あらすじ
監督の別荘の湖で溺れて死んでいた
彼女の死は事故なのか、それとも殺されたのか
謎が残されたまま、映画の製作陣はクランクインを迎えた
映画の完成のためには動き出さなければいけない状況下の撮影だったため、監督・並之木顕之(眞島秀和)の殺気立った緊張感に満ちた指揮ぶりは常軌を逸していると言っても良かったろう
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの主演女優・羽田ゆずる(秋山菜津子)にも容赦ないダメ出しが飛ぶ
そんな中、プロデューサーの紹介でそれなりの役に抜擢された女優・ジュン(吉高由里子)が徐々に存在感が増してくる
撮影のために世間から隔絶された場所で、主演女優、マネージャー(富山えり子)、ベテラン女優(伊勢志摩)、若手女優(石橋穂乃香)、それぞれの思惑と、監督への愛憎が次第に彼を追い詰めていく
堀晴美が殺されたとしたら、誰が殺したのか
混沌としていく撮影現場が、やがて悲劇的な結末を迎えることとなる
彼らに待ち受けているものとは
ーーーーー 「クランク・イン!」公式ページ 参照( https://mo-plays.com/crank-in/ )
感想
今回の舞台会場は、 ウィンクあいち。キャパ自体大きいものではありませんが、ビルの中に併設していることもあり、ご飯を食べながら、上演まで時間を潰すことが出来ました。
1回観劇するだけでは、もの足りない、というのか、 難解な憎悪劇という印象でした。
ストーリーが分かりそうで分からない、微妙なラインを常に走行しているような。
何度も読みこんだり、何度も舞台を観劇すれば内容を深く理解ができるのかも知れませんが、1回だけの私には、この舞台に対しては正直これと言って感想が出てきませんでした…。
なので、話の内容というよりは他で感じた感想を述べようかなと思います。
まずは、役者さんひとりひとりの演技が凄かったです。
あの独特な緊迫感と言いますか、どんどんヒステリックになっていく様はやっぱり素人には真似できない演技でしたし、何ヶ月も前から稽古を重ね、物語に対して深い理解があるからこそできる、表現力は脱帽してしまいました。
ただ今回は、役者さん達とともに物語を歩むことが出来ずに共感面も少なくてとても残念でした。
それともう一つ感心したことといえば、舞台の使い方です。
今回舞台セットが6(?)分割されていて、面白かったです。こんだけたくさんに分割されている舞台セットは見たことがなかったのですが、これはこれで面白かったです。
通常、映像作品でもそうですが、同じ時間に自分以外の誰かが何をやっているのかは知ることは難しいことですし、それを一つの画面や場所に映し出すことも難しいので、場面を切り替えた上で、「一方その頃ーー」と表現したりします。
私がこうやって舞台を観ているときに、地球の裏側にいる人は何をしているんでしょうか?
私が舞台観劇に勤しんでる頃、誰かは違う何かに勤しんでるかもしれません。
とまあ、こんなふうに、自分以外の人のことを知れる機会なんて大してないのが現実です。
ただ今回は、ひとつの舞台上でそれを映し出してくれてたので、すごく印象に残りました。
楽屋外で誰かが言い合いをしている、
その頃別の楽屋ではそれを覗き見ているひとがいる。
またまた別の楽屋では、静かに寝ている人がいる。
普通のことなのに新しい演出を観れた気がします。
千秋楽ということもあり、最後の挨拶も1人ずつ聞けて良かったです!
何より吉高由里子さんが綺麗すぎてびびりました。
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