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2019年05月09日

年金世代の働き方と受給は夫婦セットで考えてお得な方法を選択しましょう!


年金の繰り上げ・繰り下げ受給という制度のうち
繰り下げ受給を選択すれば、受給開始年齢が遅くなり、毎月の年金額が増える
(長生きを考えると一見、お得なように見えます)
実際は必ずしも得とは限らないで、早くもらった方が得なケースもあります

70歳まで年金受給を待ったが、生活にあまりお金がかからず、こんなことなら60代のうちからもらっておくべきだったと後悔する人もいます



早くもらって得するには?
働き方ともらい方を夫婦セットで考える必要があります
60歳定年後に夫婦で毎月35万円を稼ぎ、年金(厚労省モデルの月額約22.1万円)を60歳まで繰り上げ受給した2つのケースを比較してみますと、

賢い働き方を夫婦で実践したCさん夫婦は月額50万円以上の収入を実現させ
一方、Dさん夫婦はそれに比べて収入が月額約7万1000円も少なく、年額にして85万円以上、65歳までの5年間で考えると430万円近い差になりました

収入を大きく減らしたDさん夫婦は
2人とも厚生年金に加入して働き、
夫の月給25万円と繰り上げた年金(月額約10.9万円)の合計が28万円を超えた場合、超過分の半分が年金から減額され、約4万円の在職老齢年金が支給停止
厚生年金の保険料が毎月約2万3000円のマイナス
パートに出た妻が張り切って月10万円を稼ぎ、妻も厚生年金に加入し、毎月の保険料が約1万円
(パートタイマーでも、賃金月額が8万8000円を超えるなど、一定の条件を満たすと厚生年金の加入義務が生じる、従業員501人以上の企業の場合)



Cさん夫婦は、厚生年金に加入しない働き方をしたので、年金の支給停止がなく、夫が年金カットを気にせず稼げるので、妻のパートも月5万円に抑え、夫婦揃って保険料のマイナスがなく、大差が生じたわけです

夫婦2人で保険料を長く払えば、退職時に年金額が改定され、将来の受給額は増えますが、100万円単位の大差を取り戻すには、相当な長生きをしないと、元は取れません。



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