「カルピス」は、1919年7月7日に日本で初めての乳酸菌飲料として販売が開始されました。創業者の三島海雲は、内モンゴルで乳酸飲料を体験し、日本で健康に良い飲み物を提供することを目指して開発しました。1919年に「カルピス」が発売され、1922年には「初恋の味」というキャッチフレーズが使用されました。関東大震災の被災者に「カルピス」を配布するなど、社会貢献活動も行いました。
戦後、カルピスは海外にも進出し、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどで販売されるようになりました。1950年代にはテレビ広告を開始し、1970年代には「カルピスソーダ」が発売されました。現在では「カルピスウォーター」や「カルピスソーダ」など、さまざまなバリエーションが登場し、世代を超えて愛されています。海外では「Calpico」というブランド名で販売されており、国際的にも人気があります。
カルピスは、脱脂乳を乳酸菌で発酵させたもので、酸味と甘みが特徴です。乳酸菌が腸内環境を整え、健康に良いとされています。カルピスの名前は、カルシウムの「カル」と、仏教用語の「熟酥味(サルピス)」から来ています。カルピス菌は偶然発見されたもので、失うと二度と作れないと言われています。
毎年7月7日はカルピスの日として記念されています。カルピスは、100年以上にわたって多くの人々に愛され続けている飲料です。