しかも御輿がグルングルン回っている祭に巻き込まれて
財布も川に落ちた
それでも男は立ち上がる
冬は叫んで体を温めようとする
精神論でごり押ししてくる吟遊詩人がいる
詩人の胸ぐらを掴み早朝三時から叩き起こす
そしたらオペラ歌手が叫ぶ
ペンを握り詩を書き続けるが
胸ぐらもグラグラ揺さぶられ続ける
決して口には出さないがなんと歌を歌っている!
眠っている世界に
オペラ歌手が落書きをする
唐辛子が良く取れる時期に中華料理を注文している
山吹色の農園の風景にはせかせかと収穫している農夫がいる
加減を知らずそのまま通りすぎる猪
何も知らず冬を駆け抜けようとする柊
青唐辛子が良く取れる時期に
冬を長く楽しもうとしている
セピア色の静止画の向こうでは
農夫がせかせかと唐辛子を収穫している
青い木は校庭に咲いていて
口ずさんでる
そのままほったらかしにしたら
諦めることも知った
私はいつもあの高い校庭を越えないように
今ようやく青ざめた
雪だけが降り注ぐ惑星の上に
地球の冬に恋焦がれる者がいる
生きているのか死んでいるのかわからない
ただずっと雪が降り続いている
黒の惑星に辿り着くまで
その者が死ぬまで
高価な果実をほおばっている
憂いなど知らずに
スカスカの果実でした
怒りを覚えたのも
あなたのおかげかも知れません
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