a. 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短期間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
b. 皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが中毒性表皮壊死融解症(TEN)の進展型とみられている。
c. 両眼に急性結膜炎のような症状が現れた場合は、皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性を疑うことが重要である。
d. 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあるが、皮膚症状が軽快した後は眼や呼吸器等に障害が残ることはない。
〜解答・解説〜
a.正 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群:SJS)は、皮膚だけでなく眼や口にも激しい発赤・水疱などが現れる病態。
b.誤 中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群:TEN)は、多くがSJSの進展型である。
c.正 眼にまで症状が及ぶ。
d.誤 軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残る重篤な疾患である。
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