つまるところ、次が陽線になるか陰線になるかを当てなければ勝てません。長期でポジションを持ち続けるほど資金に余裕がなく、トレンドやその転換点を当てる自信がないのなら、なおさらです。
それらを当てるための方法論には、
- チャート分析(チャート上に補助線を引く方法)
- テクニカル分析(テクニカル指標を参考にする方法)
- ローソク足分析(並び方や形状を参考にする方法)
といった分析法があります。これらは既にいずれも高度に整理・体系化されています。
それらの説明通りに出来ない・やっても勝てないという場合には、おそらくそれは説明を理解できないのではなく、別に原因があるように思えます。
その原因が何であれ、そんな方のために本ブログを始めたのでした。詳しくは 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
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さて、経済指標分析も含め、ファンダメンタル分析で勝とうとすると、上記3つの分析とはかなり様子が異なります。書籍を見てもインターネットの関連サイトを見ても、金融論や経済学の専門領域に立ち入らないと、何だか二流・三流のような気さえします。
でも、それはおかしな話です。
要するに勝てれば良い、ということはわかっています。それには、ある時間帯が陽線か陰線かさえわかれば良いのです。ところが、そんな虫のいい話はないので、陽線や陰線が形成された原因となる金融・財政政策や経済状況に関心を持ってしまいます。やっとそれらの理解が進んだ頃には、そうした状況通りに陽線か陰線かに反応するとは限らない、という結論にたどりつく訳です。
アマチュアでも。
結果、「ファンダメンタルは役立つけど役立たない」という話は良く見かけます。こんな、何を言っているのかがわからない説明にさえ、納得させられそうになっちゃいます。
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こうした誤解は、専門家による定性的な説明が複雑すぎたり単純化しすぎたりしているから、と理解できます。せっかく単純化するのなら、定性的にでなく定量的に行って、対比できる対象を用意すべきです。
(1)
経済指標発表の結果は、前回結果(あるいは市場予想)と比べて改善・同値・悪化の3通りが起こり得ます。そして、経済指標発表への反応は、陽線・同値・陰線の3通りが起こり得ます。これらの組み合わせは9通りあります。
がしかし、現象をわかりやすく理解するためには9通りだと多すぎます。
(2)
そこで、本ブログでは経済指標にせよ反応にせよ、同値という結果を「勝負なし」と捉えることにしました。同値を「勝負なし」と考えれば、先の9通りは4通りまで結果を絞れます。同値を「勝負なし」と捉えて無視した分析に基づく取引で結果が同値となってしまうと、スプレッド分だけ損をします。大したことありません。
4通りでも多いぐらいですが、いま起きたことを次の取引に役立つように理解するために、これ以下にはできません。
事前の分析結論にせよ事後の結果検証にせよ、4通りしかなければ他の3通りと対比することは可能です。
(3)
指標結果の良し悪しと反応方向の相関は、数字で表せば良かっただけなのです。それが方向一致率の定量化であり、分析の妥当性検証は期待的中率と実際の的中率を対比すれば良かったのです。
以上
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