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2019年01月21日

四度ハンドボール男子世界選手権2019開幕(正月十九日)



 グループCはもう一つの開催国デンマークの入ったグループなのだが、首都のコペンハーゲンではなく、ヘルニンクで試合が行なわれている。ヨーロッパからは他にノルウェー、オーストリア、アフリカのチュニジア、南米のチリ、アラブのサウジアラビアという構成である。予想はデンマークとノルウェーの勝ちぬけは確実で、おそらくサウジの勝ちぬけはないというところまではいったのだけど、そこから先が見えなかった。オーストリアは今大会に出場しているヨーロッパのチームの中では、一段劣る印象があるし、チュニジアは自国開催の際に上位に進出したことがあるとはいうもののドイツでどこまでやれるか不明だし、チリは予想もつかない。

 結果は、ミケル・ハンセンを擁するデンマークが全勝で1位、二位はスカンジナビアの正統派ハンドボールの一角を担うノルウェー。三位には最終戦でオーストリアを下したチュニジアが入った。4位はチリ、5位はオーストリアで、6位は予想通りサウジアラビアだった。オーストリアならチェコのほうが強いぞと思うくらいなので、プレーオフのくじ運がよくての出場だったのだろう。
 外国の、つまりはチェコ以外のハンドボールの選手の名前はなかなか覚えられなくて、テレビで中継を見ながら、以前見たことは覚えていても選手の名前が出てこないことが多い。でも、デンマークの中心選手、ミケル・ハンセンの名前はさすがに覚えていた。フランスのたしかカラバジッチも覚えていたけど引退したから、現時点で肯定的な意味で名前を覚えている唯一のハンドボール界のスーパースターがハンセンだといっていい。マケドニアのラザロフも覚えているけど、ハンセンと違って、この選手には反感を抱くことの方が多いからなあ。

 最後のグループDの会場がコペンハーゲンになったのは、橋を渡ればすぐスウェーデンから観客が応援に来られるからに違いない。ということで、このグループの勝ち抜け候補その1はスウェーデンである。ヨーロッパのチームはもう一つハンガリーしか入っていないので、ここも勝ちぬけが予想された。残りはエジプト、アンゴラのアフリカ二国に、アルゼンチンとアラブの笛の主役、カタールである。最悪がアラブの笛を生かしたカタールの勝ち抜けだが、個人的には大会前の親善試合でチェコと引き分けたアルゼンチンが二次リーグに進出することを願っていた。

 結果的にはこのグループが一番の混戦で、すべてのチームが勝利を挙げている。スウェーデンは強さを発揮して全勝。二次グループ以降は個人的にも応援するつもりである。それは、ゴールキーパーの名前がパリチカ、つまりチェコ系の選手だからである。何でもおじいさんの代にスウェーデンに亡命したらしい。2位はハンガリーだが、3位に入ったエジプトと引き分けているため、二次リーグに持ち越す勝ち点はどちらも1点ずつである。
 このグループの最終順位に大きな影響を与えたのは、最終戦のアルゼンチンとカタールの試合だった。得点経過を見ると、最大5点あった差を追いつかれたカタールが、最後に1点とって勝っている。疑えばいくらでも疑えるのだけど、いや、アラブの国の試合結果に関しては、特にアラブの国が勝った場合には、ついつい疑わずにはいられないのが、ハンドボール界の現状なのである。

 グループCとDの上位三チームからできる二次グループIIの会場はヘルニンクになる。持ち越す勝ち点は以下の通り。

 デンマーク  4
 ノルウェー  2
 チュニジア  0

 スウェーデン 4
 ハンガリー  1
 エジプト   1

 ここからは、開催国デンマークと、隣国スウェーデンが準決勝に進出すると予想しておく。願望も含めた優勝予想はスウェーデンである。チェコ系の選手が確実にいるのはこの国しかないしさ。

 一次グループ敗退チームは、それでさようならではなく、プレジデントカップと呼ばれる順位決定戦に回るのだが、ABの同じ順位の国、CDの同じ順位の国が試合をした後、勝った同士、負けた同士で試合をして順位を確認させる。4位の会場はケルン、5位、6位はコペンハーゲンが会場になっている。日本には是非朝鮮似非合同チームに勝って、21位決定戦に回って欲しいものだったのだけど、逆転負けを喫してしまった。

スケジュール表 を見てもよくわからないのが、2次グループの5位同士、6位同士で争う、9位、11位決定戦がどこで行われるかである。5位と7位の決定戦は決勝と同じヘルニンクで行われるみたいだけど。
2019年1月19日23時25分。





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2019年01月20日

三度ハンドボール男子世界選手権2019開幕(正月十八日)



 日本ではほとんど話題になっていなさそうな、ハンドボールの世界選手権、日本代表も三試合目以降は結構いい試合しているし、たまには出場国とか、大会のフォーマットなんかを紹介するのもいいかもしれないと考えて書き始めたのだけど、その目的は3回目にしてようやく達成できそうである。とはいえ、記事を上げるのが、一次グループが終了して二次グループが始まった日の夜になるというタイミングの悪さである。
 今年の大会は、2017年の女子の世界選手権を開催したドイツと、隣国デンマークが合同で開催することになっている。出場国はこれまで同様、24カ国だが、一次グループの上位3チームが、二次グループに進出し、二次グループの上位2チームが準決勝に進むというフォーマットに変更された。これは昔のフォーマットに戻ったのだという。前回まで一次グループで上位4位に入れば次のステージに進めていたのと比べると、一次グループの重要性が増したと言っていいのだろう。

 グループAは、開催国ドイツの入ったグループで、試合会場は首都ベルリンである。他にこのグループに入ったのは、前回優勝のフランス、予選のプレーオフでチェコを破ったロシア、バルカンハンドボールののセルビア、リオオリンピックでは意外な(失礼)強さを見せたブラジルに、政治的にスポーツを悪用する南北朝鮮である。
 開始前の予想では、フランスと開催国のドイツの二次グループ進出は確実だと見ていて、三つ目の席を、できればアジアの韓国が占めてくれればと思っていたのだが、似非合同チームは全戦惨敗で最下位に沈むがいい。ということで、ブラジルに期待することにした。ヨーロッパチームばかりが上に進むのではつまらなすぎる。バルカンのチームにはとっとと消えて欲しいし、ロシアにはチェコが負けた恨みがあるのである。

 結果はドイツ、フランスは、4試合目終了時点で勝ち抜けを決め、最終戦で結果、朝鮮を下して勝ち点を6にしたブラジルの勝ちぬけが決まった。ブラジルが勝った時点では、後の試合でロシアが勝てば勝ち点で並ぶ可能性があったが、同勝ち点の場合には当該チーム同士の対戦結果が優先されるはずなので、この時点でブラジルの勝ちぬけが決まった。夜の試合では、ロシアがフランスを追い詰めたものの最後に逆転負けしたので、勝ち点が並ぶこともなかったのだけど。
 最終順位は1位フランス、2位ドイツとなったが、二次グループに持ち越す勝ち点は、勝ち抜けチームとの対戦結果だけなので、ドイツもフランスもともに3点で、ブラジルは0点となる。グループ4位はロシア、5位はセルビア、6位は朝鮮というこちらが期待したとおりの結果になった。

 日本が入ったグループBの会場はミュンヘン。このグループには、スペイン、クロアチア、アイスランド、マケドニアのヨーロッパ四国に、アラブのバーレーンが入っている。最初に見たときは、スペインの勝ち抜けは確実だと思ったのだけど、他はクロアチア、アイスランド、マケドニアのどこが上に行ってもおかしくない。希望はバルカンハンドボールの権化、マケドニアの敗退である。ドイツが会場だからバルカンの笛は吹かれないと信じたい。
 日本は勝てるとすればバーレーンだろうけど、アラブの国に勝てるかなあ。アジアでの大会よりはましだけど、アラブの笛ってのはハンドボールにはつき物だから。大会前にポーランドで、チェコ代表が日本と試合をして負けているのだけど、怪我人病に続出でベストメンバーじゃなかったから、その結果をもとに、日本がヨーロッパのチームに勝てるかもと期待するのは無理があった。2017年の女子のように番狂わせを演じてくれればそれはただただ嬉しいだけだけど、難しいだろうなあ。

 結果は、対戦順の関係でクロアチアが3戦目で勝ち抜けを決め、4戦目でスペインが続いた。残りの3席目はアイスランドとマケドニアが直接対戦で決めることになった。その結果、勝ったアイスランドが勝ち抜けを決め、マケドニアは4位で敗退。5位になったのは、ともに全敗で迎えた最終戦で日本にちょっと怪しい逆転勝ちを決めたバーレーン。怪しいとは言っても得点経過からの憶測で実際に見たわけではないので、これ以上批判するのはやめておこう。

 このグループAとBの上位三チームずつが集まって、二次グループIを構成する。会場は、ベルリンでもミュンヘンでもなくケルン。両グループとも移動することになるから公平といえば言えるのかな。二次グループ開始の時点で一次グループから持ち越した勝ち点は以下の通り。

 フランス   3
 ドイツ    3
 ブラジル   0   

 クロアチア  4
 スペイン   2
 アイスランド 0

 このグループからは、一次グループ終了時点で、世界選手権で23試合無敗を続けているフランスと開催国ドイツの準決勝進出を期待しておこう。ちなみに準決勝はドイツのハンブルクで行なわれ、決勝と3位決定戦は、デンマークに移ってヘルニンクで行なわれる。あちこち移動が大変な大会である。
2019年1月18日23時30分。





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2019年01月19日

ハンドボール男子世界選手権2019開幕続(正月十七日)



 ハンドボールについて書くつもりが、金氏朝鮮の所業に腹を立てるあまり、あれもまたハンドボールについてではあったけど、今大会のハンドボールそのものについては書きそびれてしまった。一次グループもおわりに近づき、二次グループに進出するも決まりつつあるので、気づいたこと、気になることをいくつか書き留めておこう。

 一番大事なのは、これもハンドボールそのものとは直接関係はないのだけど、新たな特徴的なハンドボール用語を覚えたことである。その前に、ハンドボールの中継を見ていると(聞いていると)、「trhák」が連発することは指摘しておかねばなるまい。日本のハンドボール用語だと速攻という身も蓋もない言葉で表現されるプレーが、一つ目のトルハークである。
 もう一つは、得点差のつかない均衡したゲームで、片方のチームが連続して得点を決めて突き放すような状況を指す。大抵はキーパーの好セーブや、相手のミスから、トルハーク1を連発して、スコア上もトルハークになるということが多い。本当に強いチームは終盤まで競っていても、最後にトルハークを決めて勝つものである。ちなみに日本代表はやられるほうね。

 テレビで見られた月曜日のスペインとの試合は、スペインのトルハーク2は、キーパーを中心に守備で頑張ってぎりぎりで防いでいたけど、トルハーク1は何度も食らっていた。日本側のトルハーク1は、後半に1本あったきりだったし、攻撃が、コンビネーションで相手を崩すところまではいっても、シュートが決まらないというのが多くて……。
 この試合、日本がスペイン相手に前半はリードして終了するなど大健闘だったのだけど、会場の観客もチェコレビの解説者も、アウトサイダーの日本の予想外の頑張りに大喜びで、なぜかクロアチアのファンたちが熱心に日本を応援していたし、見ていて本当に面白かった。スペイン相手にあれだけロースコアのゲームに持ち込めたのだから、あの1点差に詰め寄れるはずだったペナルティが決まっていれば……。何とか勝ち点につなげてほしかったなあ。チェコが出ていないこの大会、日本を応援するしかないのだから。

 いや、でも、これだけトルハークが連発されるのに、トルハークという言葉のスポーツでの意味を知らないチェコ人がいるというのはどういうことなのだろう。ハンドボールほどではないにしても、陸上や自転車、スキーなんかでもしばしば出てくるんだけど、新しい言葉を身につけることを意識しつつ中継を聞いている学習者とは違って、チェコ人は集中してコメントを聞いていないということなのかもしれない。一番よく使われるハンドボールの試合の中継を見ている人が少ないというのも理由のひとつだろうけど。

 話をもとに戻そう。新たなハンドボール用語である。日本国内でも地域によって、いや同じ県内でも学校によって使う言葉が違うというのはよくあるのだが、「ロシア人」とか「ロシア風フェイント」という言葉を使っている人たちはいるのだろうか。チェコ語では、「Rusák」でセンターの選手が、ディフェンスの選手を抜くのによく使うフェイントを指す。
 最初にこの言葉に気づいたのが、ロシアとセルビアの試合だったので、文字通りロシア人、ロシア選手のフェイントと理解していたのだが、ロシア人を「Rusák」と呼ぶのは、あまり褒められたことではないので、元ハンドボール選手の解説者が使うならともかく、チェコテレビのアナウンサーが使うのにはどことなく違和感があった。
 そうしたら、「ロシア選手がロシア人を使ってセルビアのディフェンスを抜いた」とか、「ロシア人のロシア人は効果的だ」みたいな、ちょっとありえんだろうという表現も出てきて、最後は「セルビアの選手がロシア人を使ってロシア選手をかわした」とかいうのを聞いて、ロシア人はロシア人ではなくて、あるプレーを指しているのではないかということに思い至った。最初は別な言い方で「ruský náznak」だか、「ruská kuli?ka」だかいうのを聞いても、フェイントだと理解できなかったんだよなあ。でもこのアナウンサー、ロシアの試合だからということで、意図的にこの「ルサーク」を連発していたはずである。おかげで新しい表現を覚えたからよしとしよう。使う機会はなさそうだけど。

 このフェイント、80年代の中学レベルのハンドボールではほとんど見かけなかったので、日本で何と言われているか知らなかったのだけど、探してみたら出てきた。とりあえず これ 。「リバースフェイント」、うーん、聞いたことないなあ。ディフェンスの前でボールを持った手を大きく振り回すことになるから、松脂使用禁止だった中学生じゃあできなかっただろうなあ。
 また、本題からは外れていってしまった。
2019年1月17日23時10分。















2019年01月18日

ハンドボール男子世界選手権2019開幕(正月十六日)



 二年に一度のハンドボールの世界選手権が、ドイツとデンマークで始まった。チェコ代表はプレイオフでロシアに負けて出場できなかったのだけど、チェコテレビが放映権を手に入れていたらしく、毎日、1試合か2試合中継してくれている。チェコの出ない世界選手権を中継するぐらいなら、去年のヨーロッパ選手権を、チェコチーム大活躍だったし、中継してくれればよかったのにとつい怨み節も漏れてしまう。
 チェコのハンドボール協会のホームページで、世界選手権の中継を報じる記事を読んだところ、ヨーロッパ選手権がチェコテレビで中継されなかった事情が書かれていた。ヨーロッパ選手権のチェコでの放映権は、長期的に有料放送のスポーツ専門局が握っていてチェコテレビには手が出せないらしいのだ。世界選手権のほうは、ヨーロッパ以外の国の代表も出場することで、特に1次リーグの試合が一方的になることが多いから、民放は手を出さなかったのだろうか。チェコテレビは、去年のチェコ代表のセンセーショナルな活躍を見て、出場権を逃すことはあるまいと放映権を獲得したものかもしれない。

 チェコは出ていないとはいえ、世界レベルのハンドボールを見られるのは嬉しいので、初日の木曜日(10日)のドイツでの開幕戦は、仕事を早めに切り上げてまで見た。正確には貧血か、体を冷やしすぎたせいかで、テレビが見られそうにない常態だったのを、何とか快復させたというのが正しいのだけど。とにかく冬の寒さにはうんざりである。
 開幕戦の中継を見始めてさらにうんざりさせられることになったのが、この記事を書くのが遅くなった理由である。開催国のドイツが開幕戦に出場するのはいい。その対戦相手がアウトサイダーのアジアの国だというのもいい。それが、北でも南でもない「Korea」というのはどういうことなのか。中継のアナウンサーによると、南の韓国がアジア大会で3位に入ることで出場権を獲得し、そのチームに北が追加の選手を送り込むことで合同チームの出場ということにしやがったらしい。

 こんな愚行は、無駄に政治化して腐臭を放つIOCの専売特許かと思っていたが、国際ハンドボール連盟も愚かさと悪しき政治性では引けをとらないのだった。開催国に対する、判定における過度の配慮とか、メインスポンサーたるアラブ諸国に対するごますりとか、運営の不敗を象徴する事例を挙げていったらきりがない。アジアのハンドボール連盟に比べたら多少はましだけど、これは比べる相手が悪すぎるだけである。
 二つ以上の国別協会で、合同の代表チームを組織したり、合同のリーグを運営したりするのを禁止しているサッカーと違って、ハンドボールはその辺の縛りは緩い。だから、合同チームを作ること自体にとやかく言うつもりはない。ただ、合同チームで世界選手権に出場したいのなら、予選から合同チームで臨むべきなのだ。それを、ごり押しで合同チームの参加を認めさせ、北朝鮮の選手の分だけ、登録メンバーもベンチ入りメンバーも増やすというのだから、話にならない。

 予選の段階から長期間一緒に苦労することで、北と南の選手たちの相互理解が深まったり、南北統一に向けての意志が強まったりすることはありえるけれども、それも北の選手がお客さんのように試合結果に関係のないところで短時間だけ出場するというのではなく、戦力として勝ち抜けに貢献するか、戦力が落ちることを覚悟で常に出場させて、南の選手がカバーすることで勝ち抜けを決めるかした場合だけだろう。
 そういう形での合同チームであれば、外野の人間も応援しようという気になるのだが、この試合では、ドイツに一方的に負けているのを見て自業自得だとしか思えなかった。韓国の選手たちは自分たちが出場権を獲得した大会に、北の選手が政治的な理由で出場できることになり、そのため自分の出場時間が減りかねないことについて、心の底から納得しているのだろうか。

 南北朝鮮の、朝鮮半島統一を掲げれば何をしてもかまわないという姿勢には、反感しかわかない。この手の所業を美談に仕立てるマスコミも信用ならない。去年のオリンピックの女子ホッケーもそうだが、今回の件もどう考えても政治によるスポーツの悪用以外の何物でもない。それを許すスポーツの側の罪も大きいのだが、一番許されないのは両国の政府である。この手の大会から追放するのが正道だと思うが、それが期待できない以上は、今年の12月に熊本で行われる女子の世界選手権で、このような大愚行が繰り返されないことを祈るしかな。提案されても拒否するのが開催国としての責任である。
2019年1月16日23時30分。





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2019年01月17日

読者?(正月十五日)



 ブログ関係でちょっと新しい展開があった。ちょっと前のことなのだが、ブログの管理ページに入ったら「読者」のところに数字「1」がついていたのである。読者になるとかいう機能があるのは知っていたけれども、それが何を意味するのかよくわからず放置してあったし、これからも放置する予定なのだけど、せっかくなので、登録されていたブログを覗いてみた。
 ブログを始められたばかりの方のようで、文書の書き方指南のような本が何冊か取り上げられていた。ブログの文章を書く参考にということなのかな。個人的には、所謂文章読本の類はほとんど読んだことがなく、三島由紀夫の文章読本について、栗本薫が「グイン・サーガ」のあとがきで言及していたのを覚えているくらいである。

 このブログの文章も、行き当たりばったりで書いているので、時間があるときには全体の結構とか考えるけど、余裕がなくて細切れに書くことも多く、そうなると、最初と最後がなんだかずれているということも多い。同じようなことを繰り返すのはもちろん、同じ表現が頻出するのも問題である。推敲しろよというのは簡単だけど、締め切りに迫られて、自分が設定しているだけだけど、ついつい次を書くのを優先してしまう。
 そういえば、どこかでこれまで書いた文章を全面的に推敲しなおして、最初の記事から間違いを修正したり、よくわからなくて放置した記事にタグをつけるというのをやってみたりしようかとも思ったのだが、開始から三年以上の月日を経て1000以上も積み重なった駄文の山に、ため息をつくしかない。せめて、チェコ語に関する記事だけでも何とかしようかなあ。参考にしてくれている人はいないわけではなさそうだし。

 そんなでたらめな文章を書き散らしている人間が、唯一ちゃんと読んで、書かれていることを少しは意識しながら文章を書いているのが、黒田龍之助師の『大学生からの文章表現』(ちくま新書、2011)である。副題に「無難で退屈な日本語から卒業する」とあるように、型通りの文章を書かないことを考えさせてくれる本である。小学校から高校まで、作文が嫌いだったのは、型にはまった文章を書くことが期待されていたからかと、この本を読んで納得してしまった。
 内容は、著者が大学で行なった文章を書くことをテーマにした授業の再現で、実際に学生たちが書いた文章の、修正前、修正後も上げられていて、文章を書く際の参考にならなくはないのだが、読むのが楽しくて、特に参考にしようなどと考えては読んでいないので、この本に書かれたことが、我が文章にどのぐらい反映されているかというと、心もとない。

 一つだけ、意識していることがあるとすれば、日本人の書く文章は「思う」を使いすぎだという指摘(正確にどんな書き方がされていたかは覚えていない)だろうか。これは、あれこれ文章を書いていた大学時代は意識して、「思う」を使わないようにしていたのだが、チェコに来てからはすっかり忘れていて、本書を読んだあとに、自分が書いた文章を読み返して、「思う」の多さに頭を抱えたことがある。
 読んだ直後、一時は、一つも使わずに文章を書こうと肩に力が入っていて、余計な時間がかかったり、不自然なわかりにくい文章が出来上がったりしていたが、最近は、そこまでこだわらずに、「思う」を使えるようになっているのではないかと思わなくもない。自分の文章を客観的に評価する能力はないから確信はないのだけどさ。
 一般的な、文章の書き方指南を批判的に取り上げていたのも覚えている。その手の指南書で書かれるであろう、一つ一つの文を短くして簡潔に表現したほうがいいってのが不可能に近い人間としては、師の意見に大賛成だった。文章にはリズムというものがあって、短文ばかりを積み重ねていくのは単調になりがちである。だからといって我が文章のように長文が果てしなく続くというのも読みにくいことは重々わかってはいるのだけど、せっかく書くとなると、ついつい文を長くしてしまうのである。これはもう性としか言いようがない。

 ということで、文章を書くための本の紹介だった、のかな。カテゴリーはブログではなく別のところにしよう。
2019年1月15日23時55分。
















2019年01月16日

英語はチェコ語の学習に役立つか(正月十四日)



 これも、頂いたコメントに対する回答になるのだけど、先に結論から言ってしまえば、我があるかなきかの英語力では、チェコ語の勉強に役に立たなかった。ある外国語を別の外国語の勉強に役に立てるためには、基本的な辞書に出てくる言葉の意味ぐらいはすべて覚えていて、文法の説明を理解できるレベルの能力が必要になる。大学に入ってすぐ忘れた我が受験英語ではそんなところまではたどり着けるわけがない。
 チェコ語−英語の辞書をひいて出てきた英語の単語が理解できず、さらに英和辞典が必要になるぐらいなら、最初からチェコ語−日本語辞典をひいたほうがマシだし、ある程度チェコ語能力が付いてからならチェコ語−日本語辞典に載っていない単語は、チェコ語の辞典でひいた方が勉強にもなる。今なら、むしろ、チェコ語を使って英語を勉強する方が現実的である。今更そんな気はないけど。

 英語に堪能な人であれば、チェコ英、英チェコの辞書も充実しているし、教科書もチェコで書かれた外国人向けのものも含めてたくさん存在するから、英語をチェコ語の学習に役立てることもできるだろう。それでも、外国語で外国語の文法の説明を理解するというのは、普通の人にとっては至難の業のはずだから、日本語の教材を使いながら、英語のものを補助的に使うというのがいいと思うけれども。
 かつてサマースクールで勉強したときに使用した教材は、文法的な説明が英語で書かれたものだった。それでも何とかなったのは、日本語の教材で学習済みの内容だったのと、先生がチェコ語で丁寧に説明してくれたおかげである。練習問題の説明なんか英語で読んでもわからなかったけど、例があったので何とかなった。昔のサマースクール参加者は、英語話者でも、英語は使わずに必死でチェコ語で話していたから、皆で一緒につたないチェコ語で頑張れたという面もあるし。去年のサマースクールは、チェコ語がかなりできる人でも私的な会話は英語を使おうとする人が結構いて、ちょっと幻滅したけどね。

 英語が我がチェコ語の学習に役に立ったとしたら、それはかつて失敗した英語学習を反面教師にできたことぐらいである。発音に関しては、英語がよくできる人が英語の発音に引きづられて、なかなかチェコ語の発音を身に付けることができないのを見て、自分がアルファベットの羅列を見て、自動的に英語風に発音してしまうところまでは英語ができるようになっていなかったことに感謝した。英語の単語の読み方にかつて苦労した分、チェコ語のほぼローマ字読みという発音のルールは、英語の影響で苦労している人には申し訳なかったけど、ありがたかった。
 だから、日本人が、英語に頼らず、日本語、チェコ語のあわいで苦労しながらチェコ語を勉強するのは正しいと断言しておく。チェコ語を説明するのに英語を取り出してくるチェコ人の説明は、どこかずれていて、理解の妨げになることの方が多かったような気もする。そんな人に説明を求めることはほとんどなかったから、特殊な例かもしれないけど。

 チェコ語の学習において気をつけるべきこととしては、何だろう。先ず、最初に教科書で文法的に正しいチェコを身につけることを勧めておこう。最近の日本の外国語の学習は、会話重視で文法的な正確さを軽視する嫌いがあるけど、先に崩れたチェコ語を身につけてしまうと、読み書きには使えないし、正しいチェコ語に訂正するのは難しい。
 あとは、チェコ人の説明を信じすぎないことだろうか。プラハ方言(一般チェコ語とは言いたくない)が、テレビなどを通じてチェコ中に広まった結果、モラビアでも文法的に正しいチェコ語を使っていない、人によっては使えない人もいる。そんな人に説明させると、「by」の一人称複数が、「bysme」になったり、「m?」の発音が、「ムニェ」ではなく「ミェ」になったりする。地元の方言を教えてくれるのなら大歓迎なのだけどね。「sú」とか、「z kama」とかさ。
 独学とはいえ、チェコ人の知り合いがいるのなら、そのチェコ人の中から自分のチェコ語の規範にする人を選ぶのも悪くない。理想はチェコ語の先生のチェコ語なんだけど。我がチェコ語も師匠のチェコ語を規範にして作り上げたものだし、こんなチェコ語で話したいという目標はあったほうがいい。特に発音とか、言葉遣いなんかに関してはね。
2019年1月14日23時35分。 














2019年01月15日

ややこしいToの話続続(正月十三日)



 前回は、細かいことを考えずに使えるという意味では便利だけど、文法的な正しさを意識して使おうとすると覿面ややこしくなってしまう「to」の厄介な面について説明したが、今回は「to」の使いやすい面について取り上げよう。とはいっても単純な文にはならないので、初級者向けというよりは、中上級者向けなのだけど。

 「to」の後に「?e」をつけて文をつなげることで、「〜(という)こと」という連体修飾節が作れるのである。いくつか例を挙げれば、
 Problém je to, ?e nemám peníze.
 問題はお金がないことです。

 Vadí mi to, ?e se musím vstávat brzo ráno.
 朝早く起きなければならないのが気に入らない。

 過去にすると前者はまたちょっと悩むのだけど、こうかなあ。
 Problémem bylo to, ?e nemám peníze.

 Vadilo mi to, ?e se musím vstávat brzo ráno.


 それから、こんな一見複雑な文もチェコ語にできてしまう。
 To, ?e umíte ?esky, neznamená to, ?e m??ete pracovat jako tlumo?ník.
 チェコ語ができるということは、通訳として働けるという意味ではない。


 ワードの校正機能で緑色の波線が引かれているから、自然なチェコ語というわけではないのだろうけど、言いたいことはわかってもらえるはずである。

 使うのは1格でなくてもよくて、

2格
 Krom? toho, ?e umím ?esky, jsem normální Japonec.
 チェコ語ができること以外は、私は普通の日本人です。

4格
 Jsem hrdý na to, ?e neumím anglicky.
 私は英語ができないことが誇りです。

7格
 Olomouc je známá tím, ?e je tam hodn? kostel?.
 オロモウツは教会がたくさんあることで有名です。


 また「?e」以外で受けることもできて、

6格
 Diskutovali jsme o tom, kam p?jdeme na pivo.
 どこにビールを飲みに行くかについて議論した。

4格
 Jde nám o to, jak vy?ešíme tento problém.
 この問題をどう解決するかを問題にしているのです。


といった具合なのだが、こういうのが使えるようになると、チェコ語ができるようになった気がして、ついつい濫用してしまうのが問題である。その結果、日本語で書く場合と同じように、長々と続く文を作ってしまって、後で読み返して自分でも何が書きたかったのかわからんという事態を引き起こしてしまう。最近はマシになったと思うのだけど、サマースクールの作文でも無駄に長い文作ってたからなあ。
 ということで、まだ書くべきことはあるかもしれないけど、「to」についてはこのぐらいにしておこう。
2019年1月13日23時30分。










2019年01月14日

ややこしいToの話続(正月十二日)



 ここからが本題なのだが、「ten/ta/to」の中で、例外なのが中性を指す「to」である。これ、特にあとに来る名詞を意識しない場合に、つまり単に「それ」という場合に、1格でも、4格でも使うことができる。名詞の性、単複を意識しない場合だから、前に出てきた名詞を受けることはできない。
 まず簡単4格からいくと、例えば誰かが手に持っている本を、よこせと言うときに「Dej mi to」、見せろと言うときに「Uka? mi to」という類である。具体的な名詞を使って「Dej mi tu knihu」と言ってもいいけど、「to」を使って済ませることのほうが多い。これは、原則として物をさすときに使う表現なので、人を指す場合には4格では使わない。

 それに対して、1格の場合は厄介である。「これは何々だ」という文を作るときに動詞býtと組み合わせて使うのだが、チェコ語の文法の大原則から外れたような使い方をするのだ。チェコ語の勉強を始めたばかりのころに、嫌になるぐらい注意されるのが、実際よく間違えるから注意されるのも仕方がないのだけど、主語と述語の性と数の一致である。
 話者が男性のときには「Já jsem Japonec」で、女性のときには「Já jsem Japonka」となるし、過去形にしたら、「Já jsem byl nemocný」「Já jsem byla nemocná」となる。複数の場合も「Oni jsou ?eši」(男がいる)、「Ony jsou ?ešky」(女性のみ)と述語になる名詞の形に注意が必要である。být以外の動詞でも、「Já jsem jel do Prahy」(男)、「Naše dít? jelo do Prahy」(中)、「My jsme jely do Prahy」(女性のみ)と主語の性、単複に合わせて動詞の語尾を変えなければならない。

 これを頭の中に叩き込まれたあとにやってしまう間違いが、「Ten je m?j kamarád」「Ty jsou Japonci」のように、指示代名詞の「ten」を述語の性と数にあわせてしまうものである。どちらも何も考えずに、「to」を使えばいいらしい。かつて師匠にチェコ語を習っていたときに、一生懸命考えて、「Ti jsou mí kamarádi, kte?í …」なんて文を作ったのだけど、「to」でいいと言われてがっかりしたことがある。性も数も完璧だぜと思ったのだけどね。
 だから、知り合いを誰かに紹介するときも、弾性であれ女性であれ、単数であれ複数であれ、「to」を使う。例えばH先生に知り合いを紹介するときも、「Pane doktore, to je pan S z Japonska」「Pane doktore, to je paní S z Japonska」「Pane doktore, to jsou japonští komeniologové(コメンスキー研究者)」と言うことになる。動詞býtの形は名詞の単複に合わせる。

 これは人の場合に限らない。「To je p?ekvapení(そいつは驚きだねえ)」は、中性だから性と数が一致しているけど、「To je náhoda(そいつは偶然だ)」「To je zázrak(奇跡だ)」とやれば、述語になる名詞が女性でも、男性でも「To」が使われることはわかるだろう。「To jsou výsledky!(なんて結果だ!)」なんて複数にすることもある。
 問題は、過去にしたときで、人なら「To byl m?j kamarád」と述語の名詞に合わせて性と数を決めればいいと思うのだけど、「To byla náhoda」にするのがいいのか、「To bylo náhoda」がいいのか、正直よくわからない。チェコ人に聞いても、なんだかすっきりしない答えしか返ってこないので、いつまでたっても確信を持って使えるようにならないのである。

 実はこれは、「To」を使わない文にも飛び火する問題で、例えば「Karel Gott je nejv?tší hv?zda v ?eské republice(カレル・ゴットはチェコ最大のスターだ)」と、主語は男性なのに、述語が女性名詞というのは、実は結構存在して、主語と述語の性と数の一致の原則というのは何だったんだといいたくなるのだけど、これを過去にしたときに、「Karel Gott byl nejv?tší hv?zda」と「Karel Gott byla nejv?tší hv?zda」なら前者が正しいと思うのだけど、語順を入れ替えた場合に「Nejv?tší hv?zda byl Karel Gott」でいいのか、まったく自信がない。
 以前、これについて、チェコ人の知り合いに相談したら、7格にしてしまえば、と言われた。名前のような一生ついて回るものは、7格にできないけれども、職業や肩書きのような、時期がくれば変わる可能性のある物は、「〜は〜だ」という文の中で7格にすることができるのである。なので、「Nejv?tší hv?zdou byl Karel Gott」と1格になっている名詞に動詞を合わせればいいはずである。

 この話、もう少し続く。
2019年1月12日22時35分。






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2019年01月13日

ややこしいToの話(正月十一日)



 久しぶりにコメントが増えていた。かなり前の記事へのコメントだったので、一瞬、例の何でこのブログに書くのかわからないコメントかと思ったのだが、これまで何度かコメントをいただいている、チェコ語学習者の方だった。「to とhoの使い分け」についてコメントされているのだが、そんなこと書いたっけと思わず自分が何を書いたか確認に行ってしまった。
 九月の初めのサマースクールの名残でチェコ語についてあれこれ書き散らしていたころの記事で、語順を扱ったものだった。その中で、指示代名詞の「ten/ta/to」と人称代名詞の「ho」についてちょっとだけ触れていた。ちょっとだけ過ぎて申し訳ない気もするので、使いやすいのだけど、正確に使おうと思うと実はややこしいtoについて、もう少し詳しく説明しておく。

 まず、一般に指示代名詞とされる「ten/ta/to」だが、実際には日本語の連体詞「その」と同様に名詞を伴って使われることが多い。単数だけ例示すれは、「ten pán(その男)」「ta ?ena(その女)」「to m?sto(その町)」となる。確かに「ten」だけで使われることもなくはないのだが、それは後に来る名詞、指すものの性が明確に意識されているときで、そうでなければ、「ten/ta/to」のどれを使うのか決められないのだから、むしろ名詞が省略された形だと言いたくなるほどである。

 正月に、またまた見てしまった「トルハーク」の名場面、郵便局でティハーチェク氏の姉の郵便局員が、窓の外の森林管理間のマトゥシュカに見とれて窓から離れられなくなるシーンで、ティハーチェク氏の姉が「Ten je ale fešák(あの男の人かっこいいよね)」と言っていた。「Ten」だけで使われているのは、男であることは目で見てはっきりわかっているからであろう。もちろん、ここは「on(彼)」を使ってもいいはずだ。
 もう一つ例を挙げれば、会話の中である女性が話題に上がったのを受けて、「Ta je hezká(あの女はきれいだよ)」なんて使う。男性の場合には「ten」になるが、どちらも1格で使われているということである。これが、4格になると、「Znám ji(彼女を知っています)」か「Znám tu ?enu」になって、「Znám tu」とはしにくいのである。

 これに準じて、前に出てきた、人ではなく物を指す場合でも、4格の場合には、「ten/ta/to」の4格ではなく、人称代名詞の「on/ona/ono」の4格が使われることが多いし、「ten/ta/to」を使うのであれば、名詞も一緒に使うのである。複数の4格の「je」が正しく使えたときには、自分のチェコ語も進歩したものだと感慨を抱いてしまった。何せ、初めてこの「je」を見たときに、動詞býtの三人称単数の形だと思って、文が理解できずに頭を抱えたのだから。

 会話をでっち上げてみる。
 Koupil jsem si nový slovník.
 新しい辞書、買ったんだ。

 Uká?eš mi ho (ten slovník)?
 それ(その辞書)、見せてくれる?


 以上が、指示代名詞と人称代名詞を使う際に、気をつけていることである。ただし、これが正しいチェコ語の使い分けかどうかは知らない。無意識に使えるところまではきていないけど、これまで説明されたり、指摘されたりしてきたことから、帰納的に作り出したルールなのでである。

 ところで、チェコの人の感覚で使い分けているというのはどうなんだろう。この辺は、チェコ人もある程度学校で勉強しないと正確には使いわけられないと思うんだけど。チェコ語であれ、日本語であれ言葉を自覚的に使っていない人には、文法的な説明は求めないで、不自然なところを直してもらう程度がいいということかな。黒田師の本にもそんなことが書いてあったし。
 本題に入る前に1ページ越えたし、TOの説明は長くなりそうなのでまた明日。
2019年1月11日24時30分。










2019年01月12日

オロモウツのサッカー史(正月十日)



 サッカー史とは言っても、系統立てて歴史を語るのではなく、シグマ・オロモウツの創立百周年のニュースを、シグマのサイトで読んでいて気づいたクラブの歴史についてのコーナーの記事を読んで知った昔の話をいくつか書きたてるだけである。ということで、いつものように雑多な話が、脈絡もなく並ぶことになる。

 シグマ・オロモウツの本拠地とするスタジアムの名称は、「アンドルーフ」スタジアムである。「アンドルーフ」は、「Ander」という人名から作られた所有を表す形なので、アンデルという有名なサッカー選手がいて、その人の名前にちなんで名づけられたものだと思っていた。アイスホッケーのスタジアムで選手の名前をつけたのがあったはずだし。
 残念ながら、この思い込みは誤りで、アンデルというのは、オロモウツのサッカーの最初の大スポンサーの名前だった。第一次チェコスロバキア共和国時代にASOというデパート(でいいのかな)を経営していたのがヨゼフ・アンデルで、オロモウツにサッカーを根付かせるために、チームのスポンサーとなることを決め、当時としては画期的なスタジアムを建設したのだという。2年の歳月をかけて1940年に完成したスタジアムを本拠地にしたチームの名前はASOオロモウツ。ASOは「And?l」「syn(息子)」「Olomouc」という三つの言葉の頭文字を並べたものらしい。
 当時のスタジアムの収容人数は20000人で、この数は現在の収容人数の12500人よりずっと大きい。鉄筋コンクリートで建設された観客席は、残っていれば現在でも使用に耐えたのではないかというが、第二次世界大戦末期に撤退するドイツ軍によって破壊されてしまった。終戦後再建されたのは木造の観客席で、1976年まで使用されたという。

 ASOオロモウツは、1912年に創設されたクラブで、ASOがスポンサーについたのが1937年。1940年には初めて行なわれたチェコカップで優勝している。ただし、ウィキペディアによれば初年度はスパルタ、スラビアなどの強豪チームは参加していないらしい。1941年から1944年の3シーズンは、ボヘミア・モラビア保護領の1部リーグに参戦し、戦後も1946/47の1シーズンだけ1部リーグに出場したが、あっさり降格して以後は低迷し、1949年にはチームが消滅している。
 おそらく、1948年に共産党が政権を握った後の国有化でASO自体が国有化され、ブルジョワに支援されていたASOオロモウツは見せしめのために解体されたのだろう。旧市街からアンドル・スタジアムに向かう途中の大通の角に、ASOというロゴの入った白い建物があったような気がする。ウィキペディアで確認したら、あれはASOの事務所と倉庫の入った建物だったらしい。ASOの店舗は取り壊されてプリオールが建てられたというから、ガレリエ・モリツのあるところである。

 主を失ったスタジアムは、1950年にミール(平和)・スタジアムと名前を代え、1955年までは、軍のチームであるクシーダ・ブラスティ(祖国の翼)・オロモウツが本拠地として使っていたようだ。1部リーグに参戦したのは1953と54の2シーズンだけで、軍のクラブの例に倣ってドゥクラと名前を変えて、後にフラデツ・クラーロベーに移転してしまったという。このクシーダ・ブラスティが降格して以来、1982年にシグマが昇格するまで、オロモウツに1部のチームは存在しなかったのだから、サッカーが盛んな土地ではなかったのだろう。
 スタジアムのほうは、サボイ・ゾラ・オロモウツというチームが短期間使用したあとは、1969年にシグマ・オロモウツが引っ越してくるまで放置されていたらしい。その後1977年に古いスタジアムの解体と新しいスタジアムの建設が始まり現在に至るってサッカーよりはスタジアムの歴史になってしまった。
2019年1月10日22時15分。




今回主に参考にしたのはここ。
https://www.sigmafotbal.cz/historie/historie-hrist/









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