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2021年12月17日

「日曜討論」で糾弾したれいわ・大石あきこ議員を直撃



「日曜討論」 で糾弾したれいわ・大石あきこ議員を直撃

吉村府政の問題点とやり口 岸田政権如何見る?



日刊ゲンダイDIGITAL 12/17(金) 9:06配信



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大石あきこ衆院議員(C)日刊ゲンダイ





 吉村知事や維新が批判される「ブーメラン炸裂」現象の切っ掛けを作った他、NHKの日曜討論に出演した際も、吉村府政のコロナ対策の問題点を舌鋒鋭く追及する等存在感を発揮しつつ在る。大石議員に改めて大阪府政や岸田政権に対する受け止めを聞いた。


◇  ◇  ◇


・・・大阪府職員を経て、その後、介護や福祉のボランティア活動をされて居ましたが、国会議員と為って何か変わった事は在りましたか。

 注目度が全然違うと感じて居ますね。それが素直な気持ちです。私自身は国会議員に為る前も今も常々、同じ発信を続けて居ます。これ迄も介護のネットワークで年1回、国と交渉して居ましたし、(活動に付いて)発信して居ましたが、ナカナカ興味を持って貰えませんでした。
 しかし、今は同じ様に活動して居ると「良い仕事をして居る」とか言って貰える。発信力が国会議員に為った事で全然違います。ズッと、ボランティアとして活動して来たので、本当はそう云う人(ボランティア)達が一番尊い存在だと思って居ますが、今の私は彼等の代表として、24時間を使ってモッと暴れて来いよ、と云う役割なのだろうと思っています。

吉村府政の人気が高いのはテレビの影響



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吉村洋文大阪府知事(C)日刊ゲンダイ


・・・吉村知事の「ブーメラン炸裂」現象も「発信力」に依って生まれた。

 国会議員としての仕事なのかは微妙ですけれども、アノ話は既に市民の方が指摘して居た事で、それを私が言い直しただけ。でも、国会議員で在り、(過つて私が)橋下徹元大阪府知事に噛み付いた、と云う面白い属性も在り注目されたのでしょう。
 結果として「維新は最高や」と為って居たのが「何やお前等もか」と世論を変える事が出事が出来たのは大きいでしょう。
 国会議員は本来委員会に所属し、その委員会で質疑してその調整の中で制度を勝ち取って行く。しかし、私は未だ、委員会に於ける活動もこれからで在り、又、れいわは人数が少ないので代表質問も出来ません。所謂国会議員らしい枠で仕事をさせて貰っては居ません。

・・・大石議員が度々、府政の問題を指摘して居るにも関わらず、何故、大阪では吉村知事の人気が高いのでしょうか。

 東京でも小池百合子知事は何故、アレ程強いのか。それと一緒の疑問だと思いますが、テレビの影響が大きいでしょう。テレビ以外で説明付く? と思って居ます。例えば、NHKの日曜討論でも指摘しましたが、大阪は人口当たりのコロナ死者数がワースト1です。しかし、そうした報道は極端に少なく、大阪のコロナ対策は順調の様に報じられて居る。最早意図的に遣っ遣って居るとしか思えません。
 橋下元知事は気に入ら無いマスコミをシバキ、気に入ら無い記者は袋叩きにする・・・と云云う事を丁寧にされて居ました。新聞社に対しても「アノ記者如何にかセェ」「アノ記者ヤッタラ、おたくは外す」と。その代わり「言う事聞くんヤッタラ、特別の取材させてやる」とか。それは遣っ遣っちゃダメでしょ、と云う事迄平気で遣っ遣って居た。
 飴と鞭でマスコミをDV(ドメスティック・バイオレンス)して服従させて居た訳です。現場には真実を報道しようとして居る記者も居ますが、多くの社は幹部が腰砕け。だから取材しても、アアヤッパリ記事に為らんかったな、と云云う事は多いですね。

・・・大阪で維新が強いのも同じ理由でしょうか。

 維新は選挙戦略として地方議員を擁立し、有権者が維新と云う政党を身近に感じる様な状況を(意図的に)作って居ます。その一方で、テレビを意のママに操って居る訳で「リアルの世界」も「空中戦」も支配して居るに等しい。アル意味、小池都知事よりも強いでしょうね。

■野党は本気で勝ちに行く気が無かったのでは

・・・衆院選の野党共闘に付いては如何見て居ますか。

 私は「(野党は)不戦敗」と云う考えです。野党共闘を望んで居る多くの人は「野党に勝って欲しい」と思って居た筈。それ以外の理由は無いでしょう。そうで在れば、与党を倒す為の共闘で無ければいけ無いのに、そう為って居ませんでした。

・・・如何云う処が「そう為って居無かった」と。

 野党共闘として擁立された候補の中に「有権者が本当に望んで居る候補者なのか」と首を傾げたく為る人が居た面は否め無いでしょう。ハッキリ言えば「何や、これなら向こう(与党)のタマ(候補)の方が好さそ好さそうやん」みたいな感じに為って居た訳です。
 「ホンマにガチで(議席を)取りに行くぞ」って為ったら、党を超えて一番、タマとして好い人を出しますよね。出して居なかったと云う事は、詰まり勝ちに行く気が無いのと同じ。それじゃあ負けるわなと。何故、そう為ったのかと言えば(与党に勝つ事依りも)政党の存続が目的に為っ為って居るからではないか。もしかして、そちらの方が本気だったのかも知れません。

・・・国会では予算委員会が始まりましたが、岸田政権をどう見ますか。

 一見すると、安倍・菅政権と続いた露骨な金持ち優遇、新自由主義を見直すのではないかと思いますが、そうでは在りません。例えば今、介護の現場は人手不足が深刻で、このママだと介護サービスが受けられ無い状況に陥る程です。人手不足を解消するには、他の産業と比べて〔月額8.5万円位〕差が在る給料水準を改善する必要があります。
 岸田政権も介護現場は深刻だ、今コソ給料の引き上げが大切だとか云うのですが、引き上げる額は〔月額9,000円〕マルで焼け石に水ですが、彼等にしてみればコンナに頑張ったと。「此処に危機が在りますね」と言いながら、それを脱出するのには程遠いレベルの施しと云うのか、オマケみたいなものでお茶を濁して居るのです。

・・・来夏の参院選に向けた野党の在り方をどう考えますか。

 「超大石ブーム」や「超れいわブーム」等、何かしら野党に吹く風が無いので在れば、無茶苦茶厳しい結果に為るでしょう。政党政治に入ったばかりの私が足りないモノは何やとは言えませんが、市民目線で考え、動く事が重要だと思います。只街宣車に乗って「遣ってます」と叫ぶだけの人を市民はどう思うのかと云う事でです。
 今の国会でも、凄く不快に感じて居る事が居る事が在ます。〔ペテン師〕の維新に国民民主が着き、その国民民主に立憲民主が着き、更に共産・社民が着いて行くと云う、何か(絵本童話の)「おおきなかぶ」みたいに為って居る事です。れいわの存在だけが浮き捲りみたいな。その鎖を何処かで断ち切ら無いといけ無いと思って居ます。


聞き手 遠山嘉之 日刊ゲンダイ


◇大石あきこ(おおいし・あきこ) 1 977年生まれ 大阪府職員を16年間務め 2019年の府議選に無所属で立候補し落選 れいわ新選組の候補として大阪5区で立候補し敗れたものの比例復活を果たした











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