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2021年10月19日

【凍結胚移植】移植前の“ワンステップ”が着床率を上げるかも!?


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人間の身体には「免疫」機能が備わっています。

体内に侵入したウイルスや細菌を異物と判断して攻撃することで自分を守るための機能です。

受精卵を子宮に戻す際にも、「異物」として認識され着床を阻害してしまう可能性があります。

複数回、良好胚を移植しても着床しない場合の一因として考えられています。

子宮内に移植した凍結胚を攻撃しないように免疫機能を一時的に抑制し、

子宮内膜が胚を受け入れやすいようにする「ワンステップ」があるようです。


★目次★



  1. 制御性T細胞とは


  • 移植前の「夫婦生活」が重要である理由


  • 自然周期での胚盤胞移植


  • お役立ちアイテムは「シリンジ法」


  • 私の不妊治療体験記







  • 制御性T細胞とは


    通常、排卵の前後3日間に「タイミング」を持つと妊娠しやすいと言われています。

    でも、「排卵後〜着床する期間にもタイミングを持った方が妊娠しやすい」と聞いたことはありますか?

    「受精」とは関係ないのですが、着床しやすい環境をつくるために、排卵後も「タイミング」を持った方が良いという研究成果が実はあるんです。

    それが「制御性T細胞」と深く関わっています。

    制御性T細胞は、とある免疫細胞のことで、この細胞が受精卵が着床しやすいように、一時的に子宮内の免疫機能を抑えて、受精卵を異物として攻撃しないように免疫システムに働きかけるようです。

    制御性T細胞がなければ着床不全や流産が起こってしまい,妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)でも制御性T細胞の低下が認められているそうです。


    移植前の「夫婦生活」が重要である理由




    昔は、夫婦生活を多く営む夫婦の流産率が低いというデータがあったことから、精子が何度も子宮内を通過しているうちに、途中で崩壊する精子の断片(DNA?)に対する免疫寛容な状態を生じさせると考えられてていました。

    この作用が、受精卵に対する免疫の過剰反応が起こりにくくなると推察していたようです。

    更に免疫学的な研究が進んだことで、精子ではなく精漿(精液から精子を除去した上澄みの部分)に、免疫抑制を引き起こす機能があることが分かってきたのです。

    精液を分離すると精子と精漿(精子を含まない上澄み液)に分かれます。

    この「精漿」には実は大きな働きがありました。

    精漿が子宮内に入ると、子宮内で父親抗原特異性制御性T細胞が増殖し、
    妊娠における免疫寛容を引き起こしている可能性が極めて高いことが示唆されました。

    人工授精で用いられる精子は、受精しやすいように加工されてしまうので、精漿は除かれてしまいます。

    その為、人工授精だけでは父親抗原特異性制御性T細胞は子宮内で増えないということになります。

    体外受精や人工授精をする人は多胎妊娠の可能性を高めてしまうので、

    「タイミング」を取ることを推奨せず、むしろ控えるように不妊治療の現場では指示されます。


    ただ、タイミング法で妊娠に至らなかった人が人工授精、対外受精にステップアップしている人が大半です。

    多胎妊娠のリスクがあることは否定できませんが、良好胚がなかなか着床しない場合には、試してみる価値はあるように感じました。


    自然周期での胚盤胞移植



    10/16(土)に4度目の凍結胚を移植してきました。

    これまでは全て「ホルモン補充周期」で移植していたので、排卵をさせずに、

    薬剤を使ってプロゲステロンを補充することで着床環境を人工的に作り出していました。

    今回は排卵をして、そこからタイミングを測って胚盤胞を移植しました。

    自身のプロゲステロンと、薬剤による補強で着床環境を維持していきます。

    ホルモン補充周期よりも通院が増えますが、大きなメリットがあります。

    排卵検査薬を使うことなく、正確な排卵日を特定することができる


    ▼排卵日を確認できる検査薬




    排卵検査薬は、反応し始めてから、検査薬が反応しなくなるまで2〜3日間くらいのタイムラグがあります。

    「排卵日ジャスト」を特定することは難しいです。

    今回は、血液検査によるLHサージの測定や、卵巣・子宮の超音波による診断によって排卵日が特定されます。

    さらに念を押して、採卵や人工授精前にも使用するブセレキュア点鼻液を使用するので、

    排卵時間も特定できます。

    今回は排卵2日前〜当日と3日連続でタイミングを取ることにしました。

    「精漿」が着床時も、子宮内に残っていることが望ましいようなので、

    その後は1日置きにタイミングを取りました。

    ※移植が排卵日の5日後です。

    移植後は、子宮収縮により着床が妨げられるリスクがあるのでタイミングは取っていません。

    妊娠判定日は10/27を予定しているので、ドキドキです(><)



    【凍結胚移植】ホルモン補充周期 VS. 自然周期 どっちが良い? (サイト内リンク)




    お役立ちアイテムは「シリンジ法」



    頻繁にタイミングを取ることが難しいケースは多いと思います。

    ましてや移植前は膣錠も使用しているので、衛生上の問題で敬遠したい人も多いと思います。

    私も同じ気持ちです。

    膣錠が溶けてオリモノと混ざって白くなって出てきたり、

    カスが残っている場合もあります。

    女性としては見られたくないと思います・・・・。

    そこで「シリンジ法」を利用しました。


    ▼シリンジ法キット




    【実体験レポ】シリンジを使って妊活してみた (サイト内リンク)




    自然周期法では、膣錠は「ウトロゲスタン」に変更になりました。

    挿入回数も1日3回(ルティナス)が、1日1回に減りました。

    そのせいか、ホルモン補充周期よりも頻繁に「おりものシート」を交換しなくても大丈夫になりました♪


    ★排卵日前後に膣内に精子を暴露し、人工授精や胚移植をすると多胎妊娠のリスクがあることをご承知おきください★


    私の不妊治療体験記


    これまでの治療経過や流れ、悩み事をご紹介しています。

    ?@ はじめまして!30's妊活ターミナルです

    ?A 妊活と仕事を両立する難しさ

    ?B これまでの採卵2回を振り返って思うこと

    ?C 通院をお休みする間に試していること

    ?D 【BT3】胚盤胞移植レポ&妊活ジンクス

    ?E 【妊娠判定】陰性でした・・・(泣)

    ?F 【凍結胚移植】ホルモン補充周期 VS. 自然周期 どっちが良い?



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    ★Twitterアドレス→ https://twitter.com/cloverandclove1

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