排他制御は難しいかも

●データベースの排他制御


データベースを利用しない人はほぼいない現在
データベースが何かわからない人はほとんどいないでしょう

でも、排他制御というデータベースにとって、入力・検索・出力と並んで非常に重要な機能があります
入力や出力、検索は皆さん、だれもがお目にかかる機能ですよね
会社の業務でもよく使う機能です

でも、排他制御は
説明できる方はあまりいないのではないでしょうか
●データを正確に保つ機能

排他制御とは、データベース更新において正しく更新できることを保証する機能です
えっ なんのこっちゃって
でしょうね〜〜〜
これは、もう縁の下の力持ちの機能ですから。

表立っては出てきませんね。
たま〜〜〜に、んっって思うことがあるとき、働いている機能ですからね(^_-)-☆
●同時更新を許さない機能

皆さんが、データベースに何らかの入力をするとき
入力した値がデータベースにきちんと格納されることを疑うことはないですよね
さっき、『1』って入ってるのを『2』に入力したのに、そのあとデータを見たら『1』のままだったら
そんなデータベース使いたくないですよね。

このような現象が発生しないようにする機能が『 排他制御 』なんです。
●なければ、キツネに化かされる

このような機能が働かない場合って、やっぱりそうそうあるもんなんですよ

例えば・・・・
サーバーにAというファイルがありました。
?@太郎さんは、サーバーからAというファイルを自分のPCにコピーして、それを開いて、『私は太郎です。』って入力しました。
?A次郎さんは、サーバーからAというファイルを自分のPCにコピーして、それを開いて、『私は次郎です。』って入力しました。
?B太郎さんは、ファイルを保存し、自分のパソコンからサーバーに書き戻しました。
?C次郎さんは、ファイルを保存し、自分のパソコンからサーバーに書き戻しました。

さて、サーバー上のファイルAにはなんと入力されているでしょう?

太郎さんに聞きました。 太郎さんは『私は太郎です。』って入力されていますよって答えます。
次郎さんに聞きました。 次郎さんは『私は次郎です。』って入力されていますよって答えます。

どちらが正しいでしょうか?
二人とも大真面目に答えていますが、太郎さんは実際にファイルAを開くと、『私は次郎です。』って入力されているのを見て愕然とするでしょう。
まるでキツネに化かされているみたいに
九尾の狐.jpg


さっき、太郎さんは『私は太郎です。』と入力したファイルA(のコピー)をサーバーに書き戻したのに・・・

そうですよね。そのあとに次郎さんが上書きしてしまっているからですよね。

このように排他制御がかかっていないと、太郎さんの努力が無駄になっちゃいますよね。
無駄になるぐらいならいいんですが、これが例えば在庫量だったりすると、
ビジネスチャンスを失ってしまいかねません。

どうです? 排他制御がとっても大切なデータベース機能だとお判りいただけたと思います。

●なぜこのような話を?


それは次回のお楽しみ

2021年04月01日

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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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