2005年7月3日、アメリカのハリウッドパーク競馬場で行われたアメリカンオークス(G1)で、日本のシーザリオが優勝しました。シーザリオは道中3番手から3コーナーで先頭に立ち、直線で他馬を突き放して圧勝。勝ちタイムは1分59秒03で、レースレコードを更新しました。
この勝利は、日本調教馬として初めてアメリカのG1レースを制覇した歴史的な快挙でした。シーザリオは父スペシャルウィーク、母キロフプリミエールの血統で、デビューから3連勝し、フラワーカップ(GIII)を制し、桜花賞(GI)では2着、優駿牝馬(オークス)では1着となっていました。
この勝利により、シーザリオは日米オークス制覇を達成し、日本のクラシックホースとして初の海外G1制覇を果たしました。このレースは日本競馬の国際的な評価を高める重要な出来事となり、シーザリオの活躍は今でも多くの人々に語り継がれています。
アメリカンオークスは、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場で開催されるG1レースで、芝1マイル1/4(約2012メートル)で行われ、3歳牝馬が出走条件です。2002年に創設され、国際招待競走として各国の有力な3歳牝馬が集まるレースとして位置付けられています。賞金も高額で、アメリカの春夏シーズンにおける3歳牝馬芝路線の最高競走とされています。
アメリカンオークスにはいくつかの歴史的な名勝負があります。2002年の第1回アメリカンオークスでは、1位入線のダブリノが進路妨害により2着に降着し、2位入線のメガヘルツが繰り上がりで優勝しました。2005年にはシーザリオがレースレコードタイムで優勝し、日本調教馬として初めてアメリカのG1レースを制覇しました。2011年にはネレイドとカンビーナが同着で優勝するという珍しい結果となりました。
これらのレースは、アメリカンオークスの歴史において特に印象的な名勝負として語り継がれています。