最近は猛暑日が続いたと思ったら、大雨が降って冠水したりと難しい天候が続いています。
それに、熱中症にも気を付けつつ、節電・節水にも気を使っていかなければいけなければなりません。
大変な夏は始まったばかりです。
いつまで続くかわかりませんが、楽しく頑張っていきましょう
さて、先日のブログで「七月大歌舞伎」に行くことをお伝えしました。
今日はその感想を少しお話しできればと思います。
七月大歌舞伎
昼の部でしたので演目は「八重桐廓話」と「浮かれ心中」でした。
どちらも楽しい作品でしたが、歌舞伎の定番?かと思われるようにやはり人がなくなってしまいました
なかなかハッピーエンドで終わってくれないです。
「八重桐廓話」は八重桐という以前はかなり位の高い遊女だった人妻が、仇討をするために旅に出た亭主を探し、旅をしていました。
この八重桐さんがこのお話の主人公です。
あるお屋敷でご亭主と再会し、その後仇討は妹が行ったことなどを話します。
仇討も出来ないということでそのご亭主は自害し、奥さんである八重桐さんの中に魂が移りこむというここはファンタジーの世界です(笑)
この八重桐を演じているのが、片岡孝太郎さん。
今回2階席からでしたらはっきりとお顔を拝見することは出来ませんでしたが、振る舞いやしぐさがなかなか色っぽく、位の高い遊女でしたからなかなかの気丈な方というのがよくわかりました。
こうゆうベテランの方のお芝居を観るとやはり若手の方々のお芝居はまだまだこれからなんだな〜、なんて失礼ながら思いつつ観劇。
ご亭主役の幸四郎さんよかったですよ
「浮かれ心中」は井上ひさしさんの「 手鎖心中 」原作の新作歌舞伎です。
実は今回初めて中村勘九郎さんと七之助さんを舞台で拝見するので、こちらの作品を楽しみにしていました。
勘九郎さんは主人公の栄次郎という伊勢屋という大店の跡取りでありながら、絵草子作家に憧れて勘当を願い出るような変わった人です。
お父様の中村勘三郎さんの舞台を拝見したことはないのですが、舞台に出てきた瞬間にお父さんにそっくりだとな〜という印象でした。
中村七之助さんは栄次郎の女房のおすずと花魁の二役。
お二人とも出ずっぱりで、七之助さんに至っては二役なので、すごい早変わりでした。
ちょっと舞台裏をのぞいてみたいな〜と思いつつ、楽しかったです。
物語としては、栄次郎が絵草子作家になるために親から1年間という期限付きでの勘当してもらい、話題作りのためにおすずと結婚します。
番頭さんにはくれぐれも手を出さないように注意されますが、おすずがきれいで器量よしのため栄次郎が一目ぼれしてしまい、おすずの方も栄次郎を好きになってしまうのです。
栄次郎は本を売るためにあの手この手を使って、とうとう花魁の見受けまで。
でもその花魁を好きなのは友達の太助。
この太助を演じているのが、松本幸四郎さんです。
見受け後は太助の女房にとなるのですが、花魁には別に好きな人がいます。
大工の清六です。清六を演じているのが、一押しの中村隼人さんです。
この清六が最後にやらかしてしまうんですが、気になる方はお芝居を観てください(宣伝かい)
華やかな舞台で物語も喜劇で楽しく、いつもならちょっとシリアスな部分で眠気に襲われるのですが、今回は身を乗り出すほどの面白さでした。
3月に「花形歌舞伎」という若手の方の舞台を観ていたので、若手の役者さんがほんの少ししか出ていないのがちょっと寂しかったです。
これが本当の舞台なんでしょうね。
ベテランの方のしっかりしたお芝居に若手がお勉強もかねて出させていただくということが…。
昨年はコロナの影響で座席の間をあけて人数を減らしての観劇でしたが、今年は花道の横は開けてありましたがそれ以外は満席の様子です。
ご一緒した友人もコロナになってから控えていたため、これが久しぶりの歌舞伎でした。
こうしてどんどん日常が戻ってきているようでうれしい限りです。
まだまだ座席での食事は出来なかったりマスクを着用したままの観劇だったりでコロナ前に戻るにはもう少し時間はかかるでしょうが、出かけることが楽しいと思えることがいいのだと思います。
次は何を観ることが出来るでしょうか?
東京に比べて関西での歌舞伎公演は少ないですが、楽しみです。
くも
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