夕飯は、お盆の2日間を除いて毎日エネルギーと塩分調整された宅配弁当を利用してきました。そのおかげで手計算が必要なのは、朝食と昼食だけです。あ、最近は夕食のご飯の量を(規定とされている)150gから変更して、ヨーグルトやフルーツに余った分を振り替えたりしているので、その分も手計算です。
7月29日から本日8月16日まで19日間を振り返ってみると、手計算による1日の平均摂取カロリーは、1,434kcalでした。一般的に患者の見積もりは60%〜80%くらい少なく見積もる傾向があるそうなので、厳密ではないかもしれませんが、それでも毎食それぞれの食品を1g単位まで測って正確を期しました。
教育入院は7月17日からだったので、今日でちょうど1ヶ月。ほぼ1,500kcalの食事療法を実行したことになります。
私が入院していた病院では、糖質制限は一切行わないという指導方針です。その理由は糖質制限は長続きしないからだそうです。糖質制限の本を読むとその理論はとても説得力があるし、糖尿病克服体験ブログを拝見すると、本当に多くの方々が糖質制限をしていらっしゃるし、昨今の食品業界の流れも糖質オフや低糖質商品がぞくぞくと開発販売されています。そんな中でカロリー計算なんて、なんだか時代に取り残されたような流行遅れなダイエット方式のような印象が拭い切れません。
けれども今回は敢えて、この旧態然と見えるカロリー計算方式を行うことにしました。そうした理由は、いくつかあります。
まず、昨年糖質制限ダイエットからの自分なりの教訓です。昨年のダイエットでは朝食だけトーストで、昼食と夕食はカロリーは気にせずに糖質制限を行い、14.2kg減量しました。低糖質のシュークリームやプリンなどもたくさんいただきました。それでも確実に減量することができますた。しかしながら、私にとっては糖質制限はお金がかかって不経済でしたし、半年ほど続けている内に、古今東西どの民族も主食は穀類であるので、人間には穀類がある程度必要なのではないかと感じるようになりました。最後は「蟻の穴から堤も崩れる」のことわざ通り、お菓子の量と質が段々と変化し、元の木阿弥になりました。
次に、母のダイエットが頭の片隅にありました。母の体質を受け継いでいる私には、母のダイエットは間違いなく参考になるはずです。母も私くらいの年齢で糖尿病を発症し、1,200kcalの食事療法で、体重をほぼ半減させたという実績がありました。痩せてからしばらくは体重を維持していましたが、大学病院からクリニックに転院した6年か7年後くらに、再び間食が増えかなり戻りました。それでも最盛期の体重に戻ることはありませんでした。目分量では、100kgが60kgになって、また80kgなったような感じです。仮に母のように80kgまで戻すにせよ、糖尿病脱出の一筋の道は示されているように感じました。
最後に、糖尿病学会の公式見解です。ホームページを始め、糖尿病学会の公式見解をいくら読んでも、糖質制限を推奨する言葉はありません。米農家に配慮しているのではないか、栄養士や製薬会社の仕事を奪ってしまうからではないかなど、自分なりに色々邪推してみましたが、日本中の、あるいは世界中の内分泌系の専門医が毎年検討に検討を重ねた結果としての公式見解には、やはりそれなりに意味があるのではないかと考えます。
病院の栄養指導の通りに、食品成分表と秤に電卓をと格闘しながら1ヶ月やってみると、 指導されたように朝昼夕の3食に500kcalずつ摂取するというのは、なかなか難しいことがわかりました。私の場合、 朝食の平均カロリーは411kcalで、お昼を少し多目に取っても1日平均のカロリーは不足しがちです。あんまり早く体重を落とすとリバウンドが恐ろしいのですが、母は1,200kcalでやっていたことと、1,434kcalはなかなか悪くない数値なので、しばらくはこの調子で続けていきたいと思っています。
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