懐石料理屋と見せかけてハンバーガーを出してくる
夜のお散歩には丁度いい
コウモリ男の灯火
オレンジとみかんを同時に売り渡してくる
若々しいレモンは泣いている
同情する人もいなく
崩れる
間違いなく
時が流れると共に育っている
満開に咲かせたケーキを
年末に頂く
雪解けと共に
人の手によって粉雪舞い散る
1日の終わりに
チョコレートケーキに
シナモンシュガーがしゃべる
念願のカラーリングで
改札口でごたごたしてる
理由を問い訪ねてくる
こんな苦い調味料をダシにして
銀河系でグルグル回っている
甘い言葉をずらずら並べて
誘われるだけの私は
シナモンシュガーをもう一度
振りかけられて
うなだれて
帰路に着く
2017年10月16日
クリームポット
ピエロのオーナーが物置から茶色の骨董品を持ち出す
茶色のソファー
茶色のじゅうたん
茶色の物置から
何か伝えたそうにしているけど
客としたら普通に見える
奥の方から湯気が立ってる
買わないよ
そんなの客としたら
普通だからね
地べたで寝そべっている窓辺の猫
買い物を忘れた客なんていない
皆遠くの空へ旅立ってしまった
それでも買い物を続けている
曇りの葉巻も吸わず物色してる
これが普通なんだよと
ボソッと呟く
唐突に三時のおやつを差し出された
普通のことをしてもだめだった
クリーム色の空の港町で
少し辛い唐辛子入りのクッキーを作っている
赤いイルカを飼っている半魚人島の班長が
水族館の水色のイルカを眺めている
白く溶けていく離島に水しぶきをあげて
凍りついた足跡を辿る
冬と夏の瀬戸際で明日を見ている
茶色のソファー
茶色のじゅうたん
茶色の物置から
何か伝えたそうにしているけど
客としたら普通に見える
奥の方から湯気が立ってる
買わないよ
そんなの客としたら
普通だからね
地べたで寝そべっている窓辺の猫
買い物を忘れた客なんていない
皆遠くの空へ旅立ってしまった
それでも買い物を続けている
曇りの葉巻も吸わず物色してる
これが普通なんだよと
ボソッと呟く
唐突に三時のおやつを差し出された
普通のことをしてもだめだった
クリーム色の空の港町で
少し辛い唐辛子入りのクッキーを作っている
赤いイルカを飼っている半魚人島の班長が
水族館の水色のイルカを眺めている
白く溶けていく離島に水しぶきをあげて
凍りついた足跡を辿る
冬と夏の瀬戸際で明日を見ている
2017年10月15日
炎ヶ岳
飛べない鳥が溶岩に溶かされてしまった
やがて火を纏った雪崩れ込む溶岩のように羽ばたく
稀に水色の鳥が大雨を呼んで食い止める
火口付近でくつろぐ主
流れ星を小指で掴んで食べてしまう
オーロラは何かの素材にする
約束の日に再び燃えたぎるマグマになって雪崩れ込む
やがて火を纏った雪崩れ込む溶岩のように羽ばたく
稀に水色の鳥が大雨を呼んで食い止める
火口付近でくつろぐ主
流れ星を小指で掴んで食べてしまう
オーロラは何かの素材にする
約束の日に再び燃えたぎるマグマになって雪崩れ込む
ピンクタイフーン
特に意味の無いことを書く
嵐が過ぎ去った後だからこそできる
人災とも呼ぼうか
もうすぐ冬が来るというのに
春分の日が来てしまった
本当に無意味だ
帰り道のもてなし
赤い花
黄色の花
思い出す限りの巨人の祝福
山水は早く帰りたがる子供
黄色の花
赤い花
もう忘れなさいと言う巨人
帰りももてなされる
紅すぎる桜の花が血を流してしまった
舞妓傘をしている舞子や歌舞伎役者以外
目を背けてしまった
その間に世界は平和になってしまって
幸せに包まれてしまった
紅い花魅せつけるように
目を背けている間に
どうか幸せが訪れますように
版画を作っている
夜も遅くなって白い霧を切り刻む侍
白銀の刃で白い森の露木を朝が来るまで
朝露のメッキが剥がれてしまっていて
白い森の向こう
木こり達のバザーが開かれている
人間の調子が良くなる頃
太陽は沈んでしまって
太陽が昇る頃
また履修をして
そんな日々に今から絶望して
希望する
スーツ姿で
買い物帰りに
暗闇の空に包まれるまで
詳しいことはまた明日
嵐が過ぎ去った後だからこそできる
人災とも呼ぼうか
もうすぐ冬が来るというのに
春分の日が来てしまった
本当に無意味だ
帰り道のもてなし
赤い花
黄色の花
思い出す限りの巨人の祝福
山水は早く帰りたがる子供
黄色の花
赤い花
もう忘れなさいと言う巨人
帰りももてなされる
紅すぎる桜の花が血を流してしまった
舞妓傘をしている舞子や歌舞伎役者以外
目を背けてしまった
その間に世界は平和になってしまって
幸せに包まれてしまった
紅い花魅せつけるように
目を背けている間に
どうか幸せが訪れますように
版画を作っている
夜も遅くなって白い霧を切り刻む侍
白銀の刃で白い森の露木を朝が来るまで
朝露のメッキが剥がれてしまっていて
白い森の向こう
木こり達のバザーが開かれている
人間の調子が良くなる頃
太陽は沈んでしまって
太陽が昇る頃
また履修をして
そんな日々に今から絶望して
希望する
スーツ姿で
買い物帰りに
暗闇の空に包まれるまで
詳しいことはまた明日
2017年10月14日
紺色の鏡
一度きり
欲しいものが手に入れば
もう何もいらない
学ぶ必要もない
同じ一瞬も来ない
嬉しい時と同じ表情をする
鏡には感謝の念で綴られている
花が咲いて種を残していく
喜びの種になるのか悩みの種になるのかわからない
いつも地上に芽を出すところしか見たことがない
花が咲いているところしか見たことがない
水と肥料なら大量にある
雨の日の木はなんとなく笑っている気がする
明日は多分晴れる気がする
先に泣き止むのはどっちだろう
梅干し屋
すっぱくてたまにあまい
運が尽きて消えるまで
一人で黙々と壺に梅干しを漬けている
たまに干す
もう俺に残るのは運だけだ
覚悟しておく
楽しみはとっておくもの
本棚整理とは言っても二段しかないので
上は文庫本
下は趣味の本
天界
人間界
面白い本はもっと地下深く
まだまだまだまだ取っておけ
本棚は狭くて時間も足りないくらいがちょうどいい
初めて 喉が 渇く
それを言語化したのが初めてで
実際は水分を何度も補給している
何かが変わるのを期待している
小さな果物の木が
いくつもの実を落とし
最後に私達にお辞儀をする
初めて喉が潤った
欲しいものが手に入れば
もう何もいらない
学ぶ必要もない
同じ一瞬も来ない
嬉しい時と同じ表情をする
鏡には感謝の念で綴られている
花が咲いて種を残していく
喜びの種になるのか悩みの種になるのかわからない
いつも地上に芽を出すところしか見たことがない
花が咲いているところしか見たことがない
水と肥料なら大量にある
雨の日の木はなんとなく笑っている気がする
明日は多分晴れる気がする
先に泣き止むのはどっちだろう
梅干し屋
すっぱくてたまにあまい
運が尽きて消えるまで
一人で黙々と壺に梅干しを漬けている
たまに干す
もう俺に残るのは運だけだ
覚悟しておく
楽しみはとっておくもの
本棚整理とは言っても二段しかないので
上は文庫本
下は趣味の本
天界
人間界
面白い本はもっと地下深く
まだまだまだまだ取っておけ
本棚は狭くて時間も足りないくらいがちょうどいい
初めて 喉が 渇く
それを言語化したのが初めてで
実際は水分を何度も補給している
何かが変わるのを期待している
小さな果物の木が
いくつもの実を落とし
最後に私達にお辞儀をする
初めて喉が潤った
広がれ
小さな島の住人が手を広げようとしている
それは少し警戒すべき行動だが
伝書鳩が快晴の空を突き抜けてここまで来たので
あまり無駄にもできない
鳩の大群がいる
渡り鳥かもしれないが
黙って眺めるとする
エメラルドグリーンは欲望の色
翼のない両生類が何も抱えず
腹を減らしている
エメラルドグリーンは枯渇の色
湖の水を飲んで羽ばたく鳥も
エメラルドグリーン
旅芸人が山奥へ
全てがひっくり返るリバースマウンテン
着る服も金も全部失った
稲妻が落ちた山のふもとで
立派な工芸品屋ができた
おつりが沢山返ってくる
白い正装したピエロのオーナーがいる
列車で向かう
点滅している木でできたプラットホームまで
トロッコに乗る
ゴツゴツした信号機を無視して
カーテンを半分閉め忘れた人
夜は点灯している煮物あたりを食べる
それは少し警戒すべき行動だが
伝書鳩が快晴の空を突き抜けてここまで来たので
あまり無駄にもできない
鳩の大群がいる
渡り鳥かもしれないが
黙って眺めるとする
エメラルドグリーンは欲望の色
翼のない両生類が何も抱えず
腹を減らしている
エメラルドグリーンは枯渇の色
湖の水を飲んで羽ばたく鳥も
エメラルドグリーン
旅芸人が山奥へ
全てがひっくり返るリバースマウンテン
着る服も金も全部失った
稲妻が落ちた山のふもとで
立派な工芸品屋ができた
おつりが沢山返ってくる
白い正装したピエロのオーナーがいる
列車で向かう
点滅している木でできたプラットホームまで
トロッコに乗る
ゴツゴツした信号機を無視して
カーテンを半分閉め忘れた人
夜は点灯している煮物あたりを食べる
荒野の旅人
昨日通った荒野には
青と黄と赤の光
それだけ
音も建物も無く
いつも何かが一つ足りない
青と黄と赤が交代ばんこで満たしてくる
湖の前に立ち尽くす
水面には不思議な渦巻きが浮かんでいて
それは私に向かって飛んでくる
吸い込まれると思いきや案外そうでもなくて
なぜかお茶を差し出される
一呼吸置いて私は謎かけをする
無理して答えなくて良い
喉が潤う
なんら不思議ではない
だけど思念を飛ばしてくる青の魔術師
私は謎かけをした
室町時代に借りた茶碗を返しに行く象牙色
だいぶ薄れてしまったが
黄色の眼差しは鋭く
都のイチョウを散らす
気高い色がお通りになられる
やけくそになって踏み荒らす象
黄色の百姓
焼け焦げた
黒いコインを
真っ赤に燃やす
黒の商人が待っている
ファンタジー映画が始まりそうな時間帯
話は済んでいる
金を集める
旅立つ覚悟がない
その代わり三色の光をやろう
乾燥している地面
乾燥している地肌
同じ朝を迎えた荒野
先に旅立った旅人
空港から飛び立つ頃
私も荒野を後にする
青と黄と赤の光
それだけ
音も建物も無く
いつも何かが一つ足りない
青と黄と赤が交代ばんこで満たしてくる
湖の前に立ち尽くす
水面には不思議な渦巻きが浮かんでいて
それは私に向かって飛んでくる
吸い込まれると思いきや案外そうでもなくて
なぜかお茶を差し出される
一呼吸置いて私は謎かけをする
無理して答えなくて良い
喉が潤う
なんら不思議ではない
だけど思念を飛ばしてくる青の魔術師
私は謎かけをした
室町時代に借りた茶碗を返しに行く象牙色
だいぶ薄れてしまったが
黄色の眼差しは鋭く
都のイチョウを散らす
気高い色がお通りになられる
やけくそになって踏み荒らす象
黄色の百姓
焼け焦げた
黒いコインを
真っ赤に燃やす
黒の商人が待っている
ファンタジー映画が始まりそうな時間帯
話は済んでいる
金を集める
旅立つ覚悟がない
その代わり三色の光をやろう
乾燥している地面
乾燥している地肌
同じ朝を迎えた荒野
先に旅立った旅人
空港から飛び立つ頃
私も荒野を後にする
プランナパンプキング
かぼちゃのおばけがこちらを向く
あらすじを考えてはいるが
一向に光が見えない
闇に埋もれていくばかり
かぼちゃの灯籠ぶらさげて
考えることをやめた
だけどこれから朝が来て昼が来て夜が来る
とにかく計画を立てた
いきなりおとぎ話をされても困る
話をするために玉手箱を探したが
玉手箱がないので
近くのスーパーで段ボール貰ってきたり
工芸館でリボンを買ってきたり
誰か騙すための人を探したりしているうちに
玉手箱はもうできていた
簡単に作れるけど
みんな驚いた
アルコール漬けの男が生還した
飛んで火に入る虫のように
そのまま液体の中で浮遊していたほうが楽だったりする
それを見た蜘蛛も水の中に飛び込んだ
暗い墓地のような迷宮でかぼちゃのランプを灯し さ迷っている
答えは出ているが墓守のようにずっとさ迷っている
しきたりやルールを破ったためずっと意地を張っている
眠ってしまった
レモン色のおばけが空から降ってくる
眠気覚ましのガムや目覚まし時計の音
空はずっと晴れている
手持ちぶさたで何にもお土産もない
ちょうどいい が無かったから
あらすじを考えてはいるが
一向に光が見えない
闇に埋もれていくばかり
かぼちゃの灯籠ぶらさげて
考えることをやめた
だけどこれから朝が来て昼が来て夜が来る
とにかく計画を立てた
いきなりおとぎ話をされても困る
話をするために玉手箱を探したが
玉手箱がないので
近くのスーパーで段ボール貰ってきたり
工芸館でリボンを買ってきたり
誰か騙すための人を探したりしているうちに
玉手箱はもうできていた
簡単に作れるけど
みんな驚いた
アルコール漬けの男が生還した
飛んで火に入る虫のように
そのまま液体の中で浮遊していたほうが楽だったりする
それを見た蜘蛛も水の中に飛び込んだ
暗い墓地のような迷宮でかぼちゃのランプを灯し さ迷っている
答えは出ているが墓守のようにずっとさ迷っている
しきたりやルールを破ったためずっと意地を張っている
眠ってしまった
レモン色のおばけが空から降ってくる
眠気覚ましのガムや目覚まし時計の音
空はずっと晴れている
手持ちぶさたで何にもお土産もない
ちょうどいい が無かったから
Almighty
素晴らしい
一人で考え込む時間は素晴らしい
結束して答えを出すことも素晴らしい
沢山の困難を乗り越えた人々も素晴らしい
それでも今日は一人一人に試練がやってきて
照りつける太陽に対して人々はそっぽを向いて生きている
少し色の違った火の粉を振りかけられても
素晴らしいと言えるだろうか
一人で考え込む時間は素晴らしい
結束して答えを出すことも素晴らしい
沢山の困難を乗り越えた人々も素晴らしい
それでも今日は一人一人に試練がやってきて
照りつける太陽に対して人々はそっぽを向いて生きている
少し色の違った火の粉を振りかけられても
素晴らしいと言えるだろうか
DOUSE
どうせパチンコ打ち行っても負ける
それならまだ無意味な休日を過ごした方が良い
白銀の羽があたかも今日を描く
古びた絵画は胸の奥にしまってある
思想の暗い男が現れる
晩秋の森で白銀の羽を拾い集めている
恐らく白銀の鷲を作る気だと思う
このままいけばとか
何もしなければなど
僅かな想像力でも先が見えていた
時計の針が動く音はたまにずれる
その思念が時計に振り向くまでの間
確かにずれていた
だるまさんが転んだ
だるまは泣いていた
人間のために働く歯車のような人生を辞めて
だるまは笑っていた
その笑顔は誰にも見せることなく
だるまは揺れる
僅かな力で
記憶は全て雨を糸で操る
鍾乳石
雨に打たれた鍾乳石は
鍾乳洞から抜け出して
記憶を探して
青い羅針盤の上で
なぜか今日は晴れを望んでいる
モアイ像
沼には天使がいる
僕はただ沼に引き込まれるだけで
もがいている内に
次々と言葉を浴びさせられて
また地上へと引きずり込まれる
何もかも足下から崩れる
何もかも証明した
何もかも沈んでいくから
だけどここには天使がいる
愚直に忘れないで と叫ばれる
男の足音はもちろん羽を集める音
集めすぎた葉は季節外れの時間外の規格外の
惑星で咲く
男も少し粗暴になる
この地球の核から繋がる根が
集めすぎた鉱石たちを振り払う
それならまだ無意味な休日を過ごした方が良い
白銀の羽があたかも今日を描く
古びた絵画は胸の奥にしまってある
思想の暗い男が現れる
晩秋の森で白銀の羽を拾い集めている
恐らく白銀の鷲を作る気だと思う
このままいけばとか
何もしなければなど
僅かな想像力でも先が見えていた
時計の針が動く音はたまにずれる
その思念が時計に振り向くまでの間
確かにずれていた
だるまさんが転んだ
だるまは泣いていた
人間のために働く歯車のような人生を辞めて
だるまは笑っていた
その笑顔は誰にも見せることなく
だるまは揺れる
僅かな力で
記憶は全て雨を糸で操る
鍾乳石
雨に打たれた鍾乳石は
鍾乳洞から抜け出して
記憶を探して
青い羅針盤の上で
なぜか今日は晴れを望んでいる
モアイ像
沼には天使がいる
僕はただ沼に引き込まれるだけで
もがいている内に
次々と言葉を浴びさせられて
また地上へと引きずり込まれる
何もかも足下から崩れる
何もかも証明した
何もかも沈んでいくから
だけどここには天使がいる
愚直に忘れないで と叫ばれる
男の足音はもちろん羽を集める音
集めすぎた葉は季節外れの時間外の規格外の
惑星で咲く
男も少し粗暴になる
この地球の核から繋がる根が
集めすぎた鉱石たちを振り払う