キューバ男子バレーボール代表 米国を破りNORCECA大陸選手権優勝

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キューバチーム優勝

JIT、2019年9月8日、Lisset Isabel Ricardo記者

キューバはきょう(9月8日)再び米国と対戦し3対1で勝ち、NORCECA男子バレーボール大陸選手権を制覇した。今大会はカナダのマニトバにあるウィニペグ大学を舞台に開催された。

キューバチームは米国を3対1(25-18, 21-25, 25-20, 25-20)で破り、予選ラウンド6戦中唯一の敗北となったストレート負けの雪辱をした。

大会公式サイトによると、キューバはこの試合でアタックポイント(46対34)とサービスポイント(10対5)で上回り、一方米国チームはブロックポイント(11対7)でリードし、アンフォースドエラー(34対33)では1点多く献上した。

14人の相手チームに対しキューバは9人だけだったが、攻撃陣ではオスニエル・メルガレホとミゲル・アンヘル・ロペスがともに15得点で先頭に立ち、これにロベルトランディ・シモン(14得点、うちサービスエースが4点)とマルロン・ヤント(12得点)が続いた。

米国ではトレイ・デファルコとカイル・エンシングが12得点で、2桁得点をあげたチーム唯一の選手となった。米国は8月のFIVB予選会のひとつでの優勝によりすでに2020年東京五輪出場権を持っている。

一方キューバは、米国コロラドスプリングス市で先日開催されたチャンピオンズカップを制し、来年1月のNORCECA五輪予選大会出場権を確保した。

キューババレーボール連盟(FCV)の技術者育成プロジェクトの一環として今回監督に選ばれたヨスバニ・ムニョスは、喜びを表現し、「1位を争うためにここにやってきて、それが達成された。われわれのチームはサーブがひじょうに強力で、レシーブもとてもいい結果を出し、アタックが良かった」、と語った。

監督はまた、これから選手たちはそれぞれのクラブチームとの契約を履行しに行くと述べた。「12月にまた集まることになる。1月の予選に向けたトレーニングを始める。」

FCVのアリエル・サインス会長は本紙に対し、今シーズン終了時における今回の勝利は大きな意味がある、と語った。「何よりも今回の選手たちと首脳陣は称賛に値する。同時に連盟の作業チーム、国立学校、スポーツ当局による、われわれのすべてのプロジェクトを前進させるための支援に感謝する。」

「われらの選手たちは正しい次元で認識しており、試合ごとにミゲル・ディアスカネル・ベルムーデス国家評議会・閣僚評議会議長がツイッターで投稿した励ましのメッセージと、チームの将来についての信頼に対し、とても鼓舞されてきた」、とサインス会長は述べた。

「われわれには東京五輪出場という確固とした使命があり、このために自身のリーダーシップと献身をふたたび始めたロベルトランディ・シモンのような、若手選手への貴重な支援がある」、と会長は話した。

NORCECA大会最終日のほかの試合結果は、カナダがメキシコを3対0 (25-14, 25-18, 25-12)で破り銅メダルを獲得し、一方ドミニカ共和国はグアテマラに3対1(28-30, 25-13, 28-26, 25-19)で勝ち6位で終えた。

来年1月の五輪予選にキューバとともに出場するのは、まさにこのカナダとメキシコであり、今回5位で終えたプエルトリコも加わる。


キューバ対米国 NORCECA大陸選手権決勝戦(2019年9月8日)

Cuba derrotó a Estados Unidos y ganó el Norceca de Voleibol
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=122924
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2019年10月04日

女子円盤投げのヤイメー・ペレスとデニア・カバジェーロ 世界陸上で金銀独占 キューバ今大会初の金メダル獲得

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ヤイメー・ペレス

Radio Habana Cuba、2019年10月4日、Raúl Rodríguez記者

スター選手ヤイメー・ペレスとデニア・カバジェーロが女子円盤投げでキューバにとって歴史的な金銀独占を果たし、キューバは世界陸上ドーハ2019での国別メダル獲得数で8位に躍進した。またこの日、ルイス・サヤスは男子走高跳で5位に入る見事な活躍を見せた。

近年最高の陸上競技大会のひとつにおいて、このキューバ女子選手2人は感動的な戦いを見せ、両者ともに五輪・世界選手権王者のクロアチアのサンドラ・ペルコビッチを大きく上回った。

しかしペルコビッチはここ最近の大会でも誇りを傷つけられている。というのはほとんどつねにキューバ選手ヤイメーあるいはラ・ルーサ(友人たちによる彼女の愛称)に敗れているからである。ヤイメーは直近の2回のダイヤモンドリーグと2018年コンチネンタルカップで優勝し、さらに同年の中南米選手権と2019年パンアメリカン大会も制覇している。

直近の二度のダイヤモンドリーグと2018年コンチネンタルカップの王者ぺレスは、69m17という素晴らしい投擲で優勝し、世界ナンバーワンの座についた。自身が持つ今季世界最高の69m39には及ばなかった。デニアは68m44で銀メダルを、ペルコビッチは66m72で銅メダルを獲得した。

キューバは女子円盤投げで偉大なる伝統を持っているが、世界選手権における同競技での金銀独占は初めてのことである。

ただし、陸上世界選手権の全競技におけるキューバの金銀独占は今回で3度目である。これまでイオアムネット・キンテーロとシルビア・コスタが1993年シュトゥットガルト大会での女子走り高跳びで初の金銀独占を果たし、ヤルヘリス・サビネとマベル・ガイが2009年ベルリン大会の女子三段跳びで2度目の達成をしている。

「ラ・ルーサ」(友人たちによるヤイメーの愛称)は初回の投擲で68m10を出しトップに立ち独走したが、4回目に2015年北京大会王者のデニアに68m44で抜かれたあと、5回目に69m17を投げ勝利を決めた。

この2人のキューバ人選手は素晴らしいコンディションを維持し、すべての有効投擲が65mを超えた。唯一の例外はすでにほぼ勝利を手中にしていたヤイメーの6回目と最終回での投擲だった。

同日、サンティアゴ・デ・クーバ出身の若き男子走り高跳び選手ルイス・エンリケ・サヤスが、パンアメリカン・リマ大会制覇のわずか1か月後となった自身初の世界選手権決勝を5位で終えた。

22歳のサヤスは、失敗なく自己最高に並ぶ2m30まで成功させたが、そのあと2m33は届かなかった。

金メダルは優勝候補だったカタールのムタズ・バルシムが獲得した。バルシムは序盤は不調だったが、地元観客の前で立ち直り、2m37を成功させ優勝した。

これでキューバは今大会メダル3個(金1個、銀1個、銅1個)を獲得し、国別メダル獲得数で8位まで上昇した。一方ポイント計算では30ポイントで10位につけている。

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デニア・カバジェーロ


ヤイメー・ペレス、優勝を決めた投擲


ヤイメー・ペレス、優勝インタビュー

Yaimé y Denia hacen el 1-2 en disco y Cuba escala al octavo lugar en Doha-2019
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/203997-yaime-y-denia-hacen-el-1-2-en-disco-y-cuba-escala-al-octavo-lugar-en-doha-2019




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2019年09月10日

ミハイン・ロペスらキューバのレスリング8選手 ドイツのブンデスリーガと契約

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ミハイン・ロペス(左)とルイス・デ・ラ・ポルティ−ジャ会長

JIT、2019年9月10日、Tony Díaz Susavila記者

五輪および世界選手権の複数回王者ミハイン・ロペスをリーダーとするキューバのレスリング育成グループがきょう(9月10日)、ドイツのブンデスリーガのクラブチームとの契約に調印した。

首都ハバナのシウダ・デポルティバのロビーにおいて、ロペス(130kg超級)と世界選手権王者ヨウリス・ボンネ(61kg級)は、クラブ・リンゲンGMBHと契約した。

「リンゲンに加入することは、キューバレスリングのコンディションを示し続けるためのさらなるチャンスだ」、とボンネは本紙に話した。

「ドイツ・ブンデスリーガでのトーナメントに加わる前に、われわれは今度の9月14日から22日にかけて、カザフスタンのヌルスルタンでの世界選手権に出場する」、とボンネは語った。

一方、Germania Sportbertriesbs GMBHに加入するのは、ダニエル・グレゴリチ(87kg)、オスカル・ピノ(130kg)、レイネリ・アンドレウ(57kg)、ルイス・オルタ(60kg)、ハビエル・ドゥメニゴ(60kg)、アレハンドロ・バルデス(65kg)である。それぞれの契約はキューバレスリング連盟のルイス・デ・ラ・ポルティ−ジャ会長によって調印された。

「カザフスタンでの世界選手権でわれわれは、2020年東京五輪への出場権獲得も目指す。そのためには各階級の上位6位に残らないといけない」、とピノは話した。

彼らは、レスリング世界選手権のキューバ代表選手の大半である。各スタイルで4人ずつの合計12選手が出場する。女子選手では、成人の世界選手権でメダルを獲得した初のキューバ女子選手リアンナ・モンテーロ(53kg)が先頭に立つ。

代表団の目標は、表彰台に上り、2020年東京五輪への出場権を獲得することである。ハンガリー・ブダペストでの前回大会では、ボンネが優勝し、バルデス、マレーン、ピノが3位に入った。

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オスカル・ピノ(左)とルイス・デ・ラ・ポルティ−ジャ会長

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ヨウリス・ボンネ(左)とルイス・デ・ラ・ポルティ−ジャ会長

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契約選手たち全員

Firman gladiadores con Bundesliga Alemana
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=122949
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2019年09月08日

キューバのサッカー選手ルイス・ハビエル・パラデーラ 亡命せずに米国リーグでデビューの快挙

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ルイス・ハビエル・パラデーラ

Radio Habana Cuba、2019年9月8日、Raúl Rodríguez記者

サッカー選手ルイス・ハビエル・パラデーラが クラブチーム「リノ1868」 のメンバーとして USL(ユナイテッドサッカーリーグ) でデビューを果たし、喜びを表現した。パラデーラは自国キューバとの関係を壊さずに米国のプロスポーツでプレーする初のキューバ居住のキューバ人スポーツ選手となった。

「とても素敵な経験だ。グラウンドにいた時間は気持ちよかった」、とマタンサス県カリメテ出身の22歳パラデーラはラジオ・ハバナ・クーバに語った。

フォワードのパラデーラは、グアテマラのサンカルロス大学から米国へ就労ビザP-1A(スポーツ選手にも適用される)でやってきた3日後の8月29日に、2部リーグのリノ1868と契約した。キューバから亡命せずに米国領土内で一時的にプレーすることが許されるのはこれまで前例がない。

米国政府の対キューバ封鎖政策によって、キューバ人スポーツ選手が米国でプレーするためには、自国を捨てることを余儀なくされる。

昨年11月、ハバナとワシントンはキューバの野球選手が自国を去ることなくMLBで契約できるよう合意したが、今年4月ドナルド・トランプ政権はこの協定を破棄した。

パラデーラは自身のデビュー戦(9月8日の日曜日、およそ20分間)について、自チームがフレスノに0対2で負けていた73分の時点でグラウンドに入り、チームは87分と90分にゴールを入れ同点にしたと回想した。しかしそのあとのロスタイムで審判が相手チームに有利となるペナルティを宣告。この判断にパラデーラは「疑問」を呈しているが、これによりチームは2対3で敗れた。

パラデーラのUSLでのデビュー戦は、トロントでのネーションズリーグ開幕戦でキューバ代表チームの対カナダ戦0対6の大敗と重なった。これでキューバチームは国際大会4連敗となり、この間ひとつのゴールも決められず、相手には23ゴールを奪われている。

パラデーラはネーションズリーグでの米国戦ではキューバ代表チームのメンバーとしてプレーする用意があると語った。米国戦は米国での10月11日と、カイマン諸島でホームチームとしての11月19日(これはハバナのペドロ・マレーロスタジアムが開催必要条件を満たさなかったため)の2試合があるが、新監督パブロ・エリエル・サンチェスが彼を招集するかどうかにかかっている。

「もちろん私はその2試合でプレーが可能だろう。楽しみだ。1試合目は10月で米国内で、2試合目はもうシーズンが終わった11月の予定だ」、とパラデーラは話した。

キューバ選手パラデーラのUSLでのデビューおよびキューバ代表チームのカナダ戦での大敗のニュースと並行して、アンディ・バケロ、ダビ・ウルヘジェス、オルレンディス・ベニーテス、ホルダン・サンタ・クルース、アレハンドロ・ポルタル、以上のキューバ代表チームの5選手がトロントでの合宿を放棄した、と各メディアは報じた。


歴史的快挙 ルイス・ハビエル・パラデーラ リノ1868に加入


リノ1868対フレスノ USLチャンピオンシップ(2019年9月8日、米国)


キューバ対カナダ ネーションズリーグ初戦(2019年9月7日、トロント)

Futbolista hace historia al debutar en EEUU sin tener que romper nexos con Cuba
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/201409-futbolista-hace-historia-al-debutar-en-eeuu-sin-tener-que-romper-nexos-con-cuba
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2019年09月02日

ボクシング91kg超級世界選手権代表ホセ・アンヘル・ラルドゥエト 合宿中のキューバ代表チームを離脱

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ボクサーのホセ・アンヘル・ラルドゥエト(左)、代表チームを放棄

JIT、2019年9月2日

キューバボクシング連盟はきょう(9月2日)、ロシアのエカテリンブルクで9月9日から21日まで開催される世界選手権に向けてドイツでトレーニング中の代表チームから、ホセ・アンヘル・ラルドゥエト・ゴメス選手が離脱したと発表した。

「91kg超級のタイトルを守るために選ばれていたラルドゥエトは、この使命に背を向けた。これによりメンバーが7人となったチームは彼の行動を非難し、前回獲得した王座を死守するために休みなく戦う目的を改めて確認した」、と連盟がメディアに送ったリリースは述べている。

ロランド・アセバル率いるチームはきょう、ベルリンでのトレーニング7日目を迎える。そこから87か国450選手が集まる大会の舞台に向けて、9月7日に出発する。

1日2回のセッションがおこなわれているこのベルリン滞在は、アイルランド、タイ、オランダ、ドイツの寄付によって共有されており、キューバの首脳陣からはすぐれた評価を受けている。


ボクシングワールドシリーズ キューバ対ロシア
ホセ・アンヘル・ラルドゥエト対マゴメド・オマロフ(2014年5月2日、ハバナ)



ボクシングワールドシリーズ キューバ対ベネズエラ(2018年3月24日)
ホセ・アンヘル・ラルドゥエト対エドガル・ムニョス 開始位置設定済み


Boxeo informa sobre abandono de José Ángel Larduet
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=122878
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2019年09月01日

ホセ・カルロス・ロメロら3選手がアルゼンチンリーグと契約決定 キューババレーボールの今季海外契約選手は15人に

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ホセ・カルロス・ロメロ

Radio Habana Cuba、2019年9月1日、Raúl Rodríguez記者

若きフリオ・セサル・カルデナス、ホセ・カルロス・ロメロ、ハビエル・コンセプシオンの3選手は、来季のアルゼンチンリーグのオブラス・デ・サン・フアンでプレーする。これで海外リーグと契約したキューバのバレーボール選手は15人になる。

「さきほどキューババレーボール連盟が、オポジットのホセ・カルロス・ロメロ(198cm)、フリオ・セサル・カルデナス(197cm)、センターのハビエル・コンセプシオン(200cm)の3選手が同チームに加入することを認めた」、とアルゼンチンのバレーボール専門サイト「バレープラス」が報じた。

U21キューバ代表チームメンバーであるロメロとカルデナスは、コンセプシオン(21歳)とともに、今年のパンアメリカンカップの決勝でアルゼンチンチームを破り優勝したキューバ代表チームメンバーである、と同サイトは伝えた。

これで今季海外リーグと契約したキューバ選手は合計15人になる。このうち10人が男子(アルゼンチンリーグ8人、イタリアリーグ1人、フランスリーグ1人)、5人が女子(ロシアリーグ2人、ペルーリーグ3人)である。

キューバのスポーツ当局のもとで海外リーグと契約した最初のスポーツ選手はまさにバレーボール選手だった(ハビエル・ヒメネス、ギリシャのPAOKテッサロニキ、2015年)。

2017-2018年シーズンには契約選手は男女あわせて11人と過去最多に達した。昨季は9人だった。

今年の主な契約選手のなかには、18歳で203cmのアタッカー、マルロン・ヤントや、センターのロアミ・アロンソ(22歳、202cm)がいる。ヤントはフランスリーグのショーモン52で、アロンソはイタリアのラヴェンナで、今季デビューする。

契約選手のなかには、女子選手のアイラマ・セセーとヤミスレイディス・ビルトレス(ロシアのウラロチカ)、ディアリス・ペレスとレグラ・グラシア(ペルーのデポルティボ・ハムサ)、クラウディア・エルナンデス(ペルーのアリアンサ・リマ)もいる。

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マルロン・ヤント

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アイラマ・セセー


パンアメリカン・カップ決勝戦 キューバ対アルゼンチン(2019年6月21日、メキシコ・コリーマ市)

Otros tres voleibolistas cubanos a Argentina y serán 15 en ligas extranjeras
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/200661-otros-tres-voleibolistas-cubanos-a-argentina-y-seran-15-en-ligas-extranjeras
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2019年08月25日

ロベルトランディ・シモン キューバ代表復帰戦でMVP 東京五輪出場を目指す

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ロベルトランディ・シモン(左から4人目)、MVPとベストブロッカーに輝く

Radio Habana Cuba、2019年8月25日

男子バレーボールのスター選手ロベルトランディ・シモンは、自身のキューバ代表チームへの復帰を高らかに祝った。米国コロラドスプリングスでのNORCECAチャンピオンズカップでチームを優勝に導いたシモンは、大会MVPとベストブロッカーにも選ばれた。

現在32歳で、身長2m6cm、ハバナ生まれのシモンは、今大会でのキューバチーム優勝の鍵となった。チームはカナダ戦(3対2)、米国戦(3対1)、プエルトリコ戦(3対0)と3連勝した。

シモンは3試合合計で38得点をあげ、そのうち9得点がブロックポイントだった。

「チームに復帰できてめちゃくちゃ幸せだ。若い選手たちと歴史を作っていくんだという熱い思いでとてもわくわくしている。それが実現するよう願っている」、とシモンは、来年1月の東京五輪予選での予選突破の可能性について問われ、語った。

2010年世界大会準優勝のキューバ代表メンバーであるシモンは、今年7月にキューババレーボール連盟から選手登録を再び認められた。彼と、ミカエル・"エル・ルーソ"・サンチェス、ライデル・イエレスエロの3選手が復帰を公式に申請してから1か月後のことだった。

2010年のキューバ出国後、シモンのキャリアは成功に満ちたものだった。およそ10年間にわたってイタリア、ブラジル、韓国、カタールのプロリーグで活躍を続け、2019年にはルーベ・チヴィタノーヴァの一員として、イタリアンリーグとチャンピオンズリーグを制覇し、そのキャリアの頂点に達した。

しかしその間、つねにキューバ代表のユニフォームを着る願望を示し続け、何度か復帰を試みた。

復帰が承認され、キューバのリゾート地カヨ・ココで短い休暇をとったシモンは、五輪出場を目指す代表チームとの練習をできるだけ早く始めるために、重要な家族との約束をキャンセルした。

先日のロシアでの五輪予選では加入調整する時間がなかったが、そのわずか数日後のコロラドスプリングスでは、彼とチームのパフォーマンスで結果が出て、金メダルと来年1月(開催地未定)の五輪予選への出場権を獲得した。

キューバにとってこの来年1月の大会は2020年東京五輪出場権を得るための最後のチャンスとなるが、チームはまとまってきており、シモンや、あるいは他の海外で活躍しているスター選手の加入により、より高いレベルに到達する。

世界の多くの人びとは、栄光あるキューババレーボールの黄金期への復活を願っている。

シモンのほか、4人のキューバ選手がコロラドスプリングスでのNORCECA(北中米カリブ)カップのベスト選手に選ばれた。ヘスス・エレーラ(サービス)、アドリアン・ゴイデ(トス)、ヨンデル・ガルシア(リベロ、レシーブ)、オスニエル・メルガレホ(NO.2アタッカー)。

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ロベルトランディ・シモン(中央)

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優勝したキューバ代表チーム

Simón celebra con título y distinción de MPV su regreso al voli cubano
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/199955-simon-celebra-con-titulo-y-distincion-de-mpv-su-regreso-al-voli-cubano
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2019年08月24日

キューバ男子バレーボール代表チーム NORCECAチャンピオンズカップ全勝優勝 プエルトリコにもストレート勝ち

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男子バレーボールのキューバ代表チーム

JIT、2019年8月24日、Lisset Isabel Ricardo記者

男子バレーボールのキューバ代表チームは、米国コロラドスプリングスのオリンピック・パラリンピックトレーニングセンターで開催されているNORCECAチャンピオンズカップ最終日のきょう土曜日(8月24日)、プエルトリコを3対0 (30-28, 25-17, 25-22) で破り、全勝優勝を果たした。

初戦のカナダ戦(3対2)と第二戦の開催国米国戦(3対1)に続くこの勝利によって、キューバチームは、来年1月の五輪予選トーナメントに進出する。

ニコラス・ビベス監督率いるキューバチームは、序盤におけるプエルトリコチームの反撃を食い止め、最終的にすべての基礎部門で上回った。アタックポイントで44対36、ブロックポイントで7対2、サーブポイントは10対5とリードした。アンフォーストエラーにおいては相手チームがより多くのポイントを得た(19対24)。

キューバチームのサーブがこの試合の鍵となった。攻撃陣では、ヨアン・レオンが14点、ロベルトランディ・シモンとオスニエル・メルガレホがそれぞれ12点、レフトのヘスス・エレーラが11点をあげ、チームを牽引した。

エレーラはこのうち4個のサービスエースをあげているが、足首を打撲し、大事には至らなかったもののベンチに下がった、とビベス監督は語った。

プエルトリコチームの最多得点選手は14得点をあげた、と大会広報のB. J. Hoeptner Evans記者のレポートは伝えている。

キューバのビベス監督は、「とてもいい試合だった。プエルトリコはすぐれたプレーをしたし、われわれもよかった。もっとも重要なことは、勝利したことだ。それがわれわれがこの大会に来た理由だった。優勝者になること。これがとても重要だった」、と語った。

プエルトリコのペレグリン・バルガス主将は、「自分たちが若いチームであることを考慮するといい試合をした。満足すべき状態にはないが、今回はさらに取り組んで成長していくためのすぐれた一歩になった。取り組みを続けていく。チームにはすぐれた若い選手たちがいる。われわれはこれをしっかり実のあるものにしていくことが必要だし、予定されている大会が待ち遠しい」、と話した。

プエルトリコのオスワルド・アントネッティ監督は、「試合のたびに良くなっていった。このチームには才能がある。もっとも若い選手たちを何人か連れてきて、実際に出場させた。キューバとの試合ではもう少しいけたのではないかと思ったが、しかしキューバには多くの名だたる選手たちがいて、それは難しかった。チームの若い選手たちにとってキューバはこわい存在だ。しかし彼らはとんでもないエネルギーで大会を戦ったし、それを私は本当に誇りに思っている」、と述べた。

2019年パンアメリカン・リマ大会準優勝のキューバ代表チームは明日日曜日(8月25日)にハバナに戻り、その後8月31日には毎年恒例のNORCECA大陸トーナメントに出場するためカナダのウィニペグに向けて出発する。この大会は9月8日まで開催される。

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Cuba gana invicta Copa de Campeones de Norceca
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=122786
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2019年08月16日

ロベルトランディ・シモン Norcecaトーナメントで代表復帰へ 8月21日開幕

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ロベルトランディ・シモン

JIT、2019年8月16日、Lisset Isabel Ricardo記者

第18回パンアメリカン・リマ大会準優勝の男子バレーボールキューバ代表チームは、ワールドカップ2019の予選として8月21日から24日まで米国コロラド・スプリングで開かれるNorcecaトーナメントに出場する。

サント・ドミンゴに向かったキューバチームは現地で査証を手配する。そのメンバーの中にはセンターのロベルトランディ・シモンがおり、キューババレーボール連盟への復帰後初の大会となる。

シモンの加入は、パンアメリカン大会と五輪世界予選トーナメント後に起きたチーム唯一の変化であり、シモンはホセ・マソ−にとって代わる。

このほか、ロアミ・アロンソ、リバン・オソリア、ハビエル・コンセプシオン、ヘスス・エレーラ、ヨアン・レオンのブロッカー勢、ミゲル・アンヘル・ロペス、オスニエル・メルガレホ、マルロン・ヤントのアタッカー勢、アドリアン・ゴイデ、リバン・タボアダのセッター勢、そしてリベロのヨンデル・ガルシアはそのままである。

ニコラス・ビベス監督は今回、補佐のアンヘル・ゴンサーレスと理学療法士のペドロ・ロチェと同行した。

コロラド・スプリングでのトーナメントは、ワールドカップに出場する北中米カリブ連盟(Norceca)代表を決める新たなシステムである。以前はNorceca大陸選手権の優勝チームに出場権が与えられており、男子は9月の第一週にカナダのマニトバ州ウィニペグ市で、女子は10月6日から14日にかけてプエルト・リコで開催予定である。

キューババレーボール連盟会長で今大会代表団代表のアリエル・サインスはドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴで本紙のインタビューに応じ、「コロラドでの大会では五輪予選へのポイントが与えられる。すでに米国は出場権を持っているが、準備に役立つ」、と述べた。

「月曜日に査証が発給されて火曜日には米国の開催地に迎えるよう期待している。チームは8月25日にハバナに戻り、8月31日にウィニペグに向けて出発する。このウィニペグでの大会も、来年1月の五輪世界予選へのポイントが与えられる」、と会長は語った。

キューバチームは、リマで銀メダルを獲得したあと、ロシアのサンペデルブルグに向かい、五輪予選のグループEに出場したが、この大会は開催国のロシアが無敗の強さで制した。

キューバは初戦でイランにフルセット (23-25, 26-28, 25-17, 25-16, 15-10)で勝利し、続くロシア戦は0-3 (18-25, 24-26, 25-27)で敗れ、最終戦はメキシコに(25-18, 25-23 ,25-22)で勝利し大会を終えた。

ロシアとともに東京五輪への出場権をすでに獲得した他の各グループの勝利チームは、グループA・ブラジル、グループB・米国、グループC・イタリア、グループD・ポーランド、グループF・アルゼンチンだった。五輪開催国の日本は男女両方での出場が保障されている。

五輪に出場する男女各12チームはこのほか、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米、NORCECA (北中米)の各大陸トーナメントで全チームがそろう。これらの大会はFIVBの公式サイトで1月6日から12日にかけての開催が発表されているが、開催地はまだ未定である。

非公式ながら本紙は、この五輪予選にミカエル・サンチェスがキューバ代表として出場する可能性を知った。キューババレーへの加入を自発的に申請したもうひとりの選手である。

Cuba buscará boleto a Copa del Mundo de Voleibol (m)
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2019年08月11日

イダリス・オルティス 大会三連覇達成 女子柔道78kg超級 パンアメリカン・リマ大会

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イダリス・オルティス

Radio Habana Cuba、2019年8月11日、PL

パンアメリカン・リマ大会2019の女子柔道78kg超級でキューバ選手イダリス・オルティスが予想通りの活躍を見せ、大会三連覇を達成、最高の柔道家のひとりとしての評価を確固たるものにした。

2012年のロンドン五輪を含む五輪三大会メダリストでもあるオルティスは、プエルトリコのメリーサ・ムヒカとの決勝戦をかんたんに一本勝ちした。

世界大会も複数回制覇しているオルティスは、今大会のキューバ代表団に32個目の金メダルをもたらした。キューバは男子柔道100kg級のアンディ・グランダがベネズエラのペドロ・ピネダとの決勝戦を残している。

オルティスの階級では、ブラジルのベアトリス・ソウザとペルーのユリアナ・ボリーバルが、それぞれニカラグアのイサヤナ・マレンコと米国のニナ・クトロ=ケリーを破り、銅メダルを分けた。

idalys-ortiz-lima2.jpg
イダリス・オルティス


キューバTV(2019年8月12日)

Idalys Ortiz se proclama tricampeona panamericana (+Fotos y Video)
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/198729-idalys-ortiz-se-proclama-tricampeona-panamericana-(+fotos-y-video)
posted by vivacuba at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Deportes
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