腰痛や膝の痛み、肩こりなどの痛みに対する外用薬、
いわゆる湿布を日常生活で使っている人は多いはず。
とくに、貼付薬や塗布薬などは、
市販薬として多くの種類が
ドラッグストアに並んでいますよね。
それゆえに、気軽に使っている方も
おられるのではないでしょうか。
また、貼付薬や塗布薬は、飲み薬に比べると
重大な副作用は起こりにくいから、飲み薬よりも安全性が
高いというイメージがあるので、過剰に使用している人も少なくありません。
ですが、
貼ったり塗ったりすることで、
じつは、貼付薬や塗布薬の有効成分の一部が
皮膚から吸収され血液中に取り込まれて全身に回るのです。
ですから、適正な量を適切に使用しないと、
飲み薬を飲んだ時と同じような状態になります。
つまり、過剰な量を継続して使い続けていると、
それだけ副作用を起こすリスクも高くなるのです。
重要!外用薬には消炎鎮痛薬という「薬」が含まれている!
外用薬には消炎鎮痛薬という有効成分が配合されています。
代表的な成分として、
「フェルビナク」
「ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)」
「インドメタシン」
があります。
いずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されています。
ですが……。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)には副作用が!
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)には、
胃粘膜の保護作用を低下させるため、
胃腸障害を起こしやすくなる副作用があります。
また、吐き気や消化不良、下痢、消化器の潰瘍や出血といった
副作用や腎機能障害が表れるケースも報告されています。
ですから、過剰な量を継続して使い続けていると、
それだけ副作用を起こすリスクも高くなります。
あなどるなかれ!塗布薬にも注意を!
!
貼付薬は患部に貼って使用するため、
皮膚のかぶれやかゆみが出るケースも多く見られます。
また、塗布薬は、手軽に使えるうえに使用感も良いため
比較的人気があります。
ですが、軟膏の油分で皮膚がベトついたり
ローションに含まれるアルコール成分などにより
皮膚の刺激感が出たりするケースもあるようです。
手軽に手に入れやすいからこそ注意すべし!!
飲み薬よりも安全性が高いというイメージがある、
貼付薬や塗布薬などの外用薬ですが、
ドラッグストアや薬局で簡単に入手しやすいため、
併用して大量に貼っている人もいます。
ですが、これらの外用薬も薬ですので、
過剰な使用は重大な副作用のリスクを高めます。
くれぐれも適切な使用量と使用法を守りましょう。
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