2010年04月30日
おおきな木 The Giving Tree
無償の愛について思うとき、この1冊の本がすべてを語ってくれると
思います。少し前にご紹介した「ぼくを探しに」のシェル・シルヴァスタインの
絵本です。(あの髭づらでイカツイおたずね者顔のオッチャンね)
この本を知ったのは、もうずい分前に、朝日新聞の天声人語で。
その時、私の中でモヤモヤ、ウツウツしてた問題を見事、解決・・・
ではありませんでしたが、一つの指針を与えてくれたのは確かです。
1本のリンゴの木と少年のお話
シンプルな絵と飾らない言葉
犠牲的に与えるのではなく、自分の喜びとして愛する者に
自分の持てるもの、すべてを与えるとはこういうことなんだなぁ・・・って。
リンゴの木は動けない。
大好きな少年が来てくれるのをただ待つだけ。
そして少年が喜ぶために自分ができることすべてをしてあげる。
少年が喜ぶこと、それがリンゴの木の何よりの幸せだから。
涙が出てくるのです。読むたびに・・・
よぼよぼのじぃさんになった少年が、古ぼけた切り株だけになった、 .
リンゴの木に腰を下ろしているシーンで終わります。
切り株だけになったのはこの少年のためなんだけど
このじぃさん、何を思う?
木はそれでうれしかった
And the tree was happy.
で、物語は終わります。
(3歳から老人までの絵本、とありますが、3歳の子供は
どんな風な感想を持つのでしょう。英語版もあります。
とても簡単な英語。知ってる単語だけでこんなステキな絵本が
書けることにも驚き!)