例えば、ある通貨ペアでチャート上の値動きが「↓」だったとしましょう。下がって下がってコツンと当たる値があります。これがサポートです。
コツンと当たって跳ね返ると、次は「↑」に動きます。上がって上がってまたコツンと当たる値があります。これがレジスタンスです。
複数のサポート同士、複数のレジスタンス同士を線で結ぶと、1対の平行線が描けます(ペナント型なんて無視して平行線を引きましょう)。
よくトレンドには「上昇」「下降」「レンジ」の3つしかない、と言われます。あれは見た目だけを説明している初心者向けの説明です。
本当は、1対の平行線の間でコツンコツンを繰り返す「レンジ期間」と、その平行線から値が飛び出して次の1対の平行線を形成するまでの「ブレイク期間」の2つしかありません。
平行線が水平だったり斜めだったりすることは、全く本質ではないのです。
レンジ期間中の値動きは、そのままブレイクするか、コツンと当たって向きが反転するか、向きが反転してもう一方の線を目指して値が動いていく、という3つの動きしかありません。
ブレイクは予見することが難しい上に、起きる確率がコツンと跳ね返される確率よりも低いので、無視しましょう。
また、コツンで反転する瞬間は、ブレイクのリスクがあります。これも怖いから無視しましょう。
1対の平行線の一方の線から他方の線までの幅が10あるなら、その中間を5として2〜7ぐらいの5つ分を取るぐらいのつもりでポジションを持つ良いでしょう。コツンと跳ね返されてすぐが2、中間地点を過ぎたあたりが7です。
平行線が斜行しているとき、2線間で値動きできる距離が長くなる方が順張りです。順張りだけしかやってはイケマセン。
これで驚くほど勝率が上がるでしょう。
何てツマラナイ。
そうかも知れませんね。
では次に、チャートはどの時間尺度を見たら良いのか、です。
1分足、長くても5分足のチャートが良いでしょう。ポジションを取ったら解消するまでチャートの前から離れない。そうして読みと結果を対比するのです。
よく日足や1〜4時間足が薦められているのを見かけます。
でも、何が起きるかわからないのに、数時間や数日もポジションを持ちたくはありません。FX専業でずっとチャートを見ている訳じゃないのです。
自分がポジションを持つ間だけ、どっちに動くか知りたいのです。だから1分足、長くても5分足ぐらいで十分です。
日足5本分の取引で負けたら、取り返すのに日足5本分の時間がかかるのです。基本さえ押さえておけば、ローソク足の種類が問題ではないのです。
むしろ問題はこちらです。
すなわち、平行線が引けないとき(例えば、ブレイク後でまだ複数のコツンが起きていないときや、先に無視しましょうと記したペナント型の場合)どうすれば良いのでしょう。
FXをやらなければ良いのです。
最も難しいことは、順張りとなる場面で狙うべきタイミングでしかポジションを持たないことなのです。
間違えないでくださいね。ポジションを取るべきタイミングを待つことは、日足チャートを見て数日間の取引をするときも同じですよ。
これなら日時がはっきりしている経済指標で取引する方が、一話完結みたいな後腐れがないだけ良い訳です。
あと、ここでペナント型を嫌っていることには理由があります。ペナント型はブレイクが起きやすく、それがいつかが予測できないから、です。
以上
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