新しい知見が浸透、常識化するには時間がかかるために、古い健康情報がそのままテレビや雑誌、インターネット上でまことしやかに紹介されていたり、医療関係者でさえも古い知識のまま、患者に生活指導しているケースがあります。
ここでは、古い常識に惑わされないように、栄養とのかかわりが深い3つの疾患について、最新の情報にアップデートしておきましょう。
▼上の血圧は【年齢+90以下】
血圧について結論からお伝えすると、上(収縮期血圧)が「年齢+90以下」であれば問題ないと私は考えています。 最近はは足り盛り世代でも高血圧に悩まされているのを見かけますが、例えば45歳なら135mmHg、50歳なら140mmHg、60歳なら150mmHgがボーダーライン。つまり、やや高いくらいです。
血圧とは、全身へくまなく血液を送り、その機能と健康状態を保つための重要な働きです。そのため、薬を服用するなどして血圧を下げてしまうと、脳内の血流を低下させることになります。
つまり、頭の働きを低下させ、仕事のパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があるということです。
人は加齢の伴って、筋肉や関節と同じように血管にも経年劣化が生じるため、ある程度は動脈硬化が進むものです。糖尿病を患っている人では、より動脈硬化が進みます。
外食中心の食生活では、どうしても塩分過多になりやすい傾向があります。いうまでもなく、塩分の摂りすぎは血圧を上げる原因にもなります。必以上にしょうゆや塩などの調味料を添加しないように普段から習慣付ける必要があります。
塩分摂取が増えてしまう外食の代表は、焼き肉と寿司です。動物性脂肪とし?の食べ合わせは、動脈硬化を進行させ、高血圧の原因になることが、京都大学名誉教授・家森幸男博士が行った疫学調査でも明かされています。
一方、緑葉野菜に多く含まれているマグネシウムは、血管壁に軽きンンびくを弛緩させる働きがあるため、高血圧を防ぐ代表的な栄養素です。焼き肉を食べる時は、たっぷりの野菜も食べることが高血圧の予防になります。
もう一つ、高血圧の原因となる注意すべきものがあります。それは『リン』です。
外食やインスタント食品を食べる機会が増えると、どうしてもリンの摂取量が増えてしまいます。こうした章句品を多く食べている方は、年に数回、血液検査でリンの濃度を調べることをお勧めします。
通常は3.5mg/dl以下ですが、4,5mg/dl以上の高値の場合には、高血圧のリスクが増えるだけでなく、心筋梗塞のリスクが50%ましになることも報告されています。
青魚の摂取が少ない方の高血圧予備軍です。
青魚に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)には、血液の流れを良くする働きがあります。一方、青魚を食べる習慣が少ないと、血液が粘って気tr流れが悪くなり、血圧を上げることによって血流を維持しようとします。魚に含まれるアミノ酸やミネラル成分にも血圧を下げる働きがあるので、高血圧予防には肉より魚です。
また、内臓脂肪は増えてくると、内臓脂肪から血圧を上げる物質が産生されて全身に巡ることが知られています。夜寝る前に、大量の糖質を摂取する食生活は、内臓脂肪を増やすことで高血圧の原因となります。体重を落としただけでも血圧を下げることができた、という話はよく耳にすることがあります。お腹が出てきたら血圧に注意と覚えてください。
参考資料: 食べる投資 ハーバードが教える世界最強の食事術(満尾正著)アチーブメント出版/strong>
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