ハトの帰巣本能
いろいろな動物に備わっているとされる帰巣本能。
例えばハトは、1000km離れた場所に連れて行かれたとしても、自分の住処に帰れるという。
これは確かにすごいと思うが、『人間だってそのくらいできるだろう』ということで、ハトとヒトの帰巣本能を比較する実験をすることになった。
安田大サーカス・クロちゃん vs ハト10羽
今回の対戦にてヒト代表に選ばれたのは安田大サーカスのクロちゃん。
普通に生活していた彼は、企画の説明は一切なしで、とりあえずアイマスクをつけられて、バスで8時間かけて東北の山奥に連れて行かれた(本人はどこに連れて行かれるのかは知らない状態)。
この対戦のスタート地点は岩手県下閉伊郡岩泉町の山奥である(一応、道はあるので、車で行ける場所ではあるようだ)。
そしてゴールは埼玉県越谷市のハト小屋。
約500kmの距離を移動して、ハトとヒトのどちらが早く帰ってこれるかを競う対戦である。
対戦スタート
午前7時。気温ー3℃の中、半そで半ズボンのクロちゃんが、アイマスクをつけたままバスの外に連れ出される。
そして財布と携帯電話をスタッフに没収される。
※ハトは財布も携帯電話も持っていないので、公平を期するため。
その後、スタッフがハト10羽を野に放った。対戦スタートである。
この10羽のうち、最も早くハト小屋に帰ってきた1羽のタイムをハトの記録とする。
アイマスクをつけたままのクロちゃんは、何が起こったのか全くわからず、ただただ立ち尽くしていた。
※ハトには企画の説明をしていないので、クロちゃんにも企画の説明は無し。公平を期するため。
対戦はスタートしたものの・・・
しばらくの間、その場で立ち尽くすクロちゃん。
対戦がスタートしたことにも気づかず、アイマスクも外さない。
彼はこの番組のロケで、何度もアイマスクを装着して連れ去られており、「スタッフの指示があるまではアイマスクを外さない」というしつけが完全に身についているようだ。
そして1時間後、トイレに行きたくて我慢ができなくなったクロちゃんは、ようやくアイマスクを外した。
『どこ!?ここ!?』
全く見知らぬ土地に、1人で放置されていることに気づいたクロちゃん。
※スタッフは遠くから撮影している。
足元には紙1枚と、ロケ用のビデオカメラがおいてあった。
紙には、「カメラを持って次の場所に向かってください。埼玉県越谷市平方1383」と書かれていた。
とにかく駅を目指す
目的地の住所が書かれた紙とカメラを持って、山中をさまようクロちゃん。
しばらくして、1台の車が通りかかる。
その車は素通りしていったが、車のナンバープレートに「岩手」と書かれていたことに気づく。
さまよいながら、工場のような建物を発見。そこにいた人に話を聞き、ここが岩手県だということを知る。
ここは公共交通もあまり無くて、駅までも遠く、車もほとんど通らない場所だと説明され、困るクロちゃん。
だが、工場の人に最寄りの駅までは車で送ってもらえることになった。
最寄り駅に到着
工場の最寄りの駅である小本駅に到着。
ここから埼玉を目指すには、
小本 → 宮古 → 盛岡 → 大宮
という流れで電車移動すればいいということがわかった。
しかし小本駅は電車の本数が少なく、次の電車まで2時間待ち。
というか、そもそもクロちゃんはお金を持っていないため、切符が買えない。
どうしたものか・・・
芸能人パワー
そんな時、通りすがりの人がクロちゃんに気づいた。さすが芸能人である。
その人の仕事場が宮古の方だということで、車で宮古駅まで送ってもらえることになった。
車で移動しつつ、宮古から大宮までの電車賃を調べると、10260円だということがわかった。
そのお金をどうにかして用意しなければならない。
そこで、芸能人であることを活かして、路上で写真撮影会をしてお金を稼ぐことにした。
道行く人たちと写真を撮ったり、メッセージ動画を撮影するなどして、お金を稼ぐクロちゃん。
その結果、なんとか10260円を手に入れた。
その後、宮古でヒッチハイクをして、盛岡駅まで車に乗せてもらうことに成功。
あとは盛岡から新幹線で大宮へ行き、越谷を目指す流れだ。
しかし・・・
誤算
盛岡駅で切符を買うため窓口に向かう。
『越谷まで行きたい』と伝えると、『13170円です』と言われてしまった。
クロちゃんの所持金は10260円。事前に調べた電車賃は間違っていたようだ。
しかたがないので、盛岡駅で一般人に「結婚式のおめでとうコメント」を撮影して販売するなどして、5分で6000円ほどを稼いだ。
どうにか電車に乗り、越谷に到着。
そこからタクシーで目的地へ向かう。
そしてゴール。
スタートから11時間27分かかった。
勝負の行方は
ゴールしたクロちゃんに、スタッフは言った。
『クロちゃんの負けです』
その言葉の意味が理解できないクロちゃん。
ここでようやくスタッフが企画の説明をした。
最も早く帰ってきたハトは、6時間12分という記録を出した。
戻ってきたハトは10羽のうちの2羽だけだった。
この事実をクロちゃんに伝えると、
『8羽は?そっちが大問題じゃない?』
と言った。
検証結果
東北からハトはヒトよりも早く帰ってこられる。
ただし、そのほとんどは二度と帰って来ない。
まとめ
いかがだったでしょうか。
お金も携帯電話も無い状態で、見ず知らずの場所から500kmの移動をするというのは、なかなか困難なことだと思います。
お金を稼ぎながら目的地を目指すクロちゃんの姿は、なんともたくましく見えました。
困難な状況でも、最善をつくす。そういう姿勢を忘れないようにしたいものですね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
このブログがあなたのお役に立てたら嬉しいです。
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