常に忙しい態度を取ってしまったことで、部下から管理職の失格の烙印を押されてしまった
管理職のマネージャーは、プロジェクトの数値目標を必ず達成するだけでなく、冷静な分析力と仕事に対する姿勢が上司から評価されています。
マネジャーには男女6人の部下がおり部下Aからの相談が有りましたが、その対応に問題が、
A) マネジャー、3分ほどお時間よろしいでしょうか?
マネジャー) いいよ(パソコンの画面を見ながら返答)
A) 新人が、不安なことがあるとすぐに私に相談してくるので、そのたびに仕事がストップして困っています。
技術的な相談ではなくて、チーム体制や業務量の相談なので、マネジャーに相談するように伝えているのですが、マネジャーには言いにくいそうです
マネジャー) みんなの勤務状況はちゃんと管理しているし、今のところベストを尽くしているけどなぁ…(目を合わせることなく、パソコンの画面を見ている)
A) 細かい相談内容が多いので私には対応しきれません
マネジャー) 新人の話くらいAが聞いてあげてよ。
とにかく今忙しいからあとはよろしく頼むね。
管理職=多忙な人の刷り込みはマネジメントに悪影響
Aは、忙しいにもかかわらず、新人から次々と相談をされるので、マネジャーに相談をしたのですが、マネジャーは一度も目を合わせることなく、パソコン画面を見ながら言われたことに回答しただけでした。
Aは、パソコンの画面と向き合わず、人と向き合えばいいのにと同僚に愚痴をこぼしていたそうです。
Aは、新人が管理職は常に忙しいという印象を持ってしまっていることが残念でした。今後も相談する環境が整備されていないと感じれば、同じようなことが起きるのではないかと不安になったのです。
相談しやすいリレーションづくりが重要
リレーションづくりについて
リレーションとは信頼関係のことで、その構築はとても重要です。
リレーションづくりが成功すれば、相談相手は安心してなんでも話すことができ、次の問題把握のプロセスに容易にたどり着くことができるのです。
最も重要なポイントは、相談しやすい雰囲気づくりをすること。
(相手の目を見たり、うなずいたり、言葉で応答する)
Aが話しかけた際、マネジャーはパソコンを見ていてAに向き合っていません。
Aがイライラして同僚に愚痴を言っても無理はないでしょう。
マネジャーとして的確な回答をするのであれば、Aを見て伝えるべきです。
マネジャーは、どのように答えればよかったのでしょうか。
A) マネジャー、3分ほどお時間よろしいでしょうか?
マネジャー) ちょっと業務が立て込んでいるから3分ならいいよ。どうしました?
A) 新人が、不安なことがあるとすぐに私に相談してきます。技術的なことではなくて、チーム体制や業務量のことなので、マネジャーに相談するように伝えているのですが…
マネジャー) なるほど、ちょっと待ってよ(この段階でパソコンの管理シートを開く)。業務管理シートを見ると業務はうまく回っているようだけど、どこが問題なのだろう?
A) 詳細は聞いていませんが、新人はマネジャーは忙しいので相談しにくいと言っていました
マネジャー) そうか…。忙しそうにしてしまっていたのは反省しなくてはいけないね
A) 業務管理については分からないことが多いので…
マネジャー) そうだよね。いろいろと対応してくれてありがとう。私の方から新人と話をしてみるよ
A) お願いします。私ももう少し管理体制について勉強したいと思います
マネジャー) そうだね、もう少しAを頼ってみようかなと思います
リーダーは、忙しそうにしていることで、部下とのリレーションづくりができていなかったことに気がつきました。
A)の成長の機会に関する話も展開され、画面上でのマネジメント管理だけではなく、成長するチームマネジメントにも踏み出すことができました。
部下と直接向き合いマネジメントを
プレイングマネジャー自身が忙しい状況を常態化させてしまうと、若手が相談できにくい雰囲気になり、チームの問題解決が遅れたり、部下の成長の機会を奪ってしまったりする可能性もあります。
業務効率化や管理のために作成した管理表が、忙しいことを言い訳にするためのツール作成に見えてしまい、意味がなくなってしまいます。
管理職は、日常の業務態度を見つめ直し、部下と直接向き合い、部下とのリレーションづくりを意識してチームマネジメントをしましょう。
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