Cubadebate、2024年6月5日、Lázaro Boza記者
同地区の住人、ラサロ・イグレシアス・バルデスが25メートルの深さのある井戸を清掃するため、井戸の底に降りることに決めた。
底に着くと、酸素不足のため混乱が生じ、意識を失った。
井戸の口にいた同僚たちは事態に気づき、地元の医療サービスに連絡することにした。
しかし酸素不足と低体温が高じたラサロを救う手段も訓練もなく、ほとんど何もできなかった。
それで内務省(MININT)の国境警備部隊の戦闘員たちに助けを求めた。
彼らのなかに「特別派遣」グループの若き兵士、アベル・マルティネス・フィアージョがいた。
マルティネス・フィアージョは、もしラサロがさらに5分以上井戸の底にいたら待ちうけている致命的な結末を察知し、井戸の底に降りて、彼を助けることを決意した。
兵士はロープを結んで、狭い空洞の底まで着いた。
「助けに来ました」、とラサロに言って、酸素不足と戦いながら、ラサロをロープでつなぎ、引き上げるよう合図を送った。
ラサロはすぐに同沿岸地区の医療所に搬送された。
そこで、アリアン・アルトゥーロ・イスキエルド医師と彼の医療チームが、応急処置を施し、生命兆候を安定させた。またマルティネス・フィアージョ兵士にも厳格な検査をおこなった。
1時間後、意識が回復し、容体が安定し、マントゥアの第一緊急総合病院に送られた被害者は、キューバ国境警備隊の若者の勇気、高度な肉体的・心理的備え、決断力、技能のおかげで、この危険から回復している。
しかし兵士アベル・マルティネス・フィアージョは自らを英雄とは考えていない。
「あの状況でやるべきことをやった。そうしないと家庭の父である一人の男性が亡くなるところだった」、と彼は言う。
彼の謙虚さは偉大で、住民たちの感謝はひじょうに大きい。マルティネス・フィアージョ、質素な家庭の息子、祖国の兵士。疑いなき一人の英雄である。
ありがとう若者よ。
Un pozo, un soldado, una vida salvada: La historia de Lázaro y Abel
http://www.cubadebate.cu/especiales/2024/06/02/un-pozo-un-soldado-una-vida-salvada-la-historia-de-lazaro-y-abel/