そんな中、携帯キャリアが比較的安い月額料金で分割払いプランを用意し、MNPや機種変更をやり易くしてくれているような雰囲気で、現在はその契約形態が常態化しているような気がします。
ところが、このプランは2年という周期で定期的に機種変更・新たな2年契約を結んでいく必要があるため、結果的にキャリアからの乗り換えの抑制プランと言われているのも事実です。
そもそも、この2年返却プランは本当にお得なのかどうかも今一つ定かではなく、一部のYoutuberによれば、一括で購入し、自分で売却した方がキャリアの縛りもなくなり、結果的に選択肢が増えるのでお得という話も配信されているようです。
自分が持っているスマホは新機種からは程遠い、2〜3年前のモデルのハイエンド機なのですが、5G非対応とか、CPUパワーが若干心もとなくなってきてる、バッテリーがへたってきている等、徐々に問題が出てきています。
思い切って最新機種に機種変更を行いたいという所でもあるのですが、これらの問題としてどういうやり方が最もお得なのかを見極めてから機種変更に踏み切りたいと思ったりもしています。
そこで、実際に自力で一括購入し、売却を行った場合と、キャリアの2年契約で返却した場合のお金の出入りをシミュレーションし、本当はどっちがお得なのかを検証してみることにしました。
ちなみに現在の機種から変更するのにあたり、第1候補と思っているのはサムスンのGalaxyS22という機種です。
巷の評判では、発熱が凄い、バッテリーの持ちが悪いなどイマイチな評判も聞こえてきますが、昨今のAndroidスマホの中では比較的小型で持ちやすく、軽量であるのにもかかわらずハイエンドのSoCを搭載しているという所が魅力です。
という事で、手始めにau(自分がpovo使ってるから)のGalaxyS22の価格を基に、2年契約でレンタル購入した場合と、一括で購入し、2年後に売却した場合のコストシミュレーションを実施し、どちらがお得なのかを考えてみることにしました。
まずは2年契約で購入した場合についてのコスト計算をしてみました。
プラン名はスマホトクするプログラムといい、購入から24か月目まで月額**円を支払い、25か月目で残りの金額を一括支払いするところを、その時点でスマホをキャリアに返却するとそれ以降の残高の支払いが免除されるという仕組みになっています。
ちなみにプラン改定前のスマホかえとくプログラムだと、キャリア契約が必須でしたが、新しくなったこのスマホ得するプログラムは回線契約なしでもスマホを購入(レンタル?)できるというものらしいです。
という訳で実際に計算をしてみようと思います。
まず、au版のGalaxyS22の一括購入金額は96,365円です。
そして、スマホ得するプログラムを適用すると月額は2,515円になるらしいです。
つまり、支払翌月からの23か月間で発生する機種代金は57,845円なので、その時点でスマホを返却すると38,520円がお得になるという事になります。そこで返却をしないと残高38,520円を再分割し、更に24か月間代金を払い続けることになります。(一括購入と同じ代金を支払う事になります)
次に、一括購入をして自力で売却した場合のコスト計算をしてみました。
この場合、まずは一括払いでスマホを購入した金額から所定の年数で自力でスマホを売却した売値を差し引いた金額を使用月数で割り戻し、月額何円相当のお金が出ていったかを計算してみました。
ちなみに売却金額の推定は中古ショップの買取金額を参考にして設定してみました。
現在の最新機種がGalaxyS22であるならば、2年後の売却金額は現在の2年前のモデルの同一容量の売却金額を使用するという感じです。現在から2年前の機種はGalaxyS20なので、その売却金額を使って計算を行うという感じです。
先程書いた通り、au版のGalaxyS22の一括購入金額96,365円です。
そして2年後の売却金額は推定で35,000円です。
なので、実質負担金額は61,365円になります。
結果としては2年使用後のトータル出金額はキャリアの2年返却プログラムの方が3,520円安くなるという結果になりました・・・
↑一括購入後、自分で売却を行った場合のシミュレーション結果。年々売却金額は下がっていきますが、月額相当に換算した金額は安くなっていく傾向のようです。
ただ、年数が経過するにつれ、売却時の査定金額が額面通り出るかどうか怪しくなってくるところが懸念事項かと思われます。
一方、スマホ得するプログラムも、返却時点でスマホに明らかな故障が認められた場合は、追加料金22,000円を支払う必要があります。
2年間、スマホを綺麗に大事に使うという条件であればスマホ得するプログラムの方が支出金額は少なく済むという感じです。
では、日本人に大人気のiPhoneの最新機種の場合はどうでしょうか?
こちらについても同じ方法で検証してみました。
まずau版のiPhone14の一括購入金額は146,0640円です。(高い!!)
そして、スマホ得するプログラムを適用すると月額は3,120円になるらしいです。
という事は実質負担金額は2年で71,760円になります
一方、iPhone14を一括購入し、2年後に売却した場合の予測金額は
64,000円です。(iPhone12を参考にしました)
なので、この場合の実質負担金額は76,440円になると予測されます。
結果的にはキャリアの返却プログラムの方が2年のトータル金額は4,880円お得
という予測が立てられます。
↑iPhone14を一括購入し、所定の年数で売却をした場合のシミュレーション結果。
こちらもGalaxyS22と同じ傾向ですが、iPhoneシリーズは値崩れしにくいようで、年数が経ってもそこそこの金額で売却できるところが強みとなっているようです。
ただし、元々のお値段が高いので、月額換算金額は若干高めになるようです。(当たり前ですが・・・)
つまりは、どの機種を選んでも結果はほぼ同じになるように、キャリア側がうまく価格設定しているというのが見た感じの感想です。(うまく考えているものですね。)
スマホかえとくプログラムは、金額的には自力で購入売却よりはちょっとだけお得、そして2年きっちり返却、壊れてたら金額補填・・・この辺りの条件をどう捉えるかが個人の判断となる気がしました。
お金を数千円だけ余分に払っても、最初から最後までスマホが自分のものになり、なおかつ売却に関する対応や値段交渉も自分で出来る方が良い!という人は思い切って一括購入の方が良いかもしれません。
逆にその辺はすべてキャリアにお任せし、楽に支出を抑えたいという人はキャリアの返却プログラムで購入が良いかと思われます。
また、これとは別に家電量販店で独自の割引で2年返却プログラムを組んでくれている所もありますが、これは確実にお得になる方向ですので、抱き合わせのプランやオプションに注意しながら店舗で選んでみるのも良いかもしれません。最悪の場合2年返却せず25か月目で残高を支払い、買取ってもトータルの支出金額はかなり抑えられるし、そこからの売却も十分出来ると思いますので、そういうキャンペーンを見かけた場合は、是非検討するべきだと思います。
また、中古ショップにも時々最新機種の未使用品が格安で出回っている場合もありますので、そちらの購入もかなりお得になると思います。
iPhoneはSIMフリー端末がキャリアモデルよりも少し安い値段でAppleStoreで出ています。
こちらも同じく検討の余地があるかと思います。
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