2019年10月25日
どうして巨人が負けたのか(その1)
先日、ソフトバンクvs巨人の日本シリーズが、
ソフトバンクのスウィープ(負け無しで勝利すること)
で終了しました。
あまりに不甲斐ない結末に
普段は巨人びいきの評論家たちも、
ソフトバンクの強さを褒めることに
終始しているように見えます。
野球好きなんですが、近年は子育て都合もあって
なかなか見ることが出来ていませんが、
敗戦には理由があると思いましたので
記事にしようと思いました。
ちょっと文章が長くなりがちですし、
内容が複数項目になりそうなので、
連載的に書いてみようと思います。
あ、毎度言っていますが、
あくまでも私見ですよ。
まず、本日のテーマ。
巨人は継続性のあるチーム作りをしない
です。
巨人といえば、毎年オフになると大物選手を
FAで獲得補強するのが風物詩です。
FA選手を獲得すること自体は
反対しません。
資金力のある球団なので、
補強方法としては間違っていません。
ただ、このFA選手獲得が
前年に好成績だった大物が欲しい、
という理由になっているように
思えてしまう点が問題です。
同じセ・リーグ球団からならば、
相手チームを弱体化させる、
という目的があるようにも感じられます。
まず、前提としてに野手の獲得は、
現状のチームの弱点を補うために
行うべきだと考えています。
つまり、レギュラーが怪我で
来シーズン頭から出場できないとか、
ベテラン選手の後釜に考えてるとか、
そういった方向性。
もともとあるチームカラーを
大まかに変更しないで、
足りないパーツを補うイメージでしょうか。
長打力不足の中日が、
地元出身だという理由もあるにせよ
西武から和田をFAで獲得しました。
ヤクルトならば、青木がメジャーに抜けた
穴を自由契約になった坂口で埋めました。
DeNAならば、不安定なショートを
FAの大和でカバーしました。
こんな風にチームカラーだったり
守備のフォーメーションだったりに
大きな変更を加えることなく
戦力アップを図れるのが
理想だと思うんですよ。
そこで、話を巨人に戻します。
まず、前述したように
巨人のFA獲得は、前年に成績の良かった
順に獲得を目指しているように思います。
近いところでわかりやすいのが、
今年丸を加えたセンターのポジション。
2017年、長野という生え抜きのスターが
ライトにコンバートされたため、
立岡、重信、橋本といった若手が
育ってくるかと思いきや、
日ハムから陽岱鋼を獲得。
激しいポジション争いが勃発したが、
若手は伸びず、長野は成績を落とし、
陽も怪我などもあって
日ハム時代ほどの成績を残していませんでした。
そして、2019年に丸が加入。
長野は人的補償として広島に移籍し、
陽はライトや代打としての出場が主になりました。
このスター外野手争いの裏で
レフトのポジションも忙しいです。
亀井がライトだったり、レフトだったり、
便利ではありますが固定できないところに
2018年にはゲレーロという守備に不安のある
大砲が加入しました。
左翼 中堅 右翼
2016 亀井 橋本 長野
2017 亀井 陽 長野
2018 ゲレーロ 陽 亀井
2019 ゲレーロ 丸 亀井
出場試合数で見ると、上のような
メンバーが主ではありますが、
3年以上同じポジションを守った野手がおらず、
連携相手も変わっています。
つまり、守備体型が毎年変わっている
と言えるんじゃないしょうか。
ゲレーロの加入で、センターの守備負担も
大きくなっていると思われます。
このオフには、ヤクルトのバレンティンの
獲得も噂されていますが、
ゲレーロも契約延長の方向のようですし
来年もメンバーの固定は難しそうです。
内野に目を向けると、
ショートの坂本は盤石なのですが、
セカンドを吉川の怪我で固定できず
岡本も一・三塁を守るなど、
固定できていません。
若手野手も多数ですが、
ここにもロッテからFAした鈴木大地の
獲得の噂もあり流動的。
これだけ固定できないために
守備の流れなどに継続性を持って
取り組めていないように思えるのです。
もちろん今年の吉川のように
怪我の影響もあるでしょうが、
そうだとしても固定メンバーが
あまりにも少ない。
しかもFA選手を採れば、優先的に
ポジションを振り分けるはずなので、
もし鈴木を獲得したら、
吉川を優先的に使えません。
今季終盤に外野での出場もあったようですが、
前述したように外野も飽和状態で、
結局伸び盛りの有望な若手を
塩漬けにしてしまう可能性も…
というように、巨人の野手陣は
固定された形があるわけでなく、
まずFA加入した選手に合わせて
人員や作戦を変えていくスタイル。
他の11球団にはない独自のスタイルで
うまくハマれば爆発的に強いですが、
歯車がひとつ狂うと、連鎖的に
全体が崩れる脆さを内包していると
思います。
今回の日本シリーズで言えば、
坂本、丸の攻守の要を崩されて
もろくも散った印象です。
なお、投手については、
必要で資金が許すのならば
どんどん獲得してもいいと思います。
中継ぎ、抑えに連投の可能性があるとはいえ、
基本的に毎試合出るわけではないからです。
ただし、数が増えれば、
有望な若手の可能性を閉ざしてしまうのは
野手のケースと同様です。
塩漬けになっていた一岡が
広島で輝いた前例もありますので、
もうちょっと育成寄りに
舵を切ったらもっと強くなれそうなのにね。
ソフトバンクのスウィープ(負け無しで勝利すること)
で終了しました。
あまりに不甲斐ない結末に
普段は巨人びいきの評論家たちも、
ソフトバンクの強さを褒めることに
終始しているように見えます。
野球好きなんですが、近年は子育て都合もあって
なかなか見ることが出来ていませんが、
敗戦には理由があると思いましたので
記事にしようと思いました。
ちょっと文章が長くなりがちですし、
内容が複数項目になりそうなので、
連載的に書いてみようと思います。
あ、毎度言っていますが、
あくまでも私見ですよ。
まず、本日のテーマ。
巨人は継続性のあるチーム作りをしない
です。
巨人といえば、毎年オフになると大物選手を
FAで獲得補強するのが風物詩です。
FA選手を獲得すること自体は
反対しません。
資金力のある球団なので、
補強方法としては間違っていません。
ただ、このFA選手獲得が
前年に好成績だった大物が欲しい、
という理由になっているように
思えてしまう点が問題です。
同じセ・リーグ球団からならば、
相手チームを弱体化させる、
という目的があるようにも感じられます。
まず、前提としてに野手の獲得は、
現状のチームの弱点を補うために
行うべきだと考えています。
つまり、レギュラーが怪我で
来シーズン頭から出場できないとか、
ベテラン選手の後釜に考えてるとか、
そういった方向性。
もともとあるチームカラーを
大まかに変更しないで、
足りないパーツを補うイメージでしょうか。
長打力不足の中日が、
地元出身だという理由もあるにせよ
西武から和田をFAで獲得しました。
ヤクルトならば、青木がメジャーに抜けた
穴を自由契約になった坂口で埋めました。
DeNAならば、不安定なショートを
FAの大和でカバーしました。
こんな風にチームカラーだったり
守備のフォーメーションだったりに
大きな変更を加えることなく
戦力アップを図れるのが
理想だと思うんですよ。
そこで、話を巨人に戻します。
まず、前述したように
巨人のFA獲得は、前年に成績の良かった
順に獲得を目指しているように思います。
近いところでわかりやすいのが、
今年丸を加えたセンターのポジション。
2017年、長野という生え抜きのスターが
ライトにコンバートされたため、
立岡、重信、橋本といった若手が
育ってくるかと思いきや、
日ハムから陽岱鋼を獲得。
激しいポジション争いが勃発したが、
若手は伸びず、長野は成績を落とし、
陽も怪我などもあって
日ハム時代ほどの成績を残していませんでした。
そして、2019年に丸が加入。
長野は人的補償として広島に移籍し、
陽はライトや代打としての出場が主になりました。
このスター外野手争いの裏で
レフトのポジションも忙しいです。
亀井がライトだったり、レフトだったり、
便利ではありますが固定できないところに
2018年にはゲレーロという守備に不安のある
大砲が加入しました。
左翼 中堅 右翼
2016 亀井 橋本 長野
2017 亀井 陽 長野
2018 ゲレーロ 陽 亀井
2019 ゲレーロ 丸 亀井
出場試合数で見ると、上のような
メンバーが主ではありますが、
3年以上同じポジションを守った野手がおらず、
連携相手も変わっています。
つまり、守備体型が毎年変わっている
と言えるんじゃないしょうか。
ゲレーロの加入で、センターの守備負担も
大きくなっていると思われます。
このオフには、ヤクルトのバレンティンの
獲得も噂されていますが、
ゲレーロも契約延長の方向のようですし
来年もメンバーの固定は難しそうです。
内野に目を向けると、
ショートの坂本は盤石なのですが、
セカンドを吉川の怪我で固定できず
岡本も一・三塁を守るなど、
固定できていません。
若手野手も多数ですが、
ここにもロッテからFAした鈴木大地の
獲得の噂もあり流動的。
これだけ固定できないために
守備の流れなどに継続性を持って
取り組めていないように思えるのです。
もちろん今年の吉川のように
怪我の影響もあるでしょうが、
そうだとしても固定メンバーが
あまりにも少ない。
しかもFA選手を採れば、優先的に
ポジションを振り分けるはずなので、
もし鈴木を獲得したら、
吉川を優先的に使えません。
今季終盤に外野での出場もあったようですが、
前述したように外野も飽和状態で、
結局伸び盛りの有望な若手を
塩漬けにしてしまう可能性も…
というように、巨人の野手陣は
固定された形があるわけでなく、
まずFA加入した選手に合わせて
人員や作戦を変えていくスタイル。
他の11球団にはない独自のスタイルで
うまくハマれば爆発的に強いですが、
歯車がひとつ狂うと、連鎖的に
全体が崩れる脆さを内包していると
思います。
今回の日本シリーズで言えば、
坂本、丸の攻守の要を崩されて
もろくも散った印象です。
なお、投手については、
必要で資金が許すのならば
どんどん獲得してもいいと思います。
中継ぎ、抑えに連投の可能性があるとはいえ、
基本的に毎試合出るわけではないからです。
ただし、数が増えれば、
有望な若手の可能性を閉ざしてしまうのは
野手のケースと同様です。
塩漬けになっていた一岡が
広島で輝いた前例もありますので、
もうちょっと育成寄りに
舵を切ったらもっと強くなれそうなのにね。
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