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きつね山の夏休み  クヌギ林のザワザワ荘

 タイトルに挙げました2冊はきっと小学校の図書館にあると思います。
 ですので、児童文学、童話ということになるのですが、
 コワッパどもめ!この本のおもしろさ、良さ、怖さがわかるか〜〜!
 と、言いたくなります。映画でもそうですが、大人の鑑賞に堪えられるもので
 なければ結局、子供達にも通用しないってことですね。
 最近の小説はどうも・・・と思われる方は、児童文学と括られてるものにも
 手を伸ばしてみてはいかがでしょう。心の奥にスッと入ってくる文章が
 いっぱいあります。そして物語のおもしろさというものを再確認することでしょう。
 挿絵の楽しさもありますしね。

 この2冊はどちらも、富安陽子さんという作家さんの本です。
 富安さんには 「さいでっか 見聞録」 というエッセイもありまして
 これはおもしろい〜〜♪ 童話作家さんというイメージがちょっと変わるかも
 しれませんが、そんなことどっちゃないです。

 世の中にはどうも<童話作家はステキな母親でなければならない>という、
 暗黙の了解があるのだということに気づいたのである。これは「おまえは
 うさんくさいやつだ」と言われる以上にこたえるひと言だった。「おまえは
 ステキな母親であるはずだ」と脅迫されているようなものなのだ。だがもちろん
 こどもの本を書く女性のすべてが<ステキなお母さん>になれるわけがない。

 わたしは常に子どもたちがワクワクするような物語を書きたいと願ってはいるが
 自分の子どもたちをワクワクさせるために暮らしているわけではない。
 (文中より)

 ね〜〜、この人、絶対いい人だわぁ、正直だわぁ、って思うでしょ?

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