明日4日は、
・09:30 豪州貿易収支 （12月集計分）
・21:00 英中銀金融政策
の発表があります。
ーーー＄€￥£A$ーーー
豪州貿易収支
本指標は、直後1分足の反応方向に1分を過ぎて伸びても、1~11分のうちに直後1分足値幅を削りがち、という傾向があります。もともと反応が小さい指標ということもあって、本指標では1回のポジションで2~4pipsを狙うようにしましょう。
もっとも、長時間のトレードを行う人はそもそも本指標のことなんて気にしなくても、たぶん構いません。
市場予想（前回結果）
・貿易収支 ＋6.300 B_AUD（＋5.02 B_AUD）
事前差異判別式の解は＋1.3です。
2017年以降の平均順跳幅／値幅pips（2020年以降発表分）
・直前10-1分足:::6.0／ 4.2（ 6.0／ 3.7）
・直前1分足:::::::2.1／ 1.5（ 1.9／ 1.6）
・直後1分足:::::::7.7／ 6.0（ 3.5／ 2.5）
・直後11分足::::11.7／ 7.6（ 7.0／ 4.6）
過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異判別式の解の絶対値が0.6超のとき、その解の符号と逆方向にポジションを取得し、指標発表1分前までに解消します。事前差異判別式の解の絶対値は＋1.3なので、今回はショートです。
・直前1分足は、事前差異判別式の解の絶対値が1.2超のとき、その解の符号と同方向にポジションを取得し、指標発表前に解消します。今回はロングです。
・発表結果と市場予想の3回移動平均線（MA）がクロスした翌月以降、指標推移が上昇に転じたのならロング、下降に転じたのならショートし、発表後1分以内に解消します。前月、発表結果MA＞市場予想MA、に転じたので、今回はロングです。但し、直前10-1分足値幅が6.1pips超の陰線だったときは、ショートにします。
・指標発表直前に直前10-1分足値幅方向にポジションを取得し、発表後11分以内に解消します。結果的に上記と両建てとなっても構いません。
・発表から10秒過ぎに追撃開始し、発表後3分以内の利確を狙います。
・直後1分足順終値がついたら、直後1分足値幅方向の逆にポジションを取得し、発表後11分以内に解消します。
ーーー＄€￥£A$ーーー
英中銀金融政策
前回会合では「政策金利（0.1％）と資産購入の据え置きを全会一致で決定」しています。そして「金融市場の機能が再び大きく悪化した場合は資産購入のペースを上げる準備」に言及しています。
また、前回会合と前後してBOE総裁は「必要になった場合にマイナス金利を採用できるように、銀行と広範な作業を進めている」旨、述べています。1月に入ってからも、MPC委員の一人は「マイナス金利の実現可能性に関する作業は依然として進行中」であり「マイナス金利検討は遅すぎではない」と述べています。
市場予想は現状維持が多いようですが、一部では利下げを予想している記事も見受けられ、大きく反応するかもしれません。
参考pips
3月11日利下げ時の順跳幅／値幅
・直後1分足 △ 50pips／△45pips
・直後11分足 △101pips／△55pips
3月19日利下げ時の順跳幅／値幅
・直後1分足 △10pips／△ 6pips
・直後11分足 ＋58pips／＋50pips
11月5日のQE規模拡大時の順跳幅／値幅
・直後1分足 ＋37pips／＋31pips
・直後11分足 ＋48pips／＋37pips
12月17日の現状維持発表時の順跳幅／値幅
・直後1分足 △14pips／＋9pips
・直後11分足 △18pips／＋6pips
過去傾向に基づく取引方針
・発表から15秒後に追撃開始し、1分以内に解消します。
・直後1分足値幅方向に追撃し、3分以内に解消します。
・直後3分足値幅方向に追撃し、10分以内に解消します。
以上
以下は22時頃に追記しています。
【事後検証】
豪州貿易収支
結果は黒字で、反応は素直に陽線でした。
指標は、前月と比べて輸入減少・輸出増加した結果、貿易黒字増となっています。四半期で見ても、10-12月期は7-9月期よりも黒字増でした。 2020年通年では＋72.7億AUDで、2019年（＋67.5億AUD）よりも増加しました。
反応は小さいものの、今回のチャートの動きは過去傾向とほぼ完全に符合していました。
ただ、過去傾向に基づく事前方針は、結果的にロングとショートがほぼ交互になって、わかりにくかったはずです。
なお、備忘として、指標発表後の1分足チャートにおいてレジスタンス・サポートとして働いたのは、レジスタンスが25回MA、サポートが80.14水平線と80.12水平線でした。10:02に5回MAが25回MAを上抜け、そこからは上昇が明確になりました。
取引は5回利確で1回損切だったにも関わらず、たったの1.36pipsというのは嫌になります。
がしかし、分析結果の実地取引回数を増やして取引方針の信頼性を高めておけば、いずれ大きく反応したときに稼げる訳です。かなり以前に書きましたが、大きく反応する指標というのは、週に１つか2つぐらいです。まぁ、本指標では数年に1度でしょうが。
なお、本検証は11時頃に行っています。次回本指標発表は3月4日です。
BOE金融政策
利下げかも知れない、という雰囲気でGBPが売られていただけに、何もなかったことに陽線で反応しまいた。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75％程度に留まり、100％ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
広告以上
