ホルヘ・ペルゴリーア・ロドリーゲス
Radio Habana Cuba、2024年3月30日、 Prensa Latina
キューバのアルピディオ・アロンソ文化相は、 自身のXアカウントで このニュースを確認し、文化プロモーターでもあるペルゴリーアを祝福した。
「彼の才能と業績は国内外のさまざまな空間で認められている。多くのファンが今回の受賞を祝うことだろう」、と文化相は投稿した。
ペルゴリーアへの賞授与は明日日曜日(3月31日)、キューバ芸術映画産業庁(ICAIC)創設65周年の祝賀プログラムの一環となる、ハバナ中心部のヤラ映画館での公開文化式典においてこなわれる。
審査委員会は、キューバ人作家・詩人・民俗学者のミゲル・バーネットが主宰し、キューバ映画大賞受賞者の女優エスリンダ・ヌニェス、映画監督のエクトル・ベイティアとロウルデス・デ・ロス・サントス、メイクアップアーティストでキューバ映画大賞受賞者のマガリ・ポンパがメンバーであった。
友人たちから愛情をこめてピチと呼ばれているペルゴリーアは、1965年8月13日にキューバ首都ハバナで生まれた。国際的に最も著名なキューバ人男性の顔として知られる。
劇場で自身の俳優キャリアを開始し、映画およびテレビで活動しはじめてまもなく、トマス・グティエレス・アレアとフアン・カルロス・タビオが監督した映画「苺とチョコレート」(1993年)のディエゴ役で大衆の好評を博し、映画界での自身初の成功を得た。
1994年のオスカーで最優秀外国映画賞にノミネートされたこの映画における、ホモセクシャルの若者を演じた彼の演技と、政治的ドグマと古い性的偏見にとらわれている学生ダビドとの彼の関係は、キューバ映画におけるもっともすぐれた名演のひとつと考えられている。
この作品でペルゴリーアは1993年、ハバナでの第15回新ラテンアメリカ映画国際フェスティバルで、最優秀主演男優賞を受賞した。
1995年には、米国ニューヨークのラテン映画批評家協会や、カリフォルニア・ロサンゼルスの映画批評家協会の最優秀男優賞も受賞している。
その時点からペルゴリーアは60作以上の映画に出演し、その中にはスティーブン・ソダーバーグの「チェ」や、アルトゥーロ・ソットの「アモール・ベルティカル」、フアン・カルロス・タビオの「バスを待ちながら」、「クアトロ・エスタシオネス・エン・ラ・アバナ」、オクタビオ・コルタサルの「デレーチョ・デ・アシロ」など多くのすぐれた作品がある。
ペルゴリーアは映画監督業にも進出しており、「アフィニダデス」「アモール・クロニコ」「セ・ベンデ」「ファティマ・オ・エル・パルケ・デ・ラ・フラテルニダ」という監督作を持つ。
テレビでは、2013年にコロンビアのフォックスTVが製作し、コロンビアとアルゼンチンで撮影されたシリーズ「リンチ」の3シーズンで主役を演じた。
ペルゴリーアは絵画を愛好しており、2001年から自作の展示をキューバ、スペイン、米国で始めた。2015年末、ハバナ旧市街に本部を持つ文化プロジェクト兼アート・ギャラリーの「ガレリア・タジェール・ゴリーア」を設立した。
まぎれもない文化促進者であるペルゴリーアは現在、低予算の映画を支援するためにキューバ人映画監督の故ウンベルト・ソラースが創設したイベント「ヒバラ国際映画祭」を主宰しており、同映画祭は毎年、キューバ東部オルギン県の沿岸地区ヒバラで開催されている。
また、昨年にはキューバ南部のイスラ・デ・ラ・フベントゥを開催地とする「カリブ映画・環境フェスティバル "イスラ・ベルデ"」を発足させた。第二回目の開催がきたる4月21日から27日にかけておこなわれる。
映画「苺とチョコレート」での抱擁シーン
キューバ映画大賞授賞式でのスピーチ(2024年3月31日)
キューバTV キューバ映画大賞授賞式の模様とペルゴリーアの軌跡(2024年3月31日)
キューバTV ホルヘ・ペルゴリーアの受賞コメントあり(2024年3月30日)
映画「苺とチョコレート」全編 * Youtubeサイトにて
Premio Nacional de Cine 2024 para actor cubano Jorge Perugorría (+Fotos)
https://www.radiohc.cu/noticias/cultura/350990-premio-nacional-de-cine-2023-para-actor-cubano-jorge-perugorria-fotos