『四つ話のクローバー』水野敦也

著者 : 水野敬也
ミズノオフィス
発売日 : 2011-04-22

4つの話は
「深沢会長の秘密」
「ハッピー・コロシアム」
「見えない学校」
「氷の親子」

水野さんの代表作『夢をかなえるゾウ』と同じく、
数々の偉人の言葉をちりばめながら、
読みやすいストーリー仕立てで、
成功法則について伝えてくれる。

『深沢会長の秘密』
では、ガネーシャばりの登場人物「深沢さん」
が努力を続けるための秘訣を教えてくれる。
会長の名前にも深い意味がかくされている。

『ハッピー・コロシアム』
では、多くの観衆が見守る中、
成功を手にした真田氏と、貧しいけれど足ることを知る天海氏が、
さまざまな勝負に挑みながら、
人生の価値をさまざまな角度から伝えてくれて、
「幸せ」について考えさせてくれる。

『見えない学校』では、
無理やり地縛霊にさせられた僕の卒業試験を通して、
ほんとうの「共感」というものを教えてくれる。

『氷の親子』では、
遊園地で洋ナシになった能の親子の
氷のモニュメントが溶けるのを防ぐために、
遊園地の中を歩き回り、命をつなぐ意味を教えてくれる。

【Quotation 引用】
世の中の人たちにとって、天才とは存在する者というより、
『存在してくれなければ困る者』なのだろう。
天才とは努力の結果必ず至るものだとするなら、
みんなは凡人ではなく
『ただ頑張ってないだけの人』
になってしまうからな。






タグ: 読書
posted by 熊谷篤治 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

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2021年09月25日

宇宙兄弟40

月での兄弟の再会に感動しました。
泣きそうになりました。

"We are space brothers."


深い意味があるんですよ。



タグ: 宇宙兄弟

2021年09月20日

『運転者』喜多川泰


著者 : 喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2019-03-28
「運が悪い」、「ついていない」、そう感じている人の運を変える仕事、それが「運転手」という仕事。
「運がいい」とか「運が悪い」という人は多いけど、そもそも「運」というのはポイントカードと同じで、たまってからでないと使えないということを教えてくれる。



※YouTubeでハッピー研究所さんがアニメーションでこの本を紹介しているのに出会ったのがきっかけで、再読してみました。
https://youtu.be/M9zDVTi1UDs

【Quotation(引用)】
『運をつかむ人』
運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。アンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。

機嫌が悪い人は、最高の運気がやってきている場にいても、それに気づかないでイライラして、早くその場を立ち去りたいということばかり考えるんです。(p54)

『運はポイントカード』
運は、ポイントカードと同じ。ポイントが貯まっていないのにそれを使いたいと言ってもそれはできない。もしも運が良かったとしたら、それは誰かが貯めておいてくれた運を使わせてもらっているだけ。だから運のポイントを貯めるような生き方、
つまり誰かの幸せのために自分の人生を使っていくような生き方をすること。

自分が持っているポイントは自分の前の人生を生きた家族が貯めてくれたもの。自分が今あることは宇宙すべてのもののおかげ。こんなに幸せな人生を生かされている。

運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。だから先に<貯める>があって、ある程度たまったら<使う>ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく止めてから大きく使う人もいる。そのあたりは人によって違いますけどね。どちらにしても周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。(65ページ)

『プラス思考』
僕たちの人生は延々と続く物語の一部分だという話をしましたよね。その物語の中にあなたが登場した時、つまりあなたが生まれた時に、既にそれまでついてきた物語によって作られてきた恩恵がたくさんあった。そうでしょう。そこにあなたが生まれそしてほんの100年ばかり生きて死んでいく。そのときですあなたがその物語に登場した ときよりも少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまりあなたが生きたことで少しプラスになる。それこそが真のプラス思考だって言えるんじゃないかと思うんです。(178ページ)

『努力と成果』
頑張っているのに報われないって言う人はみんな、種を蒔いてそれを育てているんですが、ちゃんとした収穫時期の前に『まだ育たない』と言って嘆いているようなもんです。もっと長い目で見たら報われない努力なんてないんですよ。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。今日頑張って明日実になるなんてどんなに早く育つ種でも無理なことですよ。(99ページ)

世の中の人は皆、そうやって誰かの努力する姿にエネルギーをもらって自分を動かしているくせに、こと自分が努力をするということになると、運にしても成果にしても、<今の自分>というものすごくせまい世界の、短い期間でしか判断しないので、<運が悪い><努力は報われない>と簡単に結論づけてしまいます。でも実際に今の自分がやった努力の成果が自分に対して現れるのは、普通の人が考えているよりもっとずっと後になってからです。それこそ10年とか場合によっては100年とか…。そうですよ。しかもその成果は自分に現れるとは限らない。
むしろ自分の周りの大切な人とか、次の世代とか、そういうところに表れてくることだってある。それなのに努力をしたり頑張ったら、今すぐ自分に良いことが起こらなければ運が悪い、努力は報われないって大騒ぎです。今すぐ自分だけって考えすぎなんですよ。自分の人生が延々と続く命の物語のほんの一部であるってことを知らないんです。(168ページ)

『成長するための痛み』
俺ね、人間の身体はどんな仕様にも対応できるように、最初はあらゆるところが柔らかくできているんだと思うんですよ。それであることに興味を持って身体を使い始めて継続すると、それに必要な部位が育って成長したり硬くなったりして、それをするのに適した身体になってくれるんです。でもその間には必ずあるものがある。そうです「痛み」です。じんじんするでしょ。痛みがあってようやく身体がそれをやるにふさわしい仕様に仕上がる。柔らかいのは何にでもなれる証で、痛みを経験して初めてスペシャリストになれる。(114ページ)



posted by 熊谷篤治 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年09月16日

『火花』又吉直樹

著者 : 又吉直樹
文藝春秋
発売日 : 2017-02-10
主人公スパークスの徳永は漫才師あほんだらの神谷さんに弟子入りする。
売れない漫才師二人の生活の中で、
笑いを追求していく独特の世界を綿密に描き出していく。
二人のやりとりを通して、
笑いを追求し続ける売れないお笑い芸人の
深い世界を垣間見た気がした。

【Quotation 引用】
「趣味やったらね、趣味やったらそれでいいと思うんですよ。
でも、漫才好きで続けたいなら、そこを怠ったらあかんでしょ」

「ネットでな、他人のこと人間の屑みたいに書く奴一杯おるやん。
作品とか発言に対する正当な批評やったら、しゃあないやん。
それでも食らったらしんどいけどな。
その矛先が自分に向けられたら痛いよな。
まだ殴られたほうがましやん。」
・・・・
「だけどな、それがそいつの、その夜、
生き延びるための唯一の方法なんやったら、
やったらいいと思うねん。
・・・
でもちゃんと腹立ったらなあかんと思うねん。
受け流すんじゃなくて、気持ちわかるとか子供だましの嘘はいて、
せこい共感促して、仲間の仮面被って許されようとするんじゃなくて、
誹謗中傷は誹謗中傷として正面から受けたらなあかんと思うねん。
・・・
人を傷つける行為ってな、一瞬は留飲が下がるねん。
でも、一瞬だけやねん。
そこに安住している間は
自分の状況はいいように変化することはないやん。
他を落とすことによって、
今の自分で安心するというやり方やからな。
その間ずっと自分が成長する機会を失い続けてると思うねん。」


火花 (文春文庫) [ 又吉 直樹 ]

価格: 660円
(2021/9/16 09:52時点)
感想(28件)


タグ: 又吉直樹
posted by 熊谷篤治 at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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