1977年7月14日、日本初の気象衛星「ひまわり1号」がアメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられました。この衛星は、日本の気象観測を進化させるために開発されました。ひまわり1号は、質量約670kg、全長約2.7mで、主に東アジアと西太平洋地域の気象観測を行いました。
ひまわり1号は、世界気象機関(WMO)と国際科学会議(ICSU)が共同で行った地球大気開発計画(GARP)の一環として打ち上げられました。この計画の目的は、地球全体の気象観測ネットワークを構築し、天気予報の精度を向上させることでした。
ひまわり1号は、静止気象衛星として地球の同じ地点を常に観測し続けることができ、気象庁や他の気象機関はリアルタイムで気象データを取得し、天気予報や災害対策に役立てました。運用期間は約12年間で、1989年6月30日に運用を停止しました。
その後も日本は「ひまわり」シリーズの気象衛星を打ち上げ続け、最新の「ひまわり9号」は2022年12月13日から運用を開始しています。気象衛星は、広範囲の気象状況を短時間で把握し、天気予報や災害対策に重要な役割を果たしています。