1965年からコウノトリの保護増殖が始まり、1985年にはロシアから幼鳥が贈られ、繁殖が進められました。2005年には初の試験放鳥が行われ、2007年には豊岡市内で野外での繁殖に成功し、ヒナが巣立ちました。これは国内で43年ぶりのヒナの孵化、46年ぶりの巣立ちでした。
その後もコウノトリの数は増加し、2017年には野外個体数が100羽を超えました。現在では豊岡市だけでなく、日本全国でコウノトリが見られるようになっています。
コウノトリは主に湿地や水田に生息し、カエルや魚、昆虫などを食べます。全身は白い羽で覆われ、風切羽は黒く、クチバシは黒味がかった褐色です。脚は赤く、目の周囲には赤い模様があります。コウノトリは主に樹上に巣を作り、1回の産卵で3〜4個の卵を産みます。成鳥は鳴き声を出さず、クチバシをカタカタ鳴らす「クラッタリング」を行います。
兵庫県立コウノトリの郷公園や日本コウノトリの会など、多くの機関や施設がコウノトリの保護活動に取り組んでおり、コウノトリは日本全国で見られるようになりました。
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