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2015年09月02日

精神・神経用薬 (1)解熱鎮痛薬・抗炎症薬



【大阪26−023】
語句選択問題

エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが( a )ため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分等と組み合わせることが多い。
例えば、( b )、( c )、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
( a )の選択肢:強い 弱い
( b )の選択肢:アセトアミノフェン アスピリン
( c )の選択肢:コデイン カフェイン

【解説】
a 強い
b アセトアミノフェン
c カフェイン


【四国26−024】
1 アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。

2 イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を強化させるため、胃潰瘍の既往歴のある人でも再発を招くおそれはない。

3 エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛剤に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。

4 アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。

【解説】
1 ○ 
2 × プロスタグランジン産生を抑制すると胃粘膜が弱くなるので、胃潰瘍の既往歴がある場合は避ける必要がある。 
3 ○ 
4 ○


【九州・沖縄24−062】
解熱鎮痛成分はどれか

ア セネガ
イ エテンザミド
ウ リン酸コデイン
エ イソプロピルアンチピリン

【解説】
エテンザミド  イソプロピルアンチピリン


【九州・沖縄24−064】
ア アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりやすいとされている。

イ サザピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分である。

ウ アセトアミノフェンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

エ イブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を高めるため、消化管に広く炎症を生じる疾患の既往
歴がある人への使用に適している。

【解説】
ア ○
イ × ピリン系は、OTCではイソプロピルアンチピリンのみ。
ウ ○
エ × 解熱鎮痛成分は胃腸障害を起こしやすい。

2015年09月01日

かぜ薬

まとめ
かぜ薬は、後に出てくる解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン薬などを混合した薬。

〈かぜとは?〉
・正しくは「かぜ症候群」で、ウイルスが主な原因。通常は数日〜1週間程度で自然に治る。

・二次感染により肺炎、副鼻腔炎、中耳炎が起こることもある。

・かぜとよく似た症状を起こすものに、喘息やアレルギー性鼻炎、髄膜炎、尿路感染症がある。

・インフルエンザは感染力が強く、急激に発症し、高熱などが重症化しやすいため、かぜとは区別して取り扱われる。解熱剤にはアセトアミノフェンを。


〈かぜ薬について〉
・かぜの症状は身体の免疫反応によりウイルスを排除できれば自然に治るので、栄養補給と休養が基本になる。ではかぜ薬はどういったものかというと、かぜの諸症状を抑えるための対象療法となる。

・具体的には発熱や頭痛にたいして「解熱鎮痛成分」、くしゃみや鼻水に対して「抗ヒスタミン成分」や「抗コリン成分」や「アドレナリン作用成分」、咳や痰に対して「鎮咳去痰成分」といった具合である。



【大阪26−021】
a.小建中湯は、痰たんが切れにくく、ときに強く咳せきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの気管支炎、から咳、気管支喘ぜん息、咽頭炎、しわがれ声に適する。

b.リゾチーム塩酸塩は、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c.ブロメラインは、タンパク質分解酵素で、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる作用がある。

【解説】
a × 小建中湯ではなく麦門冬湯の記述。  
b ○ 
c ○


【大阪26−022】
次のa〜cの記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。

a.インフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

b.かぜ薬の服用期間中の飲酒は、その成分の吸収や代謝に影響を与えるため、飲酒を控える必要がある。

c.スクラルファートには、咳せきを抑える作用がある。

【解説】
a ○
b ○
c × スクラルファートはAl系の胃薬。


【四国26−021】
a かぜは、通常は数日から1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。

b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去するものである。

c インフルエンザ(流行性感冒)流行期に、小児へかぜ薬を販売する場合は、解熱鎮痛成分がアスピリンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案することが重要である。

d インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであり、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

【解説】
a ○ 
b × かぜ薬はウイルスを除去する薬ではない。
c × アスピリンではなく、アセトアミノフェンが適している。
d ○


【四国26−022】
かぜ薬に配合される次の成分のうち、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる作用を示すが、鶏卵アレルギーのある人には使用を避ける必要がある成分

1 クレマスチンフマル酸塩
2 メチルエフェドリン塩酸塩
3 グアイフェネシン
4 リゾチーム塩酸塩
5 トラネキサム酸

【解説】
4 リゾチーム塩酸塩
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