<個人的な評価: 10点中9.5点
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下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/3544/0 の続き。
予想の斜め上の展開ですっごく面白かったので高評価!!!!!!!
主人公ゴーゴリのキャラには、あまり好印象は抱かないが、ストーリーが面白かった。
こちらの作品は ロシアのゴシックファンタジー・ホラーサスペンス三部作の第三作目。
1800年代の古い村や魔女や魔物とかが好きな人、 『Sleepy Hollow』が好きな人にはおススメ。
19世紀ロシアの文豪ゴーゴリを、闇の力を用いて難事件を解決するダークヒーローとして描くゴシックファンタジー・ホラーサスペンスだ。
探偵グローは、やはり死んでいなかったし、今作で、 黒騎士を巡る連続猟奇殺人事件の真相にようやく辿り着いた。
最初から妖しいと思ってたリザ。実は死んでいるのかなと予想してたが、まさか、まさかのまさか、 リサが黒騎士の正体だったとは!!!!!!!!!!!!!
ただの不倫女ではつまらないので、女吸血鬼か死人か魔女かなとは予想してたが、まさか黒騎士だったとはね。 彼女の夫である伯爵は実は夫ではなく、リザの下僕で、錬金術師。彼女の老いを止める事ができる薬を作れる人だったので、リザは重宝した。疑われたあげくに、殺されてしまった伯爵、かわいそう。
それにしても、主人公ゴーゴリ、役立たずというか、疫病神じゃん。
伯爵が黒騎士だ!!って、不確かな予知夢&自分に都合の良い憶測のみで、根拠もなく疑ったりさ。
リザへの横恋慕が、全てを招いた結果じゃん。村の娘達が死んだ責任も、彼にあるよね。
ゴーゴリの推理は、すべて裏手に出ている。
やはり、 オクサーナは正しかった。リザには注意しろと言ったのは、正しかった。
嫉妬心もあるけど、リザから、なにか闇を感じてたんだろう。
そんなオクサーナも、恋心ゆえに、ハメられてしまって、リザの生贄になった。
リザには全く同情しないどころか、本当にクズだなと思う。
最後の最後で、愛を知ったらしいけど、今まで、何十人もの無実の人間を殺したと思っているんだ!!!
自分が死にたくないがゆえに!!!!!
思った以上にクズだったわ。
リザの過去回想は興味深かったし面白かったよ。
若い頃から性格が良いとはいえないというか、好戦的というか....
でも、カッコいいなと思ったのは、 彼女自身が、かなり凄腕の剣士という事だね。
リザの姉も恋愛脳すぎて、ありえない。
でも、面白い展開だけど、たった短期間の一目ぼれ(しかも自分の父を殺した相手)で、あそこまで妹であったリザを、180年も恨めるのはヤバい。過去の件では、リザが正しいでしょう。あの男は悪魔だよ。姉妹の父親を殺した悪魔の囁きに耳を傾け、悪魔に身を売ったリザの姉、やばすぎ。彼女自身も魔女になってたのか。そして実は、 あの老婆だったのか!!!!ちょっと怪しい脇役と思ってたが、実は正体は.....って展開が面白い!!
あと、 鍵屋の娘は可愛い。あの 小さい魔女。 魔女だけど良い魔女だね。
オクサーナは可哀想だな。地獄落ちか....
リザも地獄落ちだろうけど、リザにはもっと苦しんでほしいし、リザが殺した娘たちは無実なんだから、生き返らなくても、なんとか報われて成仏してほしいな。そういう展開がないのは残念だけど、大人向けのゴシックダークファンタジーだから仕方がない。
12+1の生贄の法則は面白い。 12人の若い娘+1人の生き返った者。
この設定が面白い!!生き返った者は、若い娘じゃなくてもいい。
そして気になってた 探偵グローの正体!!!!!!!!
彼は普通の人間で、悪魔でも魔界の者でもなかったが、生きている人間の方が怖いしれないと思わせるようなキャラ。彼には二つの顔があった。祖国の為に働いているのは間違いないが、彼は、 永遠の命について研究をしているベンケンドルフ伯爵の秘密結社の幹部だ。ロシアで最も影響がある団体らしい。
グローは、ゴーゴリーの出生の秘密を知っていて、彼が生き返った者という事もしっているので、彼を餌にして黒騎士を捕まえようとしたのだ。黒騎士を捕虜にする事で、 永遠の命の秘密に近づける団体の目的の為に。
ゴーゴリーは生き残り、グローも生き残ったが、袂を分かつ。
ゴーゴリーはしばらくの間、自暴自棄になってたが、気力を振り絞って、のちに超有名となる小説 『ディカーニカ近郷夜話』を書き始めた。
小説はヒットをして、彼は作家として有名になる。
その後、 ゴーゴリーは、グローの組織と敵対する魔女狩り(もしくはモンスターハンター)の団体の仲間になり、彼の冒険は続く。
終わり。
面白かった!
ゴシックファンタジー色のあるミステリーサスペンスはいくつか観た事があるが、その中でも、これはトップレベルに良い。
黒騎士の正体もそうだけど、伏線の貼り方や、メインキャラから脇役まで、キャラを使うのが上手いし、なによりストーリーが面白いのだ。