ヤイメー・ペレス
Radio Habana Cuba、2019年10月4日、Raúl Rodríguez記者
近年最高の陸上競技大会のひとつにおいて、このキューバ女子選手2人は感動的な戦いを見せ、両者ともに五輪・世界選手権王者のクロアチアのサンドラ・ペルコビッチを大きく上回った。
しかしペルコビッチはここ最近の大会でも誇りを傷つけられている。というのはほとんどつねにキューバ選手ヤイメーあるいはラ・ルーサ(友人たちによる彼女の愛称)に敗れているからである。ヤイメーは直近の2回のダイヤモンドリーグと2018年コンチネンタルカップで優勝し、さらに同年の中南米選手権と2019年パンアメリカン大会も制覇している。
直近の二度のダイヤモンドリーグと2018年コンチネンタルカップの王者ぺレスは、69m17という素晴らしい投擲で優勝し、世界ナンバーワンの座についた。自身が持つ今季世界最高の69m39には及ばなかった。デニアは68m44で銀メダルを、ペルコビッチは66m72で銅メダルを獲得した。
キューバは女子円盤投げで偉大なる伝統を持っているが、世界選手権における同競技での金銀独占は初めてのことである。
ただし、陸上世界選手権の全競技におけるキューバの金銀独占は今回で3度目である。これまでイオアムネット・キンテーロとシルビア・コスタが1993年シュトゥットガルト大会での女子走り高跳びで初の金銀独占を果たし、ヤルヘリス・サビネとマベル・ガイが2009年ベルリン大会の女子三段跳びで2度目の達成をしている。
「ラ・ルーサ」(友人たちによるヤイメーの愛称)は初回の投擲で68m10を出しトップに立ち独走したが、4回目に2015年北京大会王者のデニアに68m44で抜かれたあと、5回目に69m17を投げ勝利を決めた。
この2人のキューバ人選手は素晴らしいコンディションを維持し、すべての有効投擲が65mを超えた。唯一の例外はすでにほぼ勝利を手中にしていたヤイメーの6回目と最終回での投擲だった。
同日、サンティアゴ・デ・クーバ出身の若き男子走り高跳び選手ルイス・エンリケ・サヤスが、パンアメリカン・リマ大会制覇のわずか1か月後となった自身初の世界選手権決勝を5位で終えた。
22歳のサヤスは、失敗なく自己最高に並ぶ2m30まで成功させたが、そのあと2m33は届かなかった。
金メダルは優勝候補だったカタールのムタズ・バルシムが獲得した。バルシムは序盤は不調だったが、地元観客の前で立ち直り、2m37を成功させ優勝した。
これでキューバは今大会メダル3個(金1個、銀1個、銅1個)を獲得し、国別メダル獲得数で8位まで上昇した。一方ポイント計算では30ポイントで10位につけている。
デニア・カバジェーロ
ヤイメー・ペレス、優勝を決めた投擲
ヤイメー・ペレス、優勝インタビュー
Yaimé y Denia hacen el 1-2 en disco y Cuba escala al octavo lugar en Doha-2019
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/203997-yaime-y-denia-hacen-el-1-2-en-disco-y-cuba-escala-al-octavo-lugar-en-doha-2019