曲絵詩

2019年12月31日

約束事を必ず守るかわいい人形
恋の病にかかったイルミネーション
約束を破る無垢
三角形のステッキを持った娘が枠からはみ出しても
丸い地上のまま
この丸い圏内に目印を置き宇宙旅行に出掛ける
人との約束を破ればそのまま月で暮らす
うさぎが餅をついている
無垢な人々

補給物資

乗り物で行かなくても良い

壊れた世界を受け止める森
最後何て言っていたか忘れた大事なネジで耐え凌ぐ
ガタルの決断扉を開ける
霞んでもいない朧月夜
壁を直している人
作業が終われば高原で寝そべる

助け船を出したが
そのまま年を越したり
他国まで行ってしまった
よくわからないクリスタルを持って帰ってくる
船旅は懐かしく輝いている
またいつでも行けるように
一面に広がる水面にいつでも

魚を大漁に釣り上げる
お腹一杯になっても
海は大きな口を開けて飲み込もうとしてくる
漁師は負けじと釣る
全部釣り上げるまで波風は止まない
防波堤の攻防
深海の狩人までも昂っている

青い象は南風を吹く
赤い人々の顔色を次々と変えていく
黄色い果物に真っ先に向かう
緑色のジャングルをさ迷う
猪突猛進の象は青い風を纏い
森の木々や人々を次々と押し倒す
消息を絶った後再び青い風が吹く

それぞれの話

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五十円玉を五円玉に替える人
買い物している時に気付いた
神社でお祈りしている時は寺の住職が祝福する
質より量で勝負する人
神のでこぴんで吹き飛ぶ
出雲の国まで吹き飛ばされたら
あさぎ色の雲海で被われていて
そこで二、三泊して帰ってくる

金塊で積んだピラミッドを一段一段登る
鉛のように重い足
てっぺんから崩す崩れるから
忍び足で砂漠の銀河を渡る
時の砂は金河を渡る
できれば金塊１つでも奪って立ち去りたい
誰かがくる
その前に去る
何も得られずに

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