「殿、いい加減あきらめるでござる」
「何を申すか、この程度であきらめては天下布武など程遠いわ」
「朝からやってもう陽が暮れようとしておりまする、見えないものは見えませぬ」
「たわけ、この信長が上段3段目でくじけたとあっては天下の笑い者ではないか」
「視力は競うものではございませぬ、もう帰りたいから諦めてください」
「・・・右」
「・・・惜しい」
「・・・右下」
「・・・逆ー逆ー」(小声)
「!?・・・右上か!!」
「正解でござる!!」
「ホトトギス!!」
1週間後、信長は視力統一を果たした。
現在、一般的に用いられる『C』の隙間を見て視力を測定する検査法を370方式といいます。
この方式の場合、視力は「1÷視角」という式で計算します。
視角とは、眼球からCの隙間の距離までの角度のことを言い、視力検査表のCの隙間が下に行けば行くほど見えるかによって、視角の値が変わります。
仮に視角が10の場合。
1÷10(視角)=0.1(視力)
という計算をします。
面倒臭くなってきたので、この例題をそのまま織田信長の視力とします。
よって『この時の視力検査の結果』は、視力0.1となり「ホトトギス!」な心情であると言える。
本日も誰にも相手をされることなく終了しました。
世界は静かですね。
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