もう諦めとけ
この世界にもう
溶けてなくなっていくしかない
桜の木が散る
私は来年でいいや
今年も残り僅か
物資ならこんなにある
全てを丸呑みにしてしまう子猫がいる
痛いことも痒いことも全部
路地裏を通りすぎるように
しっぽで撫でてそのまま去った
私も猫なら全部引き裂いてしまいたいけど
なんと子猫は複雑な曇り空を描き
全部丸呑みにしてしまいました
冬の葉と葉の夏
伝えられずに伝えた
いけないことだと聞こえた
だけど僕は熱量を発した
冬を溶かす夏
冬が過ぎて夏が来る
当たり前なことなのに
話す言葉が見つからなくて
こんな通り過ぎた季節の話をしてみた
何もかもいらなくなる日がくる
空白や白紙に恋い焦がれる日が
無力感と自惚れていた自分に気がつくときに
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