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2018年02月20日

北海道・東北 H28-076



a. 代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであるが、医薬品の有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして構造が変化する。
b. 鼻腔の粘膜に医薬品を適用する場合、その成分は循環血液中に移行しないため、全身作用を目的とした一般用医薬品の点鼻薬はない。
c. 医薬品の体外への排出経路のひとつに母乳があり、有効成分の母乳中への移行は乳児に対する副作用の発現という点で、軽視することはできない。
d. ニコチンを含む禁煙補助剤(咀嚼剤)の有効成分は、口腔粘膜から吸収されて、循環血液中に入り、 初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。





〜解答・解説〜
a.正 
b.誤 鼻腔粘膜の静脈は肝臓を経由せず心臓に到達し、そのまま循環血液中に「移行する」。なお、市販薬で全身作用を目的として点鼻薬がないという部分は正解。
c.正 
d.誤 口腔粘膜も、鼻腔と同じように「肝臓を経由せず(=初めに肝臓で代謝を受けず)」に全身に分布する。
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