年金のことはお任せで、知らぬ間に大損しているかも?
会社員の夫におまかせの主婦も多いが、家族の状況や制度改正によって計算は大きく変わります。
日本年金機構から、年金の受給対象となる人に毎年、受給に必要な手続きの通知が送られて来ますが、約1割くらいの受給対象者からは反応がないようです。
10人に1人が手続きをしていない=年金をもらっていない。
年金事務所に相談に来る人も、約1割が手続きや申請に不備がある。
65歳になる人の数は、例年180万人ほどいるので、毎年18万人ずつ、年金をとりっぱぐれています。
私は大丈夫とか主人の会社が管理しているから安心と思い込まず、記入漏れや単純ミスが、あるはずだと思って、過去の記録をすべて見直すべきです。
受給資格があっても、自分から申し出て初めて受け取れるお金も多く、申請主義の年金システムなのです。
最初から漏れがあるかもしれないと疑ってかかっても損はない。
陥りがちな年金の申請漏れ
1】学生時代に2年間アルバイトしていたんですが、ねんきんネットで見てみたら、その期間が「厚年」って書いてありました。バイトなのに厚生年金に入っていたんでしょうか?
年に1度、郵送されてくるねんきん定期便、
国民年金の第1号被保険者(自営業、学生など)、
第3号被保険者(会社員の妻など)に該当する期間を一覧できます。
ねんきんネットでは、20歳からのすべての年金記録を一覧できます。
アルバイトをしていた期間に厚年とあれば、厚生年金に加入していたことを示しますから、会社が手続きしてくれていた。
厚生年金の加入月数もチェックすれば、一致するはず
2】ねんきんネットで結婚退職前の最後の月の部分が赤字で「国年」になっていたんですが、会社のミスでしょうか?
国年とあれば国民年金に加入していた時期。
赤字は『未納』などを意味しますので、退職や結婚の慌ただしさで納め忘れたのかもしれません。
『未加』、つまり未加入の記載は要注意。
消えた年金に該当していると、加入していたのに記録されていないことになります。
元の会社が倒産していたら在籍記録を調べようがないので、経理担当だった人などを探して証人になってもらうしかない。
在籍が確認できれば、加入期間となり、年金受給条件の不足分が満たされる場合もあります。
3】大学卒業前の息子に国民年金の未納があったんですが、後払いできますか?
未納の場合でも、時効になる2年前まではさかのぼって支払えますので、年金の加入期間を増やすことができます。
息子さんが21歳で卒業前でしたら、すべての未納をなくすことも可能。
新社会人になるお子さん世代は、保険料や住民税などの仕組みを知らない場合も多いので、社会に送り出す儀式だと思って、親が説明してあげるべき。
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