。もちろん待ち時間が短ければという条件は付くけど。
警察の建物を出たのは、11時5分にもなっていなかった。吹き荒れていた風がやみ、日が照り始めていた。午後は暖かくなると喜んだのに、すでに駅に向かう途中で、もとのどんよりした天気と冷たい風が戻ってきた。天気というのはままならないものである。
2020年2月6日15時。