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2021年03月26日

著名人の投資哲学インタビュー 同じ恰好で少数民族の中に飛び込む写真家 ヨシダ ナギ




 著名人の投資哲学インタビュー 2019/01/28

同じ恰好で少数民族の中に飛び込む写真家  ヨシダナギ がアフリカの少数民族との交流で培ったシンプルなお金観


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写真家・ヨシダナギ

 アフリカやアマゾンの奥深く等に出向き、少数民族や先住民族と同じ恰好に為って打ち解け、ひたすらカッコ好い写真を求める……と云う撮影スタイルで話題なのが、写真家のヨシダナギさん。文化の全く違う彼の地では、日本と一線を画す様な現地のお金エピソードも数知れず。
 この日はそう云った話も含めた旅のエピソードを、アンビエントな音楽を挟んで披露する初の冠ラジオ番組 『野性に還ろうSponsored by リクルートキャリア』(LOVE FM) の収録日だ。


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「もう収録は4回目ですが、慣れ無いです。緊張はし無く為って来ましたが、喋ることが得意じゃないので…これ迄は、MCさんに私の詰まら無い話の反応をさせるのが申し訳なくて、実はラジオが一番苦手だったんです。でもレギュラーは毎回同じ話じゃないので、その点は楽しいですね」

 そんなヨシダさんの1/fゆらぎを感じる様な美声と音楽を楽しむラジオプログラムが 『野性に還ろうSponsored by リクルートキャリア』 だが、ヨシダさん、ラジオ嫌いに加え.、カメラも嫌いだと云う。エッ、写真家なのに!?

現地でのモデル料は交渉とチップ文化

「カメラは重いので嫌いですが、これが一生続く仕事だとは思っていないんです。少数民族や先住民族の人が小さい頃からズッと好きで、その格好良さを誰も共感して呉れなかったんです。でも写真を通してそのヒーロー像を発表したら皆さんが共鳴して呉れた事が、友達を褒められて居る様で嬉しいと云うか。だから彼等の格好良さを紹介する為なら頑張れる、位で我慢して居る感じです」

 写真とは大好きな彼等を紹介する為の手段に過ぎ無い。 「この先世間に飽きられても、元々趣味だから現地に行き続けるし」 位に考えて居る。それだけ思い入れがある訳だ。そんな大好きな人達の元に訪れる訳だが、とは家お金の遣り取りは当然ある。例えば撮影の際に支払うモデル料。



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「所属事務所は無いですけど、子供だったらお父さんやお母さんが徴収しますし(笑い)、もデルさんにお金を支払う感覚と一緒です。最初は吹っ掛けられますが、そこはマア、程々に折り合いを付けて…私が高い金額を出しちゃうと、次に来たカメラマンが苦労するんですよ。私もそれで散々苦労して来ているんですよね」

 なかには観光地化された地域もあり、住民達も撮られ慣れて居るのだとか。

「料金設定があると云うよりチップみたいなもので 『満足したなら頂戴』 ってことなんですね。出さ無いなら 『満足していないんだね』 って云う解釈なんです。こちらのお礼の表現がお金と云う事なんですね。日本ってどうしてもチップって “気持ち” って捉え勝ちですけど、欧米の様に貰って当たり前・払って当たり前の感覚なんですよ」

 人とシェアすることに慣れると、やがてお金に執着し無く為るとか。

「こんな事もありました。何時の間にかお金が無く為って居て困っていたら、逆に現地の人がお金をかき集めて切符を買って呉れた事がああったんです。きっと私の仲良くしたいと云う気持ちを買って呉れたから、切符を買って呉れたんだなって。帰れ無ければ危うく村長に嫁ぐ処でしたけど。大体4番目か5番目の妻に・・・って言われるんですよね(笑)」

 沢山お金を持つことが必ずしも豊かでは無いと云う。例えば富の形が家畜の数だったりアクセサリーの数だったり。或る意味資産が可視化された社会で「持っている人が払って当然」な感覚。しかしお金を出して欲しいと云うより “シェアしてほしい” と云うニュアンスらしい。その辺りは、人と人との距離の近さに由来するようだ。

日本と違う人の近さから生まれた アフリカならではのお金文化

「近所の人が家に居たり、私のテントで寝て居たりするので、一度喋ったらもう友達の仲で、友達だったら助けて呉れるよねって感覚ですよ。家族親戚単位で面倒を見合っている感じです」


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 距離が近く結び付きが強い・・・だから日本で「隣に誰が住んでいるのか知ら無い」ナンて話は理解出来ないらしい。そして助け合わ無いと生きて行けない環境であることも大きい要因であるようだ。例えば電気やガスや水道が通っていない田舎では、貨幣経済が成り立っていない集落もあったそう。

「結婚や挨拶は家畜を持って行く所も。流石にモデル料として家畜を持って行く訳には行か無くて、私はお金で払うんですけど、すると彼等は片道3日位掛けて町に出掛けて、牛とかに替えるんですよね」

 だが、日本よりもちょっと進んで居るところもあった。


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「ネット環境がそんなに好く無いのに、ガイドが電話を使ってボタンを押すだけでお金を送金して居て。それは色んな国で見て、進んで居るなって思いました」

 そんなエキサイティングな経験を経て、日本に戻って来たヨシダさんの“お金観”はどのように醸成されているのだろうか。

「日本に帰って1週間位でリセットしちゃいますけど、お金を使うのは好きなんですよね。貯金なんてゼンゼンしない。課金してからスマホゲーム始めるタイプです。面白いゲームを長くアップデートして貰う為に、クリエイターさんにキッチリお金を払います(笑)」

 享受するサービスから、チョットした感謝の気持ちまで…何かの対価としてお金を “積極的に” 支払うのがヨシダさんのお金観。それは凄くシンプルで、実は当たり前の価値観なのかも知れない。

吉州正行 取材・文  小島マサヒロ 撮影

【プロフィール】 ヨシダナギ  1986年生まれ アフリカの先住民の格好良さに憧れて 2009年から単身でアフリカに通う 独学で写真を学び2017年に日経ビジネス誌「次代を創る100人」雑誌PEN「Pen CREATOR AWARDS」に選出された他 講談社出版文化賞【写真賞】を受賞 初冠ラジオ番組 『野性に還ろう。Sponsored by リクルートキャリア』 は福岡のLOVE FMで毎週木曜19:30から放送中!










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