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2021年09月26日

今日読むところ  創世記 ソドムのための執り成し 18-26〜18-27

創世記 天地の創造
1 1 初めに、神は天地を創造された。 2 地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、?~の靈が水の面を動いていた。 3 ?~は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。 4 ?~は光を見て、良しとされた。?~は光と闇を分け、 5 光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
6 ?~は言われた。
「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」
7 ?~は大空を造り、大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。 8 ?~は大空を天と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第二の日である。
9 ?~は言われた。
「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」
そのようになった。 10 神は乾いた所を地と呼び、水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て、良しとされた。 11 神は言われた。
「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける果樹を、地に芽生えさせよ。」
そのようになった。 12 地は草を芽生えさせ、それぞれの種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける木を芽生えさせた。?~はこれを見て、良しとされた。 13 夕べがあり、朝があった。第三の日である。
14 神は言われた。
「天の大空に光る物があって、昼と夜を分け、季節のしるし、日や年のしるしとなれ。 15 天の大空に光る物があって、地を照らせ。」
そのようになった。 16 ?~は二つの大きな光る物と星を造り、大きな方に昼を治めさせ、小さな方に夜を治めさせられた。 17 ?~はそれらを天の大空に置いて、地を照らさせ、 18 昼と夜を治めさせ、光と闇を分けさせられた。?~はこれを見て、良しとされた。 19 夕べがあり、朝があった。第四の日である。
20 ?~は言われた。
「生き物が水の中に群がれ。鳥は地の上、天の大空の面を飛べ。」
21 ?~は水に群がるもの、すなわち大きな怪物、うごめく生き物をそれぞれに、また、翼ある鳥をそれぞれに創造された。?~はこれを見て、良しとされた。 22 ?~はそれらのものを祝福して言われた。
「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」
23 夕べがあり、朝があった。第五の日である。
24 ?~は言われた。
「地は、それぞれの生き物を産み出せ。家畜、這うもの、地の獣をそれぞれに産み出せ。」
そのようになった。 25 ?~はそれぞれの地の獣、それぞれの家畜、それぞれの土を這うものを造られた。?~はこれを見て、良しとされた。 26 ?~は言われた。
「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
27 ?~は御自分にかたどって人を創造された。
?~にかたどって創造された。
男と女に創造された。
28 ?~は彼らを祝福して言われた。
「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
29 ?~は言われた。
「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。 30 地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草をたべさせよう。」
そのようになった。
31 ?~はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。

2 1 天地万物は完成された。 2 第七の日に、?~は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。 3 この日に?~はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を?~は祝福し、聖別された。
4 これが天地創造の由来である。
主なる?~が地と天を造られたとき、 5 地上には野の木も、野の草も生えていなかった。主なる?~が地上に雨をお送りにならなかったからである。また土を耕す人もいなかった。
6 しかし、水が地下から湧き出て、土の面をすべて潤した。 7 主なる?~は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。 8 主なる?~は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。 9 主なる?~は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知識の木を生えいでさせられた。
10 エデンから一つの川が流れ出ていた。園を潤し、そこで分かれて、四つの川となっていた。 11 第一の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。 12 その金は良質であり、そこではまた、琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。 13 第二の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。 14 第三の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第四の川の名はユーフラテスであった。
15 主なる?~は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。 16 主なる?~は人に命じて言われた。
「園のすべての木から取って食べなさい。 17 ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」
18 主なる?~は言われた。
「人が一人でいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」
19 主なる?~は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。 20 人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。
21 主なる?~はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。 22 そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる?~が彼女を人のところへ連れて来られると、 23 人は言った。
「ついに、これこそ
わたしの骨の骨 
わたしの肉の肉。
これこそ、女(イシャー)と呼ぼう
まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
24 こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
25 人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。

創世記 蛇の誘惑
3 1 主なる?~が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。
「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」
2 女は蛇に答えた。
「わたしたちは園の木の果実を食べてよいのです。 3 でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない。触れてもいけない、死んではいけないから、と?~様はおっしゃいました。」
4 蛇は女に言った。
「決して死ぬことはない。 5 それを食べると、目が開け、?~のように善悪を知るものとなることを?~はご存じなのだ。」
6 女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。 7 二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。
8 その日、風の吹くころ、主なる?~が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる?~の顔を避けて、園の木の間に隠れると、 9 主なる?~はアダムを呼ばれた。
「どこにいるのか」
10 彼は答えた。
「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。」
11 ?~は言われた。
「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
12 アダムは答えた。
「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
13 主なる?~は女に向かって言われた。
「何ということをしたのか。」
女は答えた。
「蛇がだましたので、食べてしまいました。」
14 主なる?~は、蛇に向かって言われた。
「このようなことをしたお前は
あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で
呪われるものとなった。
お前は、生涯這いまわり、塵を食らう。
15 お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に
わたしは敵意を置く。
彼はお前の頭を砕き 
お前は彼のかかとを砕く。」
16 ?~は女に向かって言われた。
「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。
お前は、苦しんで子を産む。 
お前は男を求め 
彼はお前を支配する。」
17 ?~はアダムに向かって言われた。
「お前は女の声に従い 
  取って食べるなと命じた木から食べた。
お前のゆえに、土は呪われるものとなった。
お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。
18 お前に対して 
土は茨とあざみを生えいでさせる
野の草を食べようとするお前に。
19 お前は顔に汗を流してパンを得る
土に返るときまで。 
お前がそこから取られた土に。
塵にすぎないお前は塵に返る。」
20 アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。 21 主なる?~は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。
22 主なる?~は言われた。
「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となるおそれがある。」
23 主なる?~は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。 24 こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。

創世記 カインとアペル
4 1 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。 2 彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。 3 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。 4 アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、 5 カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。 6 主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。 7 もしお前が正しいなら、顔を上げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」
8 カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。
9 主はカインに言われた。
「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」
カインは答えた。
「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」
10 主は言われた。
「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。 11 今、お前は呪われる者となった。お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。 12 土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
13 カインは主に言った。
「わたしの罪は重すぎて負いきれません。 14 今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたしが御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となってしまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺すでしょう。」
15 主はカインに言われた。
「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」
主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。
16 カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。
17 カインは妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたが、その町を息子の名前にちなんでエノクと名付けた。 18 エノクにはイラドが生まれた。イラドはメフヤエルの父となり、メフヤエルはメトシャエルの父となり、メトシャエルはレメクの父となった。
19 レメクは二人の妻をめとった。一人はアダ、もう一人はツィラと言った。 20 アダはヤバルを産んだ。ヤバルは、家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。
21 その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。 22 ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。トバル・カインの妹はナアマといった。
23 さて、レメクは妻に言った。
「アダとツィラよ、わが声を聞け。
レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。
わたしは傷の報いに男を殺し 
打ち傷の報いに若者を殺す。
24 カインのための復讐が七倍なら 
レメクのためには七十七倍。」
25 再び、アダムは妻を知った。彼女は男の子を産み、セトと名付けた。カインがアベルを殺したので、?~が彼に代わる子を授け(シャト)られたからである。
26 セトにも男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名付けた。主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである。
創世記 アダムの系図
5 1 これはアダムの系図の書である。
?~は人を創造された日、?~に似せてこれを造られ、 2 男と女に創造された。創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。
3 アダムは百三十歳になったとき、自分に似た、自分にかたどった男の子をもうけた。アダムはその子をセトと名付けた。 4 アダムは、セトが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。 5 アダムは九百三十年生き、そして死んだ。
6 セトは百五歳になったとき、エノシュをもうけた。 7 セトはエノシュが生まれた後八百七年生きて、息子や娘をもうけた。 8 セトは九百十二年生き、そして死んだ。
9 エノシュは九十歳になったとき、ケナンをもうけた。 10 エノシュは、ケナンが生まれた後八百十五年生きて、息子や娘をもうけた。 11 エノシュは九百五年生き、そして死んだ。
12 ケナンは七十歳になったとき、マハラルエルをもうけた。 13 ケナンはマハラルエルが生まれた後八百四十年生きて、息子や娘をもうけた。 14 ケナンは九百十年生き、そして死んだ。
15 マハラルエルは六十五歳になったとき、イエレドをもうけた。 16 マハラルエルは、イエレドが生まれた後八百三十年生きて、息子や娘をもうけた。 17 マハラルエルは八百九十五年生き、そして死んだ。
18 イエレドは百六十二歳になったとき、エノクをもうけた。 19 イエレドは、エノクが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。 20 イエレドは九百六十二年生き、そして死んだ。
21 エノクは六十五歳になったとき、メトシェラもうけた。 22 エノクは、メトシェラが生まれた後、三百年?~と共に歩み、息子や娘をもうけた。 23 エノクは三百六十五年生きた。 24 エノクは?~と共に歩み、?~が取られたのでいなくなった。
25 メトシェラは百八十七歳になったとき、レメクをもうけた。 26 メトシェラは、レメクが生まれた後七百八十二年生きて、息子や娘をもうけた。 27 メトシェラは九百六十九年生き、そして死んだ。
28 レメクは百八十二歳になったとき、男の子をもうけた。 29 彼は、「主の呪いを受けた大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるだろう」と言って、その子をノア(慰め)と名付けた。 30 レメクは、ノアが生まれた後五百九十五年生きて、息子や娘をもうけた。 31 レメクは七百七十七年生き、そして死んだ。
32 ノアは五百歳になったとき、セム ハム ヤフェトをもうけた。

創世記 洪水
6 1 さて、地上に人が増え始め、娘たちが生まれた。 2 ?~の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。 3 主は言われた。 「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人は肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった。
4 当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、?~の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった。
5 主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、 6 地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。 7 主は言われた。 「わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する。」 8 しかし、ノアは主の好意を得た。
9 これはノアの物語である。その世代の中で、ノアは?~に従う無垢な人であった。ノアは?~と共に歩んだ。 10 ノアには三人の息子、セム ハム ヤフェトが生まれた。
11 この地は?~の前に堕落し、不法に満ちていた。
12 ?~は地を御覧になった。見よ、それは堕落し、すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。 13 ?~はノアに言われた。
「すべて肉なるものを終わらせる時がわたしの前に来ている。彼らのゆえに不法が地に満ちている。見よ、わたしは地もろとも彼らを滅ぼす。
14 あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。
15 次のようにしてそれを造りなさい。箱舟の長さを三百アンマ、幅を五十アンマ、高さを三十アンマにし、
16 箱舟に明かり取りを造り、上から一アンマにして、それを仕上げなさい。箱舟の側面には戸口を造りなさい。また、一階と二階と三階を造りなさい。
17 見よ、わたしは地上に洪水をもたらし、命の霊をもつ、すべて肉なるものを天の下から滅ぼす。地上のすべてのものは息絶える。
18 わたしはあなたと契約を立てる。あなたは妻子や嫁たちと共に箱舟に入りなさい。 19 また、すべて命あるもの、すべて肉なるものから、二つずつ箱舟に連れて入り、あなたと共に生き延びるようにしなさい。それらは、雄と雌でなければならない。 20 それぞれの鳥、それぞれの家畜、それぞれの地を這うものが、二つずつあなたのところへ来て、生き延びるようにしなさい。 21 更に、食べられる物はすべてあなたのところに集め、あなたと彼らの食料としなさい。」
22 ノアは、すべて?~が命じられたとおりに果たした。

7 1 主はノアに言われた。
「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。 2 あなたは清い動物をすべて七つがい取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい
3 空の鳥も七つがい取りなさい。全地の面に子孫が生き続けるように。 4 七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」 5 ノアはすべて主が命じられたとおりにした。
6 ノアが六百歳のとき、洪水が地上に起こり、水が地の上にみなぎった。 7 ノアは妻子や嫁たちと共に洪水を免れようと箱舟に入った。 8 清い動物も清くない動物も、鳥も地を這うものもすべて、 9 二つずつ箱舟のノアのもとに来た。それは?~がノアに命じられたとおりに、雄と雌であった。
10 七日が過ぎて、洪水が地上起こった。 11 ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日、この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。 12 雨が四十日四十夜地上に降り続いたが、 13 まさにこの日、ノアも、息子のセム、ハム、ヤフェト、ノアの妻、この三人の息子の嫁たちも、箱舟に入った。 14 彼らと共にそれぞれの獣、それぞれの家畜、それぞれの地を這うもの、それぞれの鳥、小鳥や翼のあるものすべて、 15 命の霊をもつ肉なるものは、二つずつノアのもとに来て箱舟に入った。 16 ?~が命じられたとおりに、すべて肉なるものの雄と雌とが来た。主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。
17 洪水は四十日間地上を覆った。水は次第に増して箱舟を押し上げ、箱舟は大地を離れて浮かんだ。 18 水は勢力を増し、地の上に大いにみなぎり、箱舟は水の面を漂った。 19 水はますます勢いを加えて地上にみなぎり、およそ天の下にある高い山はすべて覆われた。 20 水は勢い増して更にその上十五アンマに達し、山々を覆った。
21 地上で動いていた肉なるものはすべて、鳥も家畜も獣も地に群がり這うものも人も、ことごとく息絶えた。 22 乾いた地のすべてのもののうち、その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ。 23 地の面にいた生き物はすべて、人をはじめ、家畜、這うもの、空の鳥に至るまでぬぐい去られた。彼らは大地からぬぐい去られ、ノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。 24 水は百五十日の間、地上で勢いを失わなかった。

8 1 神は、ノアと彼と共に箱舟にいたすべての獣とすべての家畜を御心に留め、地の上に風を吹かせられたので、水が減り始めた。 2 また、深淵の源と天の窓が閉じられたので、天からの雨は降りやみ、 3 水は地上からひいて行った。百五十日の後には水が減って、 4 第七の月の十七日に箱舟はアララト山の上に止まった。 5 水はますます減って第十の月になり、第十の月の一日には山々の頂が現れた。
6 四十日たって、ノアは自分が造った箱舟の窓を開き、烏を放した。烏は飛び立ったが、地上の水が乾くのを待って、出たり入ったりした。 8 ノアは鳩を彼のもとから放して、地の面から水がひいたかどうかを確かめようとした。 9 しかし、鳩は止まる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰って来た。水がまだ全地の面を覆っていたからである。ノアは手を差し伸べて鳩を捕らえ、箱舟の自分のもとに戻した。
10 更に七日待って、彼は再び鳩を箱舟から放した。 11 鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。ノアは水が地上からひいたことを知った。 12 彼は更に七日待って、鳩を放した。鳩はもはやノアのもとに帰って来なかった。
13 ノアが六百一歳のとき、最初の月の一日に、地上の水は乾いた。ノアは箱舟の覆いを取り外して眺めた。見よ、地の面は乾いていた。 14 第二の月の二十七日になると、地はすっかり乾いた。
15 神はノアに仰せになった。
「さあ、あなたもあなたの妻も、息子も嫁も、皆一緒に箱舟から出なさい。 17 すべて肉なるもののうちからあなたのもとに来たすべての動物、鳥も家畜も地を這うものも一緒に連れ出し、地に群がり、地上で子を産み、増えるようにしなさい。」
18 そこで、ノアは息子や妻や嫁と共に外へ出た。 19 獣、這うもの、鳥、地に群がるもの、それぞれすべて箱舟から出た。
20 ノアは主のために祭壇を築いた。そしてすべての清い家畜と清い鳥のうちから取り、焼き尽くす捧げ物として祭壇の上にささげた。 21 主は宥めの香りをかいで、御心に言われた。
「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。
22 地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも
寒さも暑さも、夏も冬も
昼も夜も、やむことはない。」

創世記 祝福と契約
9 1 ?~はノアと彼の息子たちを祝福して言われた。
「産めよ、増えよ、地に満ちよ。 2 地のすべての獣と空のすべての鳥は、地を這うすべてのものと海のすべての魚と共に、あなたたちの前に恐れおののき、あなたたちの手にゆだねられる。 3 動いている命あるものは、すべてあなたたちの食糧とするがよい。わたしはこれらすべてのものを、青草と同じようにあなたたちに与える。 4 ただし、肉は命である血を含んだまま食べてはならない。
5 また、あなたたちの命である血が流された場合、わたしは賠償を要求する。いかなる獣からも要求する。人間どうしの血については、人間から人間の命を賠償として要求する。
6 人の血を流す者は
人によって自分の血を流される。
人は?~にかたどって造られたからだ。
7 あなたたちは産めよ、増えよ
地に群がり、地に増えよ。」
8 ?~はノアと彼の息子たちに言われた。
9 「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。 10 あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。 11 わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものが滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
12 更に?~は言われた。
「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々(よよ)とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。 13 すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。 14 わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、 15 わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。 16 雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心をと留める。」
17 ?~はノアに言われた。
「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間にたてた契約のしるしである。」

創世記 ノアと息子たち
18 箱舟から出たノアの息子は、セム、ハム、ヤフェトであった。ハムはカナンの父である。 19 この三人がノアの息子で、全世界の人々は彼らから出て広がったのである。
20 さて、ノアは農夫となり、ぶどう畑を作った。
21 あるとき、ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。 22 カナンの父ハムは、自分の父の裸を見て、外にいた二人の兄弟に告げた。 23 セムとヤフェトは着物を取って自分たちの肩に掛け、後ろ向きに歩いて行き、父の裸を覆った。二人は顔を背けたままで、父の裸を見なかった。 24 ノアは酔いからさめると、末の息子がしたことを知り、 25 こう言った。
「カナンは呪われよ
奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」
26 また言った。
「セムの神、主をたたえよ。
カナンはセムの奴隷となれ。
27 神がヤフェトの土地を広げ(ヤフェト)
セムの天幕に住まわせ
カナンはその奴隷となれ。」
28 ノアは、洪水の後三百五十年生きた。 29 ノアは九百五十歳になって、死んだ。


創世記 契約と割礼
17 1 アブラムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。
「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。 2 わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」 3 アブラムはひれ伏した。神は更に、語りかけて言われた。 4 「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。 5 あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。 6 わたしは、あなたをますます?栄させ、諸国民の父とする。王となる者たちがあなたから出るであろう。
7 わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。 8 わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。」
9 神はまた、アブラムに言われた。
「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、あなたも後に続く子孫も。 10 あなたたち、およびあなたの後に続く子孫と、わたしとの間で守るべき契約はこれである。すなわち、あなたたちの男子はすべて、割礼を受ける。 11 包皮の部分を切り取りなさい。これが、わたしとあなたたちとの間の契約のしるしとなる。 12 いつの時代でも、あなたたちの男子はすべて、直系の子孫はもちろんのこと、家で生まれた奴隷も、外国人から買い取った奴隷であなたの子孫でない者も皆、生れてから八日目に割礼を受けなければならない。
13 あなたのお家で生まれた奴隷も、買い取った奴隷も、必ず割礼を受けなければならない。それによって、わたしの契約はあなたの体に記されて永遠の契約となる。 14 包皮の部分を切り取らない無割礼の男がいたなら、その人は民の間から断たれる。わたしの契約を破ったからである。」
15 神はアブラムに言われた。
「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。 16 わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。諸民族の王となる者たちが彼女から出る。」
17 アブラハムひれ伏した。しかし笑って、ひそかに言った。「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」 18 アブラハムは神に言った。
「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」
19 神は言われた。
「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。その子をイサク(彼は笑う)と名付けなさい。わたしは彼と契約を立て、彼の子孫のために永遠の契約とする。
20 イシュマエルについての願いも聞き入れよう。必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。わたしは彼を大いなる国民とする。 21 しかし、わたしの契約は、来年の今ごろ、サラがあなたとの間に産むイサクと立てる。」
22 神はこう語り終えると、アブラハムを離れて昇って行かれた。
23 アブラハムは、息子のイシュマエルをはじめ、家で生まれた奴隷や買い取った奴隷など、自分の家にいる人々のうち、男子を皆集めて、すぐその日に、神が命じられたとおり包皮に割礼を施した。 24 アブラハムが包皮に割礼を受けたのは、九十九歳、 25 息子イシュマエルが包皮に割礼を受けたのは、十三歳であった。 26 アブラハムと息子のイシュマエルは、すぐその日に割礼を受けた。 27 アブラハムの家の男子は、家で生まれた奴隷も外国人から買い取った奴隷も皆、共に割礼を受けた。

創世記 イサクの誕生の予告
18 1 主はマムレの樫の木の所でアブラハムに現れた。暑い真昼に、アブラハムは天幕の入り口に座っていた。 2 目を上げて見ると、三人の人が彼に向って立っていた。アブラハムはすぐに天幕の入り口から走り出て迎え、地にひれ伏して、 3 言った。
「お客様、よろしければ、どうか、僕のもとを通り過ぎないでください。 4 水を少々持ってこさせますから、足を洗って、木陰でどうぞひと休みなさってください。 5 何か召し上がるものを調えますので、疲れをいやしてから、お出かけください。せっかく、僕の所の近くをお通りになったのですから。」
その人たちは言った。
「では、お言葉どおりにしましょう。」
6 アブラハムは急いで天幕に戻り、サラのところに来て言った。
「早く、上等の小麦粉を三セアほどこねて、パン菓子をこしらえなさい。」
7 アブラハムは牛の群れのところへ走って行き、柔らかくておいしそうな子牛を選び、召し使いに渡し、急いで料理をさせた。 8 アブラハムは、凝乳、乳、出来立ての子牛の料理などを選び、彼らの前に並べた。
そして、彼らが木陰で食事をしている間、そばに立って給仕をした。
9 彼らはアブラハムに尋ねた。
「あなたの妻のサラはどこにいますか。」
「はい、天幕の中におります」とアブラハムが答えると、 10 彼らの一人が言った。
「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ますが、そのころには、あなたの妻のサラに男の子が生まれているでしょう。」サラは、すぐ後ろの天幕の入り口で聞いていた。 11 アブラハムもサラも多くの日を重ねて老人になっており、しかもサラは月のものがとうになくっていた。 12 サラはひそかに笑った。自分は年をとり、もはや楽しみがあるはずもなし、主人も年老いているのに、と思ったのである。
13 主はアブラハムに言われた。
「なぜサラは笑ったのか。なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。 14 主に不可能なことがあろうか。来年の今ごろ、わたしはここに戻ってくる。そのころ、サラには必ず男の子が生まれている。」 15 サラは恐ろしくなり、打ち消して言った。
「わたしは笑いませんでした。」主は言われた。「いや、あなたは確かに笑った。」

創世記 ソドムのための執り成し
16 その人たちはそこを立って、ソドムを見下ろす所まで来た。
アブラハムも、彼らを見送るために一緒に行った。
17 主は言われた。
「わたしが行おうとしていることをアブラハムに隠す必要があろうか。
18
アブラハムは大きな強い国民になり、世界のすべての国民は彼によって祝福に入る。
19
わたしがアブラハムを選んだのは、彼が息子たちとその子孫に、主の道を守り、主に従って正義を行うよう命じて、主がアブラハムに約束したことを成就するためである。
20
主は言われた。
「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。
21
わたしは降って行き、彼らの行跡が、果たして、わたしに届いた叫びのとおりかどうか見て確かめよう。」
18-22
その人たちは、更にソドムの方に向かったが、アブラハムはなお、主の御前にいた。
23 アブラハムは進み出て言った。
「もことにあなたは、正しい者を悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。
24 あの町に正しい者が五十人いるとしても、それでも滅ぼし、その五十人の正しい者のために、町をお赦しにはならないのですか。
25 正しい者を悪い者と一緒に殺し、正しい者を悪い者と同じ目に遭わせるようなことを、あなたがなさるはずはございません。全くありえないことです。全世界を裁くお方は、正義を行われるべきではありませんか。」
26 主は言われた。
「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者たちのために、町を全部赦そう。」
27 アブラハムは答えた。
「塵にすぎないわたしですが、あえて、わが主に申し上げます。


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