今週木曜日(1月5日)の午後、ホセ・マルティ国際空港にアラスカ航空の飛行機が初めて到着した。米国・キューバ間の定期便が承認され、キューバに到着した米国の航空会社のうち、最後の8社目である。ロサンゼルスからハバナまで経由地なしの運航となる。
「アラスカ航空の運航が重要なのは、ロサンゼルスを出発地としていることであり、西海岸に住む米国人や米国系キューバ人がキューバ渡航をおこなう場合の身近な選択肢となることである」、とホセ・マルティ国際空港の総責任者フアン・カルロス・キンタナ(Juan Carlos Quintana)は本紙に語った。
これはキューバへの運航が認可され、実際の運航を開始した米国の8社のうち最後の航空会社となる。これまでにアメリカン航空、デルタ航空、フロンティア航空、ジェットブルー航空、サウスウエスト航空、スピリット航空、ユナイテッド航空が運航を開始している。
アラスカ航空の飛行機は、およそ150席の客席をもち、1日1便の運航をおこなう。
昨年におけるキューバへの旅行者の増加について、キンタナは、「2016年にはホセ・マルティ国際空港のこれまでの史上記録がすべて更新された。到着・出発含め全体で530万人の旅行者がわれわれの空港を移動した。これは前年の2015年に比べて17%増である」、と述べた。
キューバに到着したアラスカ航空の乗客と同社の経営陣への歓迎式においてキンタナは、「陽気で、熱狂的で、そして教養のある国民にみなさんは出会うことでしょう」、と語った。
一方、アラスカ航空の国際通信関係担当副社長のジョセフ・A・スプレイグ(Joseph A. Sprague)氏は、「運航に際してわれわれに提供された支援に深く感謝している。われわれはみなキューバにいることにとても満足しているし、米国の西海岸におけるキューバを訪問することに対する気運はとても熱い」、と語った。
同空港の第二ターミナルにおける歓迎セレモニーにおいて、キンタナとスプレイグは、両国間の新たなつながりの象徴として贈り物を交換した。
ここ数ヶ月間で、航空会社13社がキューバへの運航を開始した。米国から8社、ヨーロッパから5社である。オーストリア航空、ぺガサス航空(トルコ)、ヴァージン・アトランティック航空(イギリス)、イタカ、アリタリア-イタリア航空、ターキッシュ・エアラインズ(トルコ)、ユーロウイングス(ドイツ)、XL航空(イギリス)らがキューバへの新たなルートを開始した。
ハバナのホセ・マルティ空港は、キューバへの旅行者全体の50〜60%をになっている。旅行者の増加に対する空港の拡張についてキンタナは、具体的な期日は明らかにしなかったものの、キューバ航空が外国企業と予定しているスケジュールは守られている、と述べた。
きょうの正午に調印された米国へのキューバの初の輸出や、米国の航空会社によるキューバへの運航といった事実は、両国間の関係における楽観的な要素である。しかし、米国政府による経済封鎖が存在する限り、それらの交流に悪影響を及ぼす障壁を完全に取り去ることは不可能だろう。
たとえば、2016年にはキューバへの旅行者数が初めて400万人を突破した。しかし米国人はそこにいない。米国民は公式にキューバへ観光客として旅行することができず、オバマ政権によって承認された12の分野に該当する場合のみ渡航が許されている。
Llega Alaska Airlines a Cuba, última de las ocho aerolíneas de EEUU
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/01/05/llega-a-cuba-alaska-airlines-ultima-de-las-ocho-aerolineas-de-eeuu/#.WHBnW9LhDIV