12月は大掃除を考えている人も多いはず。
一年間の住まいの”汚れ”、“垢”を落とすことは大事ですが、
この年末掃除で思わぬ病気、ケガになる人が続出。
では、どんな場合に起こるのか?
特に、電球の取り換えや換気扇の掃除などで
首を大きく後ろに曲げる姿勢をとるシーンに多い。
じつはこの時、椎骨が椎骨動脈を圧迫され
血流障害を起こし、脳が虚血状態になり
一時的に意識を失う可能性が高くなる。
しかも、この症状は健康な人も起こりうることです。
掃除中に高い所から落ちたり、
転んだりして頭を打てば傷だけではすまない。
頭蓋骨と脳を包む硬膜がぶつかり合って毛細血管が切れたり、
この隙間に血がたまる硬膜外血腫や、硬膜と脳の間に血がたまる
硬膜下血腫を発症する可能性もある。
消防庁の発表では、
「転んだ」
「落ちた」
は全体の73.0%を占めている。
それに、必ずしも高齢者や具合の悪い人ばかりではないので注意が必要だ。
特に注意すべき人は、動脈硬化が進んでいる中高年。
心臓から遠い左鎖骨下動脈が狭窄しがちで、
左腕がしびれたり冷たくなるなどして
掃除中はバランスを失いがちになりやすい。
しかも、この姿勢が恐ろしいのはその直後です。
首を上げた状態を続けていると
椎骨動脈に血栓ができる場合があります。
姿勢を戻し、血流が戻ると、首にできた血栓が
脳に勢いよく飛んで脳梗塞を起こすことがある。
この状態で手を動かすと
一時的に意識を失う可能性が高くなる。
硬膜外血腫や硬膜下血腫は、激しい頭痛や嘔吐、意識障害が出て
最悪、脳幹がダメージを受け呼吸障害などで亡くなることがあります。
また、その時は大丈夫でも、少しずつ出血し、
頭を打って1〜3カ月後に頭痛を感じたり、
認知症のような記憶障害が出る人もいます。
死亡・重篤・重症を含めた中等症以上のケガは、
39.0%もおられます。
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