五匹の子豚/アガサ・クリスティー/山本やよい【1000円以上送料無料】
価格: 946円
(2021/4/25 14:44時点)
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先週のポワロさん
「五匹の子豚」です
さて、五匹の子豚。が意味するところってなんだ?
ポワロ版、コールドケースですかね。
映像が美しい作品です
夫殺しで死刑になった母親の無実の証明。娘の願いにポワロの推理が迫る!
夫を殺したとして死刑になった母親の無実の証明を依頼されたポワロ。依頼人のルーシーには無実を訴える母キャロラインの手紙が残されていた。ポワロは、当時の事件関係者を訪ねて話を聞く。画家だったルーシーの父は、次々に愛人を作り妻と口論が絶えなかったという。そこに、絵のモデルとしてエルサという若い女性が現れたのが、事件の始まりだった。
五匹の子豚を探したところ、マザーグースの、
「この子豚は市場へ行った」
という赤ちゃんとする指遊び唄のようですね
日本でいうところの「この指パパ」ってやつかな?
足の指を親指からつまんで、
市場へ行ったり、どこにもいかなかったり、ローストビーフを食べたり、家でお留守番をしたり
という、なんともつじつまの合わない不思議なものですが、
多分、音の響きとかが赤ちゃんには面白いのかもしれませんね。
アガサ・クリスティはよくマザーグースを取り入れていて、
その都度調べては「へぇ」と思うけどすぐに忘れる。
慣れ親しんでいない所為ですね。
さて、五匹の子豚。が示すように、この話には「容疑者」が「五人」出てきます。
まぁ、だから、五匹の子豚なのでしょうけど
日本でもしそうするなら、何になるかしらね?
「5」でワンセットで、有名なモノってなんだ?
五行? が、日本人の大半知っているとも思えないし。
五段活用? あいうえお? ……どれもピンときませんね(笑)
もし、「7」なら、七福神とかになるのかしら?
「3」なら、日光のサルとか?
まぁ、そういう登場人物を比喩するものはたくさんあるけれど、
「五匹の子豚」は、私の中でなじみがなかったですね。
このドラマの感想ですが。
とにかく映像がきれいでした。
話しの中で、アンジェラが
「私のとって最高の夏だった。
美しいイギリスの夏
夏が終わると同時に、私の子供時代も終わりました」
と言ったとおり、あのドラマは始終、イギリスの美しい夏の描写が多かった。
イギリスの閉塞的な空気とはまるで違う、
奔放でキラキラした空気。ネオンのキラキラではなく、太陽に輝きです。
海と、咲き誇る花と、香り立つような青々とした草木。
それらが整然としたイギリス人によって整えられた、
美しい「セット」
それだからこそ、その中で行われた殺人が異常で、
非情であることが浮き彫りになる。
こんな素晴らしい「セット」他にないでしょうね。
犯人について言及はしません
ですが、出てきた、キャロラインと、エルサが美人で。
こんな二人に愛されるほどの男かアミアス?
と、本気で思う。どこがいいんだ? こんな優男の。
アガサ・クリスティの、ミスリードもあって、
あっちへふらふら、こっちへふらふらするよりも、
まるで優雅な時間、船にでも乗っているかのように話しが進む。
それは、駕籠の事件であるが故の「回顧」なのかもしれないですね
いつも切迫したり、緊張したりすることも、
人々が「十六年」という時間を思い出すがごとく、
非常にゆったりと作られている。
これを、アガサ・クリスティ自身がどう思うかは別として、
コールドケースを取り扱っていたドラマでも
やはり同じように、過去では時間の流れがゆっくりに感じます
それだけ、人の回顧には時間がかかるのかもしれませんね
さて、殺人トリックや、犯人に関しての意見は
これについては異論なし。
上手いとも、やられたとも思わず、
ただただ、そうであろうなぁ
と、流れに身を任せた感じですね。
もうすっかり、この「セット」に酔ってしまっているようです。
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