定年で自宅を売却!
賃貸に引っ越して!
老後の幸せを夢見ていた夫婦!
もう取り返しがつかない!幸せな暮らしが一転!
杉並区のマンションの2LDK、
家賃10万円のこのマンションに住んで5年目の老夫婦!
もともとは築30年の持ち家に住んでいた
夫婦2人で住むには広すぎること
老後の資金に不安があったため
自宅を2000万円で売却
60歳で定年した時には貯金が3000万円ほどありました
退職後に妻と海外旅行に出かけたり
子どもが家を購入するときに頭金を出したり
70を目前に2000万円近くまで減ってしまった
老後の資金が足りなくなると思い、妻と相談して自宅を売って!
マンションに移り住むことにしました!
月々の家賃はかかるが、貯金に加えて年金収入もある
自宅売却で手にした2000万円を加えれば、老後資金は安心!
と思い込んでいました
引っ越した当初こそ快適な生活を送っていた
2年ほど前から老後の生活は大丈夫かと不安を感じるようになった?
実は、賃貸マンションで暮らすことは、意外におカネがかかるという事実を見落としていました
現在のマンションに移り住むための引っ越し代や敷金・礼金で60万円近く
住まいに合わせて家電や家具もほとんど買い替えたので、50万円近く
意外なほどに初期費用がかさんでいた
月々の家賃はもちろん、1万円の管理費も発生
車を手放さなかったため、駐車場代に毎月2万円
生活費に加え、家賃や管理費がかかることの重さを次第に実感!
4000万円の貯金があるうちはなんとかなるだろうと思っていた!
どうしてこんなことがわからなかったのか?
長年住んできた一戸建てを引き払って、夫婦2人でコンパクトな暮らしをしたいというのは、誰もが夢見る老後のささやかな幸せです
しかし目先の資金不安から自宅を売ってしまったことで、真綿で首を絞められるような苦しみに変わるとは
定年後に自宅を売って老後資金に、と安易に考えるのは誤り
高齢になってから生活が困窮する老後破産が問題になっています
自宅を手放してしまった人ほど、老後破産に陥る可能性が高い
自宅は最後の砦だという事を肝に命じるべし!
ケース1、
家賃と管理費と駐車場代を足した額は13万円、年間で156万円
夫婦合わせて毎月20万円近い年金を受け取っている
光熱費や通信料、食費などの生活費、医療費によって月々6万円ほどの赤字
毎年約230万円の支出があり、自宅の売却で得た2000万円は
わずか9年で消えてしまう、貯金額は2200万円ほどで、
75歳男性の平均余命は約12年で、84歳のところで貯金が尽きる
親族の支援を受けるか、生活保護を受給しなければ、夫婦で路頭に迷うことになる
夫がもっと早くに亡くなった場合、困るのは妻
配偶者が亡くなることで、老後破産の危機が増すケースは珍しいことではなく
夫が先に亡くなった場合
夫の基礎年金、年78万円がまず無くなります
厚生年金が遺族年金となり、75%に減額
妻が受け取る年金額は大体年間で100万円ぐらい少なくなってしまう
高齢者にとって、年間100万円の収入減は、大きな痛手となります
ケース2、
夫が亡くなったことで、年金の受給額が月々12万円ほど減り
家賃の負担感が増え、引っ越そうと思ったのですが、健康状態もあまりよくないうえ、女性の単身高齢者に部屋を貸してくれるところを見つけるのは困難で、夫の死後も同じところに住み続けるしかないケースもあります
一生続く家賃負担はリスクが高い
賃貸ではなく、自宅を売って得たおカネでマンションを購入した場合も
そのままの自宅に住み続けることと比較すれば、やはりコストがかかる
管理費はもちろん、厄介なのが修繕積立金となり
マンションの築年数が経つにつれ、2万、3万と上がっていく
築15年の都内のマンションに住み、月の修繕費が2万円として、管理費と合わせて3万円、年間で36万円
70歳で引っ越し、平均余命の87歳まで17年間住むとして、612万円かかります
マンションを買った場合は固定資産税を毎年払わなければならず、都内の場合、10万〜15万円が目安
17年間住むと、最低でも170万円は必要だ
大規模修繕費もふたんとなる
マンションの大規模修繕は10〜15年を目安に行われ、入居した年数は関係なく、住民で一律負担する
老後の住み替えで中古マンションを購入して、1年しか住んでいないのに、いきなり50万円程度のまとまったおカネを払わされることもありうるのです
17年間住むとすれば、最大100万円ほど支払わなければならない
修繕積立金はあくまでエレベーターや外壁など共用部分の修繕に使われ、室内のクロスの張り替えやフローリングの修繕などは自己負担です
ケース3、
築18年、2LDKのマンションに夫婦で住んでいますが、とにかく寒いうえに、通気が悪く、梅雨時の湿気がすごい
毎年梅雨明けには室内がカビだらけになり、クロスの張り替えに20万円近く
妻が喘息を発症し、通院と入院を繰り返すし、その医療費が月に3万円
マンションを購入した場合でも、こうしたおカネが毎月、毎年、虎の子の老後資金を少しずつ蝕んでいきます
自宅に住み続けることで、家計の赤字化を回避し、出費を抑えることができる
言いかえれば、最後までわが家で暮らすことが、老後破産の最大の防衛策なのです
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