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2021年11月24日

最早ジリ貧の立憲民主党・・・代表選候補4人の主張と 立ちはだかる課題



最早ジリ貧の立憲民主党・・・

代表選候補4人の主張と 立ちはだかる課題



11-24-10.png 11/24(水) 8:45配信


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コロナ禍での代表選は11月30日の臨時党大会で投開票されて新代表が選出される見通し11-24-11



 代表選に立候補したのは、 逢坂誠二議員・小川淳也議員・泉健太議員・西村智奈美議員 (届出順)の4候補です。代表選は30日の臨時党大会で投開票され選出される予定です。
 本記事では、首相官邸や政界の取材歴が10年超のフリーランスカメラマン 小川裕夫 (@ogawahiro)が、立憲民主党の代表選を解説します。



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フリーランスカメラマン 小川裕夫




先の衆院選により、立憲民主党に所属する国会議員は衆議院96名・参議院44名の140名に為って居ます。立憲民主党代表選に立候補するには、現職の国会議員20名以上の推薦人を集め無ければ為りません。今回の代表選に4名が立候補した事を踏まえると、早くも代表選が接戦に為って居る事が窺えます。  

 今回の代表選は、これ迄築いて来た立憲民主党カラーを刷新する事が求められて居ると云われます。2009年に誕生した民主党政権は、党内のゴタゴタも在って2012年には政権を奪還されました。以降、民主党は党勢を回復する策を模索。
 一部の議員が民主党から離れ、再び合流すると云った事を繰り返して居ます。そうした混乱も、支持者の民主党離れを加速させました。民主党政権の中枢に居た議員が多くを占める立憲民主党にも同様の不信感が長らく付き纏って居ました。

代表を担う議員に必要な要素は


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共同記者会見は、予定の終了時刻を過ぎても記者からの質問が絶え無かった 11-24-12


 立憲民主党は衆院選で議席を減らしましたが、来夏には参議院選が迫って居ます。それだけに、此処で一致団結し無ければ党勢回復は見込めません。今回、代表選に出馬した4議員は全員が衆議院議員です。旧民主党色を感じさせ無いフレッシュな顔を選ぼうとする意図が見えますが、代表と云う重責を担う議員はそれ為りの期数、詰まり議員経験数が無ければ務まりません。国民的な人気の高い議員でも、それは一過性かも知れないからです。  

 議員を長く務めれば、順風の時だけでは無く必ず逆風も経験します。又、自分のミスで無くても同じ党の議員が不祥事を起こせば、代表は責任を問われます。期数を重ねた議員は、そうした苦渋・辛酸を経験して居ます。それだけに、逆境を跳ね退ける力が在ります。詰まり安定感と表現出来る力です。

新たな立憲民主党のイメージを生み出せるか


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逢坂誠二候補は、ニセコ町長の経験も在るので地方の問題にも精通 11-24-13

 立候補した4候補の経歴を見てみましょう。62歳で最高齢の逢坂候補が5期、小川候補が6期、47歳で最年少候補の泉候補が8期、西村候補が6期です。経歴から、中堅クラスの議員が立候補して代表の座を争って居る事が窺えます。
 中堅クラスと云っても、4候補とも旧民主党政権で副大臣や政務官を務めた経験が在ります。その為、旧民主党カラーを完全に刷新して居ると迄は言え無いでしょう。当選したばかりの新人議員に、党の代表を任せる訳には好きません。だから、或る程度の議員経験を求められる事は仕方が無いのかも知れません。

 旧民主党で多少の実績が或る4候補ですが、これ迄に前面に立って党や政権を引っ張って来た議員では在りません。そうした事情から、新たな立憲民主党のイメージを生み出せるのではないか? と云う期待が寄せられて居る事も事実です。

〔開かれた会見〕には多くの記者の姿が

 とは云え、代表選の話題が埋没してしまうのではないか? と云った危惧も在りました。9月に実施された自民党総裁選は、実質的に次の首相を決める選挙でした。その為、国民的な関心が高まりました。  
 一方、野党第一党ながらも衆院選で議席を減らした立憲民主党からは熱気や関心が薄れて居ました。そうした事情も在り、11月19日の共同記者会見を取材に来る記者は少ないのではないか? 盛り上がりに欠けるのではないか?と考えられて居たのです。  

 自民党総裁選の記者会見が、コロナ対応を理由に平河クラブ(自由民主党の記者クラブ)の記者ノミの参加に制限したのに対して、立憲民主党の代表選は記者クラブのみ為らず雑誌・インターネット・フリーランスの記者も参加出来る、開かれた会見に為りました。そうした理由も重なり、4候補による論戦を間近に取材しようとする記者が多く現場へと駆け付けました。

 立憲民主党代表選の共同記者会見は予定時間を延長する程の盛り上がりを見せました。集まった記者の関心事は来夏の参院選です。新代表は2022参院選を戦う顔にも為りますが、野党候補の一本化を進めるのか? それとも方針転換するのか? ソコに注目が集まりました。

4候補とも野党共闘に付いては前向き


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泉健太候補は、候補者のなかで最年少ながら当選回数は最多 11-24-14


 立憲民主党の支持者の間でも、野党共闘に付いての評価は分かれて居ます。野党候補を一本化した事に依り、小選挙区で接戦を制した候補者が居た事は事実です。その一方で、比例票は伸びを欠きました。それを、如何判断するのか・・・
 程度の差は在りますが、4候補共に基本的に一人区は野党一本化に前向きな意思を示して居ます。只、4候補共に地域の個別な事情を見て行く事にも言及。一本化に伴うメリット・デメリットを考慮して居る様です。  

 野党一本化で、特に焦点に為りそうなのが 京都府選挙区 です。京都選挙区は2人区の為一本化調整をしない可能性は高いのですが、改選を迎える福山哲郎議員は2017年に民進党が希望の党へと合流する騒動の際に枝野幸男議員と共に立憲民主党を立ち上げた、云わば創立者でも在ります。

政策には大きな相違点は見られず

 福山議員は、先の衆議院選挙でも立憲民主党の幹事長として全国を飛び回りました。既に当選4回と云う重鎮で在り、出馬させ無いと云う選択肢は考えられません。他方、前回の2019参院選では 共産党の倉林明子議員 が立憲民主党の候補者に競り勝って議席を獲得。京都は従来から共産党が強い地域です。
 前回の参院選で議席を獲得した勢いに乗って、今回も共産党が候補者を立てたいと考える事は不自然な話では在りません。そうした政局的な話も重要ですが、モッと肝心な事は4候補者が掲げる政策です。

 実は、4候補者が掲げる政策は濃淡在るものの大きな相違点は見られません。経済政策・外交・安全保障等の基本的な方向性は変わりません。しかし、どの政策を優先的に取り組むのか? どの政策を特に重点的と考えて居るのか? 等で党の方針は異為って来ます。

各候補は何に対して力を入れるのか


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小川淳也候補は、ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で話題 11-24-15


逢坂候補 は、人への投資を最重要政策として訴えて居ます。人への投資とは、詰まり教育に力を入れる事です。教育に力を入れても成果は直ぐに現れません。それは逢坂候補も口にして居ますが、教育を受ける選択肢を増やす事が将来的な成長に繋がる重要な政策で在り、教育への投資が結果的に経済への牽引力にも繋がって行くとして居ます。

小川候補 は、リベラルの立ち位置を守るとして国家主義・権威主義に陥ら無い事を掲げて居ます。その上で、政治を古い昭和モデルから新しい時代に適したものへとアップデートする必要性を強調。その鍵と為るのは政治家への信頼・信用で在るとし、支持を取り戻す為の政策課題に取り組む意気込みを語ります。

泉候補 は、普通の安心が得られる社会を掲げ、医療・介護・教育・保育と云ったベーシックサービスの体制作りや拡充に力を入れると宣言。泉候補は国民民主党に属して居ましたが、2020年に立憲民主党と国民民主党が合流したのを機に新・立憲民主党に属しました。
 新・立憲民主党が発足した際の代表選にも出馬した過去が在り、そうした意味でも他候補より熟練な面も在りそうです。

立憲民主党代表は11月30日に


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西村智奈美候補は、実家が米農家の為第一次産業への取り組みにも積極的 11-24-16


西村候補 は国際NGO活動に従事して居た経験から、内と外から社会を見詰め続けて来た事を強調。コロナで疲弊した社会を克服する力として、地方の力・女性の力・草の根の力の3つが重要だとして居ます。又、多様な声を反映させる事の必要性も掲げて居ます。

 立憲民主党は強い逆風下に在るので、代表に意欲を示す議員は居ないのではないか? 仮に代表選に出馬する議員が居ても、その数は少ないのではないか? との事前報道も在りました。
 フタを開けてみれば、幅広い立候補者が出揃いました。それだけに1回目の投票で過半数を獲得する候補者が出無い事は十分に予想されます。その場合、上位2候補による決選投票に為ります。何れにしても、今月30日には新しい代表が決ります。誰が代表に就任しても、党勢の立て直しから始まります。それは決して容易な作業ではありません。


フリーランスカメラマン小川裕夫  11-24-17

取材・文・撮影 小川裕夫 bizSPA!フレッシュ 編集部



〜管理人のひとこと〜

 社会とは、敗者を批判し挙句には人格迄を蔑(ないがし)ろに扱う・・・これが普通の人間の持つ本質です。表に出る新聞・TVでも、記者やコメンテイターと呼ばれる〔ガヤ〕の人達は押し並べてこの種類の人です。そして裏で暴れるSNS・ネットの住民達はモット激しく極端に掌を反すのです。
 彼等にしたら、多くの人達の支持を得られ無い人間は〔クズ〕以外の何者でも無くゴミ以下に扱われる・・・これが普通の社会です。
 戦後最悪の政治家と呼ばれる安倍晋三長期政権(彼は悪夢の民主党政権・・・が口癖)が成り立ったのは、この様な普通の人を上手く手懐けたに過ぎ無い。それは、次の新たな悪を生む迄に咲いた仇花に過ぎ無いのです。

 が、コレに真摯に対抗しようと足掻くのが立憲民主党に共産党・れいわ新選組・民新党の4党合意で在った・・・筈で在ったのですが、敗北するとそれコソ人間以下に扱われてしまう。関が原で敗北し更に大坂の陣で敗走した豊臣側が、歴史上からも消されたのも致し方無いかも知れ無いですね。
 しかし、コノ筆者は温かく立憲民主党を取材し記事にして居ます。この様な人が我が国に存在するとは・・・現実はそれ程捨てたものでも無いのです。

 確かに創業者の枝野氏は勉強したし頑張った・・・しかし少し頑固だったのは致し方無い。立民の中の反共派を捨てる事も出来ず温存してしまった・・・これが敗因の大部分なのです。〔反共〕とは自民の喜ぶ旧時代の遺産に過ぎ無いのです。共産も含めて〔反自公・リベラル〕と一括りにして共闘するので好かったのです。
 〔閣外協力〕等と訳の分からぬ言葉がダメだったのです。共産党外しでは多くの支持者の理解は得られ無かったのです。新たな指導者は、コレを鮮明に宣言し〔維新・国民民主〕を除いた「オール野党」で参院選に臨むべきでしよう。















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